お買い物日記 amaotoを買う
動くおもちゃが好きで(といってもチョロQとかそういう本体が動くやつのじゃなくて)砂時計とか水時計とかスノードームとかそういう中で動くやつ。砂時計は去年のクリスマスにもらったLEDで光るきれいなやつをノートパソコンの隣に置いておいて今でもたまに興が乗ったときにひっくり返していて、きめの細かい砂がさらさらと落ちていくところがとてもきれい。時とともにうむをいわさず落ちていく砂を見つめていると人生みたいだなと思う。砂を落とそうと最初に思った人は誰なんだろう。砂漠に住んでる人なのかな。
それで今年もクリスマスになったのでというわけでもないけれども前から気になっていたamaotoというアイテムを買う。
勝手に動くしアンビエントな音を出すしということでとてもよいアイテムだと思いつつも結構いいお値段がするので手を出しそこねていたのだけれども、何ヶ月か経ってもほしい気持ちがなくならなかったのできりがいいから買ってしまうかということで。
ほしいものは買っておかないといけません。そのうちに地上からなくなってしまうかもしれない。そうなったらあとはみんなほしかったものの記憶を抱えたままゾンビみたいにうろうろするしかなくなってしまう。人の肉が食べたい。
家に帰って開封して組み立てる。組み立てるというほどのものではなく磁石が付いてて動く棒を土台のスリットに三つ差しこむというだけなので簡単。それで光の当たるところにおいておくと勝手に動き出すという寸法だ。光源は太陽光線でなくてもLEDでも(光が強ければ)大丈夫。
さっそく動いてもらう。
ほほ~。
動くな~。
それでたまに音が出る。雨の音というよりは雨が何か金属のものにあたって立てる甲高い音という感じだが、それほどとげとげしくはなくまろやかな金属音でやさしい。
昼間に外の光が入ってくるくらい明るい時間帯だと断続的に鳴り続けるのだけれども夜になって部屋の明かりだけが灯っている状態だとたまにしか鳴らない。気づいたときにちょろっと鳴ってる。そんな感じ。でもそれもそんなにいやではない。なんか、鳴ってるところを聞けてラッキーみたいな感じになる。
ふと見ると音を立てる棒がふらふらしててたまに音が出る。指で押すともっと音が出る。三本の棒の先端に磁石がついていて一本の棒を動かすとそれにつれて反発して止まったり勢いよく動いたりするので棒の動きを見ているだけでも面白い。たまに指で押して均衡を崩して遊んでしまう。
昼間に窓際に置いておくと棒の上についてるガラスの球の部分がきらきら光ってとてもきれいだ。なんだか蜃気楼とか幽霊の仲間のように見える。蜃気楼や幽霊の仲間のようなものをたくさん部屋に置いておきたいなと思うような雑貨です。
ちなみに持って帰って開封した夜は断続的にじゃなくて間欠的に音が鳴るという事実にややびびって「神経の細い人間がこんなたまにランダムで音が鳴るおもちゃを楽しめるわけないだろう」と思っていたけれども一日経つと慣れたのでよかった(でも寝る前とかとても集中する作業のときとかはやっぱり気になるので、そういうときは動く棒を取り外しておくといいかなという感じ)。
そういうデメリットもあるけど、かなり満足できるアイテムです。