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06.いよいよ入院です

手術まで約一か月半、準備はまた今度でいいやと思っているうちにあっという間に入院当日です。入院前に準備しておいたほうが良いことや、円錐切除術についてまとめました。

1.入院前の準備

入院にあたり、【手続き】【物】【身】の準備をしておいたほうがよろしかろうと思います。備えあれば憂いなし!

【手続き:限度額適用認定証】
病院によって費用は異なりますが、通常、円錐切除術はそこまで高額にはならないようです。私は2泊3日の入院、3割負担で5万円強でした。
ですが、一応手に入れておいてマイナスにはならないのが「限度額適用認定証」です。これを先に出しておくと、費用支払いの時に自己負担限度額が支払いの上限になり、それ以上の額は支払う必要がなくなります。自己負担限度額は標準報酬月額に基くため、人によって異なるので適用されないかもしれませんが、病院からも事前に手に入れるよう勧められました。
加入している健康保険の保険者に申請します。私の加入している健康保険では申請してから1週間ほどで認定証が郵送されてきました。これは以後の受診時に保険証と一緒に提出するので、捨てないように注意です。

【物】
入院する病院に、有料の入院セットのようなものがあれば申し込んだほうが良いと思います。タオル、病院着、シャンプー、ティッシュや歯ブラシなど。特にタオル、病院着は汚れたらどんどん替えてもらえたので、2泊3日でしたが申し込んでよかったなと思いました。

(1)あってよかったもの
・ボディシート
2泊3日のうち、シャワーが使えたのは手術前の1回だけでした。寝ているだけでも結構汗をかくものなので、あってよかったです。
・ナプキン(普通の日用)
術後は手術による膣からの出血はなかったのですが、尿道カテーテルによる出血みたいなものがありました。お守りみたいな意味でも、あってよかったです。

(2)なくてよかったもの
・暇つぶしにと思って持っていた本
手術の時間にもよりますが、正直、本を読む暇ありませんでした。。。暇つぶしはスマホで十分でした。
・ナプキン(夜用)
大した出血がなかったため、夜用はなくてもよかったです。かさばるし。

(3)あったらよかったもの
・ビニール袋
汚れものを入れたり、こまごまとしたものを入れたり、あると何かと便利です。なくて不便を感じました。
・ペン
手術や麻酔など、説明を受けたことに対して同意書への署名がわりとたくさん必要でした。私はペンを持って行かなかったがために、都度ナースステーションに出向いてペンを拝借していて、準備して来ればよかったなと思いました。
・日焼け止め防止効果のある基礎化粧品
顔色で健康状態を確認するので、色付きの日焼け止め類は一切使用できませんでした。私が入院したのは夏真っ盛り。ベッドが窓際だったため健康的に紫外線を浴びておりました。あ~デイクリームとかもってきたらよかったと心底後悔しました。

【身:ネイル、マツエク】
ネイルについては、ジェルもマニキュアも色なしのベースコートのようなものもNGとのことでした。これは爪で健康状態を判断するからという説明がありました。

マツエクについては入院前の説明になかったので、オフすることなく入院してしまいました。あとから検索して知ったのですが、手術・入院時には取らなければいけないようです。麻酔時に睫毛反射(せんもうはんしゃ)の邪魔になり、麻酔がかかったか確認し辛くなるためということです。。。が、私は入院時にも手術時にも何も言われませんでした。いちおうマツエクってわかるくらいついてたんですけどね。
でも睫毛反射の確認が必要なのは全身麻酔のときだけのようですので、部分麻酔で円錐切除術を受ける方は、病院によってはオフしなくてOKの場合もあるかと思われます。

2.入院当日

入院当日。朝一でコロナのPCR検査をして(花に綿棒つっこむインフルのあれと同じ感じです、結構衝撃)、入院の手続きをして、病棟のナースステーションに向かいました。PCR検査の結果に問題がなければ病室に入れるということでした。
なお、コロナの影響で、入院患者本人以外は病室に入ることができませんので、面会・お見舞いは一切NGです、寂しい。

検査結果が出るまでの間、執刀医から円錐切除についての説明がありました。

3.円錐切除について

私が診断を受けた「上皮内癌」は子宮頸がんになる前の状態で、子宮頚部の表面の細胞が癌細胞へと変異した状態です。
この子宮頚部の一部を削り取ることによって、癌化した細胞を物理的に切除するという処置が「円錐切除術」です。

無題1

レーザーで子宮頚部を円錐状に切除します。レーザーを使うことによって、切除と同時に止血ができるそうです。
私は病変の範囲が通常より広かったので、切り取り範囲も広く深くなると説明を受けました。円錐切除によるリスクとして「出血」「頸管狭窄」「頸管粘液の減少」「流早産」があげられますが、切り取る範囲が広く深くなればいずれのリスクも通常より可能性が高まるそうです。が、大丈夫ですよ、私、(妊娠はしていないので「流早産」についてコメントはできませんが)どれも該当せず元気に生きています!

術後の痛みについて心配だったのですが、先生は「子宮頚部はもともと感覚が鈍い部分だから、術後も痛みを感じることはあまりないとおもいますよ。」とおっしゃっていました。そのとおりでした。それゆえ、病気に気づきにくいとも言える。。。

手術時間は30分程度です。私は全身麻酔でしたが、下半身のみの麻酔で行う場合も多いようです。難しい手術ではないけれど、何にしろリスクは伴うことを理解し、最終的な同意書にサインしました。

4.手術までの過ごし方

PCR検査の結果も問題なく、病室に着いたら荷物を置いて身体測定、血圧測定、血液検査などをしたのちその日は待機です。
待機といえど入れ替わり立ち代わり、病棟の担当看護師さんや麻酔の担当医さん、手術室の担当看護師さんなどの訪問があり、病院設備や手術に関するいろいろな説明を聞くためにずっと病室にいたような気がします。

ちなみに病室は4人部屋でしたが、コロナの関係でそれぞれずっとカーテンで区切られていて、ほかの患者さんのお顔を見ることは最後までありませんでした。

ごはんは普通においしいし、病室は高層階で見晴らしがよく、天気もよくて夏の青い空と白い雲のコントラストが眩しくて。
手術内容も理解し納得した。
廊下を眺めて財前教授の総回診も妄想した。
なのに不安で涙が出た。

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