レンタル博士されてみた話 クエスト6
博士の知識を丸一日独り占めにすることができる「レンタル博士」。ワクチン接種が進んでマシになったとはいえ、コロナ禍で対面イベントをやりづらい昨今。昔やりとりをしたことがあるTwitterユーザーから突如依頼が舞い込んだ! 初のオンラインでのレンタル博士をやってみた感想をここに記そう。今回は場所を移動しないので、写真は無しだ。
【レンタルされた博士の自己紹介】
無職2年目に突入。減りゆく貯金に悲しみを覚えつつも、マンボウのデータベース構築やら論文執筆に地味に忙しい毎日。現在はC100に向けて、薄い本「巨大魚ランキング(体重編)」の新刊を鋭意作成中だ。
【依頼者の紹介】
事務系・都内在住・30代の女性(仮称「シックスさん」)。同人活動も少々。生き物全般が好き。あるアニメ作品で好きになったキャラクターがアプリゲームで「レヴィアタン」をモチーフにした衣装を着たことがあり、それがきっかけで調べ始め、その由来を調べているうちに元ネタの聖獣レヴィアタン(リヴァイアサン)にハマる。聖獣レヴィアタンのグッズの少なさへの嘆きに反する妄想の暴走を経て、今回オンラインでのレンタル博士を依頼した。顔出し不可なので今回はモザイクを。
【レンタルされるまでの経緯】
2022年7月27日、マンボウなんでも博物館の問い合わせに、旧約聖書に記述される架空の生物レヴィアタン(リヴァイアサン)についてできるだけ現実味のある生態を考えるなら?という話をしたいと依頼が来る。
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マンボウじゃない依頼で大丈夫か心配になり、メールで確認・相談して、2022年8月2日、オンライン形式で10:00~17:00の間(満足するまで時間の長短は自由)、skype(当初はzoomの予定だったが30分で通話が一度切れるため変更)で話をすることになった。
【知りたいこと】 レヴィアタンのリアルな形態、生態、行動、性格など。+マンボウに関する話。
【値段】 オンラインなのでどうしようかと思ったが、シックスさんが既定のレンタル料でいいというので、事前振込して頂くことに。今回は移動や食事は無いのでノーコスト。
【場所・時間】 シックスさんの希望時間にskype開始。
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当日オンラインで初対面。
【レンタル当日の様子】
以前、レンタル博士初回がバズった2020年11月の時に、twitterユーザーの方と「とある架空の海洋生物について妄想談義ができるか?」とのリプのやりとりをしたことがあった。私はすっかり忘れていたのだが、その方が今回依頼して下さった。マンボウの話でもないので、結構ビックリした。
当日、初対面で何で私に依頼したのかを聞いたところ、こういう話は友達にもなかなかできないこと、レヴィアタンに詳しい人物が見付からないこと、ちゃんとした知識を持った博士の方によりリアルな妄想を議論したかったとのことで、依頼したとのこと。過去の何気ないやりとりが未来に影響を及ぼすタイプのイベントかと感嘆した。
マンボウ以外の依頼は初めてだったので、満足頂けるか少し心配だったが、私が妄想できる限りの話は提供しようと決意していた。
予定通り10時にskypeを開始する。コロナ禍でzoomが流行って以降全く使っていなかったが、ビデオ通話、録画、チャット、ファイル転送、画面共有(スライド形式はうまく動かなかったが)などzoomと変わらない機能が使えて、24時間の長時間制限なく使えるのは便利だなと感じた。
早速、レヴィアタンに関する考察を始める。私はレヴィアタンに詳しくないので、シックスさんにどういう聖獣なのか教えてもらいながら、リアルであり得そうな考察を提案していく。事前にレヴィアタンはこういうものですというまとめ資料を頂いていたので、目を通していて、ネットでも軽く調べてどういうものかを頭に入れていたが、やはり議論いていると、思わぬ発想が出て来ることがある。あれやこれやと依頼者と二人でレヴィアタンに関する考察を行い、互いにメモを取っていた。
11時半過ぎにレヴィアタンに関する考察がたいたいまとまったので、少し早めにお昼ごはん休憩とした。
12時から議論再開。英語版では派生したレヴィアタンのさらなる情報があることがわかり、12時半までそれに関して議論する。
レヴィアタンに関する議論に満足したシックスさんは、残りの時間はマンボウに関する話をして欲しいとのことだったので、過去の講演会で行ったプレゼンを画面共有で行った。レヴィアタンも巨大だが、マンボウもリアル生物としては巨大なので、共通するところは絡めながらいろいろ話をしていく。
マンボウの話がある程度終わった15時前、残りの時間をどうするか聞いたところ、満足したので早期終了で大丈夫との話になり、15時に終了した。
今回考察したレヴィアタンに関する議論は別にまとめたので、こちらを見て欲しい。
【感想】
今回、初めてのオンラインレンタルかつ、マンボウ以外の依頼だったので、どうかなと思ったのだが、シックスさんには楽しんで頂けたみたいなのでやってよかったと思う。実際、自分の知らない分野の人に話を聞く機会なんてなかなかないと思われるので、オンライン形式でもレンタル博士を継続できたらいいなと思った。
オンラインでも対面式でも、顔出し無しでもなんでも、レンタル博士は依頼者に博士が楽しい時間を提供することがモットーであり、醍醐味でなければならない。今回新たな経験を積んだので、マンボウ以外の依頼もお待ちしています(私にできそうなことなら)!
過去のレンタル博士
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