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2019.4.25(Day2) Bee Side Sea Side 0 感想①

1年前、もう1年経っている。

感動し、それを下書きのまま、熱量を中途半端な形で残した言葉をやっとまとめてみた。

1年前とは思えないぐらいに、今の自分の心にも記憶にも大きく残っている、このライブ。

人生初のファンクラブ入会後、人生初のファンクラブ限定ライブは、あまりにも最高な体験だったと思う。UNISON SQUARE GARDENに出逢えたことが、心から嬉しく、勝手に誇らしい。

概要


UNISON SQUARE GARDEN 15周年にちなんで、楽しい企画が山程あった。そのうちのひとつに、「脇役たちよ、高らかに!」という形でB面曲へのスポットライトが当たる、というものだ。

2019.4.17 田淵智也さんのブログより、

カップリングアルバムを出すにあたり、ならばそのツアーもしてしまえ

という思いつき。どこまでも面白く、本当に物好きに刺さることをしてくれる。

Bee side Sea side Tourを通常通りのライブとして、カップリング全31曲を回収できるやり方が、今回のFC限定ツアー→映像化という形に至る。

2019.7.3 カップリング曲ベストアルバムとして

Bee-Side Sea-Side

〜B-side Collection Album〜をリリース。

このアルバムの初回盤に、今回のライブは収録されている。


・公演日
2019/04/24(水)OPEN 18:00/START 19:00
2019/04/25(木)OPEN 18:00/START 19:00
・会場
新木場STUDIO COAST

セットリスト

1.over driver

2.RUNNER HIGH REPRISE
3.スノウリバース

MC1

4.5分後のスターダスト
5.空の飛び方
6.誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
7.ラディアルナイトチェイサー

8.一人思うは雨の中

(そんなに長くない)
9.たらればわたがし(Acoustic ver.)
MC2
10.君はいいこ

11.僕は君になりたい

ドラムソロ
ベース、ギターセッション
12.ここで会ったがけもの道
13.ラブソングは突然に

14.東京シナリオ

MC3

15.さよならサマータイムマシン
16.UNOストーリー
17.ガリレオのショーケース
18.micro Paradiso!

MC4

19.プログラム continued (15th style)
20.サンタクロースは渋滞中
21.セク×カラ×シソンズール

感想①


SE(絵の具)はいつもどおり、厳かに。

それでいて、暗闇の中に、月が輝いていた。

絵の具が終わり、3人が定位置に着く。

いきなりかき鳴らされる厚みのある音。

over driverが始まった。イントロ→ギターメロディに切り替わる瞬間に、この月は、私の心も一緒に撃ち落としてきた。

恐らく、月は幕で出来ており、一気に引き上がったのか、下がったのか、わからないが、とにかく目を奪われた。

初めてライブで聴いたこの曲の、あまりにもロックをかき鳴らす力強さに再度惚れ直す。

斎藤宏介さんがマイクを右手で握り、ギターから手を離してボーカリストになる瞬間からどうしても目が離せないのは自分だけだろうか。

RUNNER HIGH REPRISE

「ようこそー!」

と共に軽快なリズムが刻まれる。UNISON SQUARE GARDENと無縁であるはずの手拍子は、不思議と揃った音が心地よかった。不思議。
ギターソロの前のカン!という鈴木貴雄さんの
リズム打ちがスティックでやっていることがひとつの発見。


スノウリバース


雪が舞い散る…イメージ通りの白い雪のような照明が、薄い青の空気の中に漂う。サビ、盛り上がりの最高潮で客席まで照らす感じが良かった。そして、3曲目という序盤にてカップリング曲総選挙1位を持ってくる辺りがなんともUNISON SQUARE GARDENらしいと思ってしまった。出し惜しみなんてしない。


(MC1)

斎藤「今やったスノウリバースが、カップリング総選挙第1位の曲です!
…序盤に第1位の曲を使って、ピークを迎えてしまった訳ですが笑」


「どうぞよろしくお願いします!
次にやるのは、並みいる強豪を抑え、 栄えある第12位の曲をやります!」

暖かい光とともに緩やかなギターメロディが奏でられて、始まったのは
5分後のスターダスト

この曲は個人的な思い入れが強い。UNISON SQUARE GARDEN結成当初の歌い方と、今の歌い方に違いを感じやすく、また、楽曲としても新たな魅力を感じる曲であると思う。全然、色が変わっているから。
こんなにも情景が浮かぶような曲を今までに知らない。ますます透明感が増しているようだ。

「呼べるような」「佇むような」「紛れ込んだから」「君は」
歌い方が、最高に好きだ。もうずっと、5分後のスターダスト聴きながら、 秋の景色の中にとらわれていたいと思っている。
ライト演出がまた、安直ではあるが、イメージ通りの淡いオレンジ色で 包み込まれる感じ。

オレンジ色、金木犀。→「夜に」 の歌詞に伴って青い照明が夜らしく展開される。


また、曲中の強弱が見事で。3人の顔が見える、見えない、というのもまた一興で。
最後のサビ前の鈴木貴雄さんのドラムに、隠しようのない力強さが増して見えている所が好きだ。ギターは、全体的に力強いが、声は優しい時もある。

