マガジンのカバー画像

報道への意見

68
うしをいが報道に対して書いた記事をまとめています。
運営しているクリエイター

2021年6月の記事一覧

ワクチン接種で自由主義国家の勝利が明確になる

世界各国でワクチン接種が進み出しているが、このワクチン接種が意外な形で「自由主義国家の勝利」を明確にしてくれるのではないだろうか。 そう思ったのは、ロシアと香港でワクチン接種が進んでいないというニュースを見たから。 ロシアのワクチンはロシアは昨年8月に「世界初」のワクチンを承認している。そこから接種を続けているが、あまり進んでいないようだ。もちろん国土が広いので、製造、輸送が困難ということもあると思うが、それ以上に大きな理由は「信頼性のなさ」と言うことなのだろう。 そも

「生ジョッキ缶出荷停止」と「ワクチン接種」にに共通する公平性の呪縛

アサヒの「生ジョッキ缶」の出荷が再開されたという記事を見た。この商品は、4月に先行販売を開始したものの、売れすぎて販売停止になっていたのだ。この記事を見ていて、ようやく一日100万回に近づいてきたワクチン接種との共通点を感じずにはいられない。 不思議な出荷停止そもそも「売れすぎて出荷停止」とは、本当に不思議な現象である。売れすぎているのであれば、製造できる分は、それだけ販売するべきだと思う。でも、日本ではそういうことはしない。 一旦製造を止めて、設備を増強したから販売再開

「イギリスは優等生」なんかじゃない

ワクチン接種が進み、規制の緩和が進むイギリスを見て「優等生」という向きの報道が多いけど、全くそんなことはない。 ちょうど一年前、イギリスはパニック状態にあって、首相も感染、入院していた。その結果、最終的には15万人の死者を出しているのである。 逆に言えば、15万人もの死者を出したから、ワクチンを必死に確保する必要があったし、副作用についてまだまだわからないことがたくさんある中、世界で最初の接種を国民は受け入れたのだ。 それと比べ、日本の感染者、死者数は不思議なぐらい少な

「大のスポーツ嫌い」でも応援したくなる「満身創痍の東京五輪」

もともと体育を始め、ありとあらゆるスポーツが苦手な体に生まれてしまったために、スポーツには本当に興味がない。いわゆる社会常識とされる「野球のルール」さえよく分かっていない。 だから、4年に一度のオリンピックも開会式と閉会式の演出に興味があるくらいで、競技のニュースは奥さんが興味があるものを解説してもらいながら横で見ているくらいだ。 東京五輪への思い当然、東京オリンピックにもそんなに興味はない。正確に言えば「なかった。」 そうなのだ、ここ、最近すごく興味がある。そして、ぜ

オリンピック中止なら「心の経済損失」100兆円

「経済損失」とか「経済効果」とか、よくニュースで目にするけど、正直どうも実感が湧かない人が多いと思う。 こういった数字は、「どこまで」、「何を」入れるのかによって大きく変わるし、何かの「賛成」、「反対」のために数字を作り出すことも可能であり、注意が必要だ。 今回も、「オリンピック中止の経済損失は1.8兆円」でも「緊急事態宣言による経済損失は6.4兆円」とう記事が載っていた。 確かにこれは本当かもしれない。 オリンピックという、実際に携わるのは特定の人に限られるイベント

「結婚」を「再婚」と呼ぶことに違和感がある

お笑い芸人の狩野英孝さんが「結婚」した。でも、狩野英孝さんは2回目の結婚なので、報道では「再婚」となっている。 この「再婚」という言葉。僕は昔から違和感がある。 「再婚」=「再び結婚する」ということ。でも「結婚」は2人いないとできないわけだから、片方だけ呼び名が違うことに違和感がある。もっと言えば、「再婚」は、同じ人と結婚しなおした時に使う言葉のような気がするのだ。 それに、今の使い方で言うと、狩野英孝さんは、再婚。相手の女性は初婚となる。幸せな「初めての共同作業」を経