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言志四録(1)第129条 待てば晴れる
〔本文〕
儒(じゅ)は雨天(うてん)なり。待(ま)てば則(すなわ)ち霽(は)る。待たざれば則ち沾濡(てんじゅ)す。
〔需は古文に雲に作る。丙子正月録す〕
〔訳文〕
需という字は雨天を意味する。雨の降る時は、心を静めて待てば晴れるのに、待たないと、びしよ濡れになってしまうものだ。
(柄子は文化十三年正月記す。先生四十五歳)
〔感想・解釈〕
焦るな。時を決め、その時を待つ。腹を括る大切さ!
〔付記〕
これと同じように、何事でも、事が起きたとき気短かに処理すると失敗することが多く、よくこらえて時の宜しきを待つべきであると教えている。太田道灌の「急がずば ぬれざらましを 旅人の あとより晴るる 野路の村雨」というも同じ意を寓している。
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