短歌と感想

予約した洗濯物が回り出す時間に話す
布団の中

(友達と長電話していると朝の4時ぐらいに洗濯物が回り出す音が聞こえていいなと思った)

何一つ言えることなく遺影にしか
指輪を置けない真夏の畳

(はじめて、ちゃんとした短歌を書けた1句。真夏の畳にはたくさんの思い出がつまっている)

誰か 秋を知りませんか?
もう2年も彼に会わずに冬越している

(彼の事が1番好きだ。何事にも彼のせいにする事が許される気がするからだ。そんな懐の広い彼が好きなのに何年も会えていない。来年は会えるのだろうか)

関係を持っていないけどおやすみを
言い合うことをしてみたい日々

(グループLINEで自分が行かない遊びの約束をしていてその締めに「おやすみ」と言い合って終わっていた。行かないけど自分も君たちに「おやすみ」っていいたかったな)

ふと、見てた空の青さが目にしみて
今朝のご飯を後悔していた

(ふと、見上げた空の青さが目にしみて。はじめて書いた短歌です。)

昔好きだったのと聞くと
今も好きなんだけどと足を踏まれた

(好きな子には何かしらちょっかいを出したくなる子だった。足を踏むのもかまって欲しい合図だった。)

君に会う度なり響く胸
恋か命を狙われているか

(友人が気になる人に会う度にドキドキすると言っていて「命狙われているの?」と冗談で言ってしまった………伝わらなかった)

終わったら煙草を吸わず
お話をしようと言える人ならいいな

(お話することが好きだ。何時間でも話すことが出来る。くだらない事をいくらでも話していたい。)

雨が降っている道路の音がするね
という君はもう隣にいない

(雨が降っている道路の音はどうしてあんなに分かりやすいのだろうか。君がそう言ったせいで思い出してしまう)

雨が傘にあたる音が邪魔をして
君の声が聞こえない

(隣にいる君の傘が邪魔をして顔も見れないし、雨の音で声まで聞こえない。でも自分の傘に入ってとはいえない)

幸せは金で買えるの
とニヤつく彼女は今度結婚する

(すごく好きな短歌がある。そのオマージュ。幸せでいて欲しい。いつまでも。彼女には。)

お前らがあの時棄てた
愛おしい僕らの名前を知っているか

(自分は名前を馬鹿にされる、いじられることがすごく屈辱的だと思っている。自分の名前気に入ってはいないけど大切には思っている。)

愛されてないと不安になる
それが貴方といる理由なのかも

(好きには好きだと返して欲しいし。毎秒愛していると言って欲しい。不安で死んじゃう)

彼ははんぶんこするなら
絶対に大きい方を渡してくれる

(自分の好きな物を半分も上げられるのは愛以外あるのだろうか。しかし、友人がファミレスでポテトを頼み1本もくれない姿がどうしようもなく好きなんだけどね。これも愛。)

会いに行く
朽ちて滅びて骨すら残らず分かってもらえなくても

(冷静に考えて、自分から出ていって、朽ちて滅びて骨すら残らず分かってもらえなくても会いに来るのは勝手すぎる。ストーカー)

靴底を透明にしただけで
空も飛べるし君にも会える

(君に会えるは文字数に合ったから入れた。読み返してみたら「お空に行った君に会いに行けるね」みたいな意味になってて天才か………?ってなった)

目の先が地面に近いから
季節を見つけるのが早い彼女

(自分より身長小さい事により目線が地面に近いから落ちているどんぐりとか落ち葉とかで季節の先取りが出来る子いいよね)

君が死ぬ日にやっと気がついた
春がそこまで来ていることに

(君の事に夢中で春に気が付かなかった、桜一緒に見に行きたかったね)

星降る朝が来てしまった
愛を伝えられずに世界は終わる

(星降る朝ってなんかいいなと思って書いた。これも見返してみると「隕石が落ちてくる」みたいな表現になってて天才的)

お気に入りのシールを貼る手帳は
そこには確かに自由がある

(子供の頃、レジ横にあるシール売り場を母親が会計している間に見るのがすごく好きだった。買ってといえなかったけれどキラキラしててぷっくりしててとても可愛かったな)

誰か僕の死を見てくれ
僕がここに確かに居たと言って欲しい

(自分の事を誰かに知って欲しい。誰かに褒められたい。見返してみると「死」が「詩」とかかっていて天才か………?永遠に褒められて生きたい。)

あの夏を過ごすことなく
寒い朝に貴方は星になっちゃった

(今の所Twitterで1番いいねが多い。皆にも自分にも「あの夏」があるんだろうね)

