ものすごくみじかい話 爆発物探知犬が

 爆発物探知犬がぼくの体に顔を寄せてふんふんふんふん臭いを嗅いでいるので「やめろ、ぼくは爆発物じゃない!」と手で追い払うと「わんわんわんわん」と吠え始める。すると犬の声を聞いた爆弾処理班がどんどん近づいてくるではないか。くそっ。逃げるしかない。犬を抱えて走り出すと、犬は楽しそうに尻尾をぱたぱた。