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つわりが終わるまで

こんにちは、破壊光線です。
最近嫁がスプラトゥーンでS+になりました。めでたいですね。嫁も俺もボールド教に入信しているため、正直弱武器のたぐいであろうコイツで3から初めて、しかも知識を調べたりすることなくここまで来れたのはなかなか嫁はすごいのではないかと思います。

さて今回はつわりの話です。男性はマジで一生経験することの無い痛みですが、その痛みに苦しむ女性をそばで見続けた男のレポートというか感想です。結論から言うと見てるだけでもめちゃくちゃキツイですね。

色々なつわり

ひとくちにつわりと言っても、人によって色々な症状が出るそうで、程度の大きさも人次第です。食欲不振ひとつとっても普通にチョイ少なめくらいは食べれてしまう人もいれば水すら飲めず栄養失調で点滴を打つことになる人もいるくらいです。これといった症状がそんなにある訳でもないため、「この世の全てのデバフが大きさ含めランダムに複数個かかってくる」というレベルですね。
その上肉体面だけでなく精神面も当然やられてしまい、その程度も人によりけりで、常に機嫌が悪い程度の人もいればもはや豹変と呼べる人もいます。
妊娠しただけでそんなデバフが襲いかかってくるんだから恐ろしいですよね。個人的に思うのですが、人類の目的が繁栄なら、妊娠は正しく繁栄のための準備期間である以上喜ばしいことで、そのためにチョメチョメだって快楽をもたらしてくれるはずなのに、なぜ妊娠はここまで酷い体調不良を背負わなければならないんでしょうか……?

食いづわり

そんなランダムデバフ祭りのつわりですが、嫁のつわりは「食いづわり」と呼ばれるタイプのものでした。
食いづわりとは、読んで字のごとく食べてないとつらいつわりです。妊娠中は普段以上に栄養管理が大事なので、食べ過ぎはダメにもかかわらず食欲が凄まじいことになるので中々厄介です。しかもランダムデバフは据え置き。代わりに楽になるとかもなく食べてないとキツイだけというのだから地獄ですね。
食いづわり対策として、俺自身も料理を作り置しておいてこまめに食べてもらったり、ミックスナッツなどの食べすぎてもそこまで体に悪くなさそうなおやつを用意したりはするのですが、つわりの影響で食べれるものがその日その日で食べれなかったり限定的になったりします。

これが中々難しい。作ったご飯を食べてくれないだけなら代替品を買ったり出前を取ればいいだけなので全然良いのですが、食べないとキツイのにつわりで何も食べれないという最悪の状況に陥ったりすると本当に危険です。一応とりあえずすぐ食べれるようにゼリーとかは用意していましたが、ゼリーはやはり食べれても栄養価的には全く良くないので大変でした。

そんなしんどい食いづわりですが、妻をよく助けてくれたのは何故か揚げ物でした。
食べ物が喉を通らない→優しいものを食べさせるべき→揚げ物なんぞ論外と俺も考えていたのですが、何故か超高確率で揚げ物はリクエストが来るくらいで美味しい美味しいとよく食べていました。ちなみに他のSNSとか見ててもマックのポテトなどは救世主らしいです。なんでなんだ……我が家の場合近くにマックがないので、業スーで冷凍フライドポテトを買っておいて、俺が仕事で不在の時は揚げ物させるのは無理なのでオーブンや電子レンジでチンしてもらってました。

肩代わりできないつらさ

女性側が一番つらいのは当たり前ですが、つらいのは女性側だけという訳でもありません。

つわりに対して、男性は何一つ直接痛みを緩和させてあげられる手段がありません。

これが中々メンタルに来ます。当然家事の肩代わりに始まりそばにいてあげる、励ましてあげる、できることは山のようにあるのですが、直接的なケアが何一つできないんですよね。
思えば妊活をしている段階から男は気持ちいい思いをするだけです。嫁が苦しんでいても何も直接の関与ができないのですから結構メンタルに来ます。そんな中で父親の覚悟を育んでいけるのか?そういう点でかなり苦悩したしつらかったです。正直に言って、食いづわりでご飯を食べずに残した時は少し安心しました。あちらが明確にこちらに辛い思いをさせてくれたので。これが明らかに良い考えではなく、メンヘラ的思考であるというのは普通にわかる事なんですが、正直そう思わないとやってられないですね。なかなか応えます。

世間はつわりに対して中々に冷たい

そしてこのつわりの時期は世間も中々キツイです。
これは嫁と電車に乗って驚いたのですが、マタニティマークをつけていようと明らかにお腹の出ていない妊婦はそんなに席を譲られません。というか気づきません。

驚いた反面、反省もしました。確かに俺自身、電車にいる女性がマタニティマークをつけているか?などほとんど見ていませんでした。優先席マークもそうであるように「妊婦=お腹が膨らんでいる」であり、膨らんでない時期からしんどいなどということはつわりを知っていてもそこまで深く考えておらず、ましてや「膨らんでいるということは安定期か臨月であり、最もキツイつわりの時期は全くお腹は膨らんでいない」という考えてみたら当たり前の事実には嫁が妊娠するまで気が付かない始末です。
それどころか優先席に座っている人間も平気で寝たフリをしてきます。隣にいる夫としてはこれは中々殺意が湧きますね。「目の前に譲る対象がいても優先席を譲らず狸寝入りするバカは確かに脳みそに障害があるのかもしれない」という超過激派理論で何とか怒りを抑えていました。しかも嫁はこれだけしんどい状態にありながら普通に出勤して普通に仕事を要求されます。
多くの場合、流産のリスクが激減する安定期に入るまで妊娠を報告しません。嫁もそのケースです。風邪でさえ即休みになるというのに、それ以上の負荷がかかった状態で普段通りに振る舞えというのは想像以上に大変でしょう。仕事に関わる大事なことを安定期まで報告しにくいのは本当に申告し難い世の中を恨まざるを得ないです……

ようやく終わって思うこと

そんなつわりも時期とともに和らいできて終わりがくるのですが、ほんと想像よりキツイですね、これ。
俺もつわりというものは認知していたのですが、まさかここまできついものだとは想像していませんでした。子育ての覚悟とかの前にこのつわりを前に嫁を守る覚悟をすべきでしたし、その行動力を試されましたね。
子育ての覚悟が非常に大事なのは事実ですが、その前に足元をすくわれないよう、嫁を守っていかなくてはなりません。
冷静に考えれば、嫁と違いもっとはしゃいで何しでかすか分からない存在を、(少なくともその場では)嫁と違い大して感謝されることも無く守らなくてはならないのですから、嫁も守れずして子供が守れるわけないんですよね。そこの意識のズレがありました。幸いにして意識のズレはあれど、手伝いなどやるべきことはやれていたのでなんとかなりましたが……

この先妊活に励みパパになろうとするメンズ各位にはこのような意識のズレがないようにしてほしいので、自分の経験からの男へのメッセージ的なものを次は書けたらなと思います。まとめて書こうかと思ったらなかなかの文字数になってしまったので次にします。


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