まどろみの中だけ笑いあえるのに
寒い朝には1人で起きる

(最近、3月なのにすごく寒い。朝起きるのが憂鬱。でも誰かが隣にいてくれるなら違うのかもね)

僕たちは皆、血と骨で出来てる癖に
愛して欲しいと思う

(個人的大優勝短歌、愛して欲しいよ、血と骨だけど)

何にも慣れない僕は
誰かしらの何かになりたい夢を見る

(最近、自分は何になりたいんだろうと思う。それでも誰かの役にはたちたい。誰かの何かしらになりたい。)

寂しさを埋める薬が見つかったから
君とお話できないの

(寂しさを埋める薬が見つかったならば1人で生きていけるのだろうか)

滑り台、あの頃みたいに
楽しむことは出来ない大人になった

(平日の公園に行って滑り台に昇ってみたらあまりにも高くてびびった笑 ここから滑り落ちることが楽しかったなんて嘘みたいだった。)

死は皆にくれるのに、愛はあたえてくれないの
一人で寝たくない

(唐突に、死は皆にあるのに愛は無いんだと不思議に思っちゃった)

淡い夢をみないでいる
綿あめのようにいない日に慣れるために

(優しい夢をみたい。でも君がいなくなる日がくるのだろう)

骨だけになっても私の事みつけて
1番綺麗だと言って

(言うよ。灰になっても君の事を愛していると)

愛してというくせに、愛してくれない
君の事を愛している

(天邪鬼ってかわいいよね)

泣き出してしまう時間が一緒な僕たち
他人が良かったのに

(泣き出してしまうタイミングが一緒な僕たち。他人になれたらいいのに)

悪かった、お互いの正義の違いで
分かり合う事も出来なくてさ

(君の好きなことが僕は嫌いなことかもしれない。僕の好きな事は君の嫌いなことかもしれない。)

僕の中の神様が居ないことに気がついた
15歳の朝

(ある日、いきなり僕の中の神様が居なくなってしまって凡人なのだと知った)

またお前が、俺の所に帰ってこない。
寂しくなくても来いよ。

(なにもしないから朝ご飯を一緒にたべよう)

細い首の喉仏を見る度に
噛み飲み干してしまいたい欲

(お前の喉仏を噛み飲み干して俺の性帯にしたい)

ポケモンもいない、ポケセンもないのに
焦がれてしまう、あの歓声に

(ポケモンオタク。SVのジム戦テラスタルすると歌い声みたいになってそれが皆がジムリーダーを応援しているみたいに聞こえてすごく好き)

会う度に少しの喧嘩私が覚えていること
君は知らない

(知らないだろ笑!!)

雨の中、傘を回して歩いた
魔法使いになれる気がして

(信号待ちの時に、指している傘を回してしまう。魔法使いにはいつまでも憧れてしまう。いつか梟が手紙を持ってきてくれるかしら。)

憂鬱な気持ちで会いに行かないといけない
名前のない関係

(名前がつけられない関係ってなんなんだろうね。でも君に会いに行く。)

貴方じゃだめなの
僕はあなたじゃないといけないのに勝手だね

(君は僕じゃダメなのに僕は君じゃないとダメなの。両思いって難しい。)

チロルチョコの包み紙で折り鶴作る
あなたがとても可愛い

(折り鶴が可愛いんじゃなくて、折り鶴作る貴方が可愛い。きっとなにしても可愛い。)

儚い人だとも思った、強い人だとも思った
好きだと言った

(愛している。儚くて、弱くて、脆くて、息をふきかけたら倒れてしまいそうな貴方のことを僕だけは強い人だと思っている。)

僕が居なくなった世界でも君は息をし続け
僕を愛して

(約束するよ。君がいなくなった世界で息をし続ける事を。君を忘れない事を。君を愛している。)

死ぬ時に今日の事を思い出すのだろう
穏やかな温もりを

(死ぬ時に思い出すことってなんなんだろうね。美味しかった朝食の事を思い出したいな。)

悪い人、そういう割に一緒に布団で寝てる
懲りない女

(友人に「悪い人」って言われた。「5文字だね」と返した。今、短歌にハマっている自分の事を知っているからか、笑っていた。)

好き嫌いとか分かんない
ただ隣にいてお話をしてたいだけ

(愛とか恋とか分かんないけど、君が隣にいてくれたなら幸せだと思う)

この気持を分け与える事が出来るならば
分かってもらえるかな

(時々、全て見せられたならと思う。そしたら僕が君の事をどれだけ思っているのか分かってくれるのかな)

俺たちはみんな、ちいかわなんだから
世界はもっと優しくしろよ

(いつも思う。俺たちちいかわなんだから優しくして欲しいと。)

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