最後の、ゆら、ゆら、ゆら…最後の声は力強いのにどこか儚くて切ない。


空の飛び方

打って変わって、楽しそうな田淵智也さんが印象的。楽しいを答え合わせ、のような表情が明るく、笑顔が可愛かった。

マイクを通さず、歌っている姿が多く見られた。コーラスの時だけ声をマイクに入れる動き。
バンド楽しいー!!!というよりは、母性溢れる優しげな表情であったように感じた。


…いきなりの「愛してる!!」の強さに再度心臓を撃ち抜かれて。


誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001、これも個人的に思い入れが強すぎる曲。


宿題です、の部分で田淵智也さんばベロを出して、両手広げて不敵な笑み。最早コーラスではなく歌っている、ツインボーカルであると感じさせてくれる歌声。


終わり、ドラムとともにリタルダンドなのに、 えぐいぐらいカッコイイギターソロで繋がっていく

ラディアルナイトチェイサー


イントロからのベースソロが堪らない。

お前がダサいのワードで斎藤さん、 右手マイク握るのは、もはやあざとさすら感じる…

チェイサーがっ!で勢いそのままに、まぐに切れるのかっこよい

初手が限界!吐き捨てるような言い方!!!
からのまた抑えて。


「お前がダサい!!」の田淵智也さんのコーラスが音量大きすぎすぎるのは、個人的に最高。最後の息ぴったりすぎて震えた。

一人思うは雨の中

暗い中、斎藤さんのソロで始まって。

こんな曲が、あったのか…という衝撃。

この曲の、コーラスが綺麗過ぎて震えた。3人の声が聴ける曲はとてつもなく好きだ。

暗転し、椅子のセッティング。(転換は素早い)


たらればわたがし(Acoustic ver.)


優しいんだけどこんなに言葉多かったっけ! って歌ってるの目の前で見て、呼吸はどこで?
斎藤さん苦しそうじゃなかった
笑顔でもないけど
カズーを、生で吹いている姿をこの目でみたのは夢ではない。田淵智也さんが大人しく座っていた(笑)


(MC2)


斎藤「リップを塗ったら、カズーが逃げる逃げる笑」

「せっかくなので、もう一曲」

君はいいこ

コーラスから歌になる瞬間田淵さんの顔がとにかく優しいので、この曲で優しい気持ちになれる。アコースティックならではの雰囲気、緩やかに。


椅子の撤去と、スティック打ち×4


11.僕は君になりたい
僕は君になりたいの歌詞も曲調も全てが可愛らしいが、 実はベースラインが非常にかっこいい動きをしているし聴き取りやすくて!
ドラムの…キメが!カッコイイっていう…あー、 ロックバンドの曲なんだよなああってしみじみと!好きになる!
「誰もが何かを求めて ふわふわ 年頃です」のベース!ソロのドラムの力を存分に感じる。
息がぴったり、こちらは息が止まってしまいそうである。

遠回りしようよ、の表情はどことなく微笑みが残っていて、思わず胸が高鳴った。

 ドラムソロが始まり、楽しげなリズム。不思議と、けもの道感のあるリズムだったので、ここであったがけもの道に繋がって違和感がなかったのが印象的。


鈴木貴雄のドラムソロ、ただでは終わらない。
ふと、リズムが止み、ビーバーのように立ち上がる。最初の方で1回立ち上がって停止。
その後すぐに何事も無かったかのように再開…斎藤さんが笑っているのが見えた。
そして…「ビーサイドシーサイドゼロ」
と囁きが聞こえる。だんだん声が大きくなって、3回ぐらい鈴木貴雄さんの声が響きわたったのち、ドラムソロが激しくなる!

ワン、ツー!ワンツースリーフォー!!という高らかなカウント
ベースのソロとギターセッションが重なり始める。

ここで会ったがけもの道

サビでの3人の声のユニゾンが聴いていてとても心地よい。担当者が不在なので~
早口を、淡々とこなしていく姿がシンプルにカッコイイ。
成敗!成敗!の時の声の重なりに田淵さんはどう思ったのだろうか?笑
(自分は聴き惚れていたため不参加。)

シンバル×4
急激に始まる
ラブソングは突然に

冒頭の斎藤宏介さんの「いぇーーーーーーー!!!!っす!」
長すぎる!!!
「「ミュージック!!!」」「「ビジー!!!」」
「ネットでOK!」
のとき田淵さんベロ出してたのが忘れられない。楽しい。

僕は君が好きで仕方ない
ラブソングの「はぁーーーん!!?」、巻舌の部分(説明力の不足)では、ギターもぎゅいいいーーーんと唸るところが堪らなく痺れた。

「ネジを巻いてね」の歌い方に色気を感じずにはいられない。また、その後ろでは鈴木貴雄さんがスティックをくるくると回し、それこそネジを巻いていた。目が足りない。
BPMと言い、メロディといい、とんでもないロックな曲でもあり、一方で「おまじない」「恋」とかキーワード入ったポップをねじ込まれてはたまったものではない。好きに尽きる。

暗転し、ベースのソロでゆっくりと始まったのは
東京シナリオ

先程までのインパクト、テンションを良い意味で一掃される。恋に落ちたあとの、次はなにこれ愛ですか。
ベースとドラムの優しさと、斎藤さんの声の透明感にどこか心がほわほわと緩んでいくような気がする。
言葉が重なるコーラスがとても好きだけれど、東京シナリオはコーラスは少なめで、だからこそ響きが強く感じるのかもしれない。
サビの「不器用で」から重なる田淵さんとの歌声がずっと心にしみ渡っていった。

②へ続く。

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