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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第3話「進撃のコミュ障」
〈前回までのあらすじ〉
コミュ障男子のぼくは、彼女欲しさのエネルギーに駆られアニコン(街コン)に参加した。場の雰囲気に馴染めず孤立していたところ、運命の女神「フジ子さん」と出会った。勇気を出してLINEを交換し、そして...。
アニコン以降、ぼくとフジ子さんはLINEでやりとりするようになった。何気ない話からアニメの話まで、オタ同士ならではの会話をしていたように思う。
出会ってから数日後、ぼくはフジ子さんをデートに誘った。ベタな映画デートだ。ふたつ返事でOKをもらい、ぼくは舞い上がった。LINEの交換からデートの約束まで、こんなにスムーズにいっていいものなのかとも思ったが。
デート当日、ぼくは早めに会場へ行き、デートプランを練った。映画館の広さや人の多さ、トイレの数などを調べたかったのだ。地の利を生かし、少しでも勝率を上げるために。
待つこと2時間。約束していた12時になったところで、フジ子さんがやって来た。
フジ子「お待たせしました。今日はよろしくお願いします。」
ぼく「あ、ぼくも今来たとこです。よろしくお願いします。」
本当は2時間前に来ていたが、そこはさりげなく隠した。
久しぶりの対面。緊張と不安が入り乱れた感情に支配されつつも、それでもぼくは進撃することにした。リア充になるために。
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