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夏の文庫本フェアの冊子を求めていたら新たなフェアに出会った

今年もこの季節がやってきた。

夏の文庫本フェアである。

ナツイチ、カドフェス(カドイカさんとひらけば夏休みフェア2024)、新潮文庫の100冊など目白押しだ。

文庫本は講談社を好むが、フェアにのっかり様々な出版社の本を買う。なかでも、新潮文庫は毎年2冊ずつ買うほど楽しみにしている。

そして毎年プレミアムカバーを全種欲しがり、結局買わないことを繰り返している。多分今年も買わないだろう。

さて、フェアはすでに始まっているところもあって、ネットに今年のラインナップが公開されているが、7月開始の新潮文庫はSNSで1日1冊小出ししている。
※この記事を書いている6月24日現在。

いや、いいのだ。
小出しすることによってお祭り前のワクワク感が強くなる。

しかしSNSで、店頭に新潮社の冊子があるという情報を手に入れた。私は我慢できずに地元の本屋へ向かった。地元の本屋は遠回りになるのであまり行かないが、職場近くの本屋に寄り忘れたので久しぶりに行った。

地元の本屋は小さく、可愛い文房具が揃っているので行くたびに潰れないでくれと祈ってしまう。

今日も祈りながら行くと、新潮社どころか他の出版社のフェアもなかった。店員さんにポスターを指さしながら問うと、店頭に案内された。わかりやすく、広々とディスプレイされていた。
私の目は節穴だった。

店員さんは閉店間際に来た私に優しく、冊子を手渡してくれた。新潮社の冊子はなかったので、いつ届くかと聞いたらまだ未定だと言っていた。

本棚の一部が、ぽっかりと空いていた。

冊子の中に、見慣れない紙が混ざっていた。以下のフェアだった。

丸善ジュンク堂スタッフと未来屋書店のスタッフが選ぶ夏の文庫50冊

なんと、丸善ジュンク堂スタッフと未来屋書店のスタッフが選んだ文庫本を買うと可愛い文豪クリームソーダのポリバッグがもらえる企画なのだ。

この一文に注目してほしい。↓
※「夏文庫」定番3社(新潮文庫、集英社文庫、角川文庫)のラインナップ外からピックアップしてご紹介しております。

言葉の通り、色んな出版社がラインナップにある。私の好きな講談社文庫もある。

毎年恒例らしい。知らなかった。

そして地元の本屋の系列を初めて知る。(地元バレに気をつかっているので書店名は秘密)

せっかくなので、ラインナップから選ぶことにした。せっかく遠回りもしたし、なによりポリバッグが可愛い。

私が選んだ本は『姑獲鳥の夏』。京極夏彦さんの大人気シリーズ1作目だ。
もともと持っていたけど、引っ越しの際、手持ちの本をすべて売ってしまった過去がある。実家に持ち帰れば良かったのに、将来に絶望してどうでもよくなってしまったのだ。
手元にある百鬼夜行シリーズは狂骨の夢のみ。ちなみに魍魎の匣は原作、アニメ、舞台も行った。
どうして手放してしまったのか、あの頃の私はどうかしていた。
また集めようかな、と思っていたのでシリーズの第1作目が手に入って良かった。
手に入れたポリバックは、水色のクリームソーダが夏らしい。店舗によってはピンクもあるらしいので、機会があれば手に入れたい。

さて、新潮文庫の冊子を諦めきれない私は、休日に職場近くの本屋へ向かった。くまざわ書店である。(こっちは書店名公開)
なにを隠そう、くまざわ書店に魂を売ったレベルで、ここでしか買わない。出先でもくまざわ書店でしか買わない。
(ただし、池袋のジュンク堂は別)

くまざわ書店のポイントを貯めているのだ。だからポイント倍デーのときしか買わない。500ポイントを貯めては500円分のレシートを貰うことを繰り返し2回。現在3周目である。

結論から言うと、文庫本コーナーに冊子はなかった。それどころか他の本屋ですでに始まっているナツイチやカドフェスもない。もしかしたら7月に一斉に始めるのだろうか。それか私の目が節穴説が浮上する。

結局、吸血鬼すぐ死ぬを数冊とミステリー小説を持ってレジに並ぶ。
本屋ってじっくり見る日は買わないのに長居しないときに限って買ってしまう。
お会計時、レジ横をみると冊子が積んであるではないか。あいだに見える黄色は、新潮文庫の背景色だと気づく。店員さんの確認をとり、黄色い冊子だけ取ろうとすると、なんと一通りのフェア冊子が輪ゴムでひとまとめになっていた。
画期的だ。
店員さんに案内され、ありがたく輪ゴムごといただいた。

…ここまで詳しく書くと、店側にバレないだろうか。
冊子をひとつだけ取ろうとした浅はかな客として。

さて、帰りの電車の中でさっそく今年のプレミアムカバーを確認する。
全種類の合計金を計算して、買ったつもりになる。
毎年欲しいと思っているけど、一度買うと毎年買わないといけない気がする。悩ましい。なんて贅沢な悩みだ。

夏の文庫本フェアは、年々盛り上がっていると肌で感じる。
私が学生の頃は、毎年本屋の棚をみて気づくのに、今ではネットでラインナップを確認するほど楽しみにしている。その割にあまり買わないのは、積読を恐れているからかもしれない。
いつか私と積読について書こうかな。

まだどれを買うか決めていないが、クーラーの効いた部屋で手持ちサイズの本を読むお盆休みを楽しみにしている。


追記。
6月25日、午後。
ネットで新潮文庫の冊子が読めることを発見。
世紀の発見である…。
どうして私はいつも早とちりしてしまうのか…。

後日談↓




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