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打ち合わせRTAと地盤調査ガチャ

こんにちは、破壊光線です。
今回の画像は我が家の廊下になります。この2箇所の窓が少し互い違いになってるのがオシャレポイントです。ただしここをクリアガラスにした結果お向かいさんのベランダに完全にバッティングしているという致命的なバグを抱えています。干してるものを見られるのは不快だろうし申し訳なさすぎる。モザイクシート貼って対策しようかと思います。


今日は着工前に行う打ち合わせと地盤調査という2つの山場を書いていきます。どちらも本当に地獄を見る可能性のあるコンテンツなので家を建ててる人や検討してる人はマジで参考にして欲しいです。

最速の打ち合わせ

こんなタイトルをしているので一応注釈をしますが、打ち合わせは速さを競うものではありません。

打ち合わせとは何度か記事を分けて書いたあの膨大な数の仕様を監督や担当者と共に決める話し合いになります。時に意見を聞いたり、時にサンプルを眺めたりしながら夫婦間で悩み、時に揉めながらも少しづつ決めて、HM側の用意している仕様書を埋めていく形です。
一般的に打ち合わせは一日で終わる事は無く、日をまたいで何回とやり、まとまったスケジュールが取れない場合1ヶ月2ヶ月とかかる場合も普通にあるそうです。また、何時間も何時間も打ち合わせに時間が取られてしまうと人件費が凄まじい事になってしまうため、HM次第では打ち合わせの回数や時間に制限を設けていることも少なくありません。

ですが我が家は事前の1ヶ月でほぼ全ての仕様を決めていたため、5時間半という驚異の速さで打ち合わせを終えてしまいました。

担当者曰く歴代でもトップのスピードだそうです。RTAかよ。タイトル回収です。

流れとしては、まず打ち合わせの最初に監督との顔合わせがありました。監督はやさしそうな顔の人で、新人を一人連れて来てました。そのため新人、監督、担当者、俺、嫁の5人で打ち合わせを行い、決めることがあれば都度サンプルを見させていただきながらやっていく感じでした。

ですが事前に1ヶ月の準備期間があった我が家は悩むもクソもなく完全にただの一問一答です。メーターボックスとかの細かいところは流石に決めていなかったものの、そんな細かいところはマジで適当に周辺の色に合わせるとかしとけばいいですからね。多分ショールームでサンプル見たの玄関タイルだけです。
途中から「コイツは参考になんねえわ」と判断したのか、担当者と新人は2人でどっか行って遊んでました。正しい判断だと思います。
監督も監督で、「どこから始めましょうか?」と聞いてくれたのですが「どこからでもいいですよ〜」という返事は完全に予想外だったのか、素で「え?」みたいな顔してました。富士住建側としては2日ほどスケジュールを組んでくれてたみたいで、まるまる一日分が浮いたことにめちゃくちゃ感謝されました。実際問題、仕様決めててショールームで他のお客さんとかもいる中で揉めるのとか想像したらすごい嫌なんですよね。人様の前で揉めたりとかしないためにも、先にほぼ全ての仕様を決めていたのは良かったなと思います。

地盤調査ガチャ

仕様も決まり、次はこの決まった仕様を形にするために着工!と行きたいところなのですが、家づくりは着工の前に地盤調査という名の究極の運ゲーが待っています。

地盤調査とは、その土地に対してしっかりと家が建つのか、地盤沈下が発生して家が傾いたりといったことが発生しないのかというのを調査することです。これは法律で義務付けられていることなので家づくりでは必須です。
そしてこの地盤調査の結果が良好であれば何も問題ありませんが、結果次第では地盤改良を求められ、数十万円~数百万の費用を追加で支払います。ちなみにこれも法律により義務付けられているため、払わないのであれば家は建てられません。

そんな地盤調査ですが、恐ろしい事に事前に地盤をリサーチする手段は一切ありません。古家がある土地だろうと、隣家が地盤改良ナシだろうとも一切関係ありません。地盤マップなどもありますが、そこで大丈夫でも調査結果が悲惨なことなど当たり前にあります。要はここら辺の情報は気休め程度にしかならないです。例外として、建築条件付き土地や分譲地などでたまに地盤改良済みの土地を売ってたりもしますが、それ以外の場合は家を建てた全員が0円~数百万円の地獄のガチャを回す必要があります。こんな規模のガチャは桃太郎電鉄か人生ゲームでしか回したことがないです。

とはいえ、本当に地盤改良が入ってローンの上限を超えた、ローンが組めないなどの事態になってしまったら完全におしまいとなってしまいますので、良心的なHMであれば基本的に大なり小なり地盤改良があると仮定し、地盤改良費として見積もりの中に組み込んだ上でローンを組むのでローンが破綻することは基本は無いです。逆に言うと見積もりに地盤改良費を全く入れてこないで家が安く建つアピールをしてくるHMはマジで信用しない方がいいです。個人的には100万円ほど見積もりに入れておくといいと思います。地盤改良がなければ100万円は丸々浮くので、オプションに回すもよし、外構に回すもよし、ローンの返済額を減らすもよしと何でも出来ます。

なければ。

なければ良かったんですけどね。

ホント。


残念ながら我が家は120万円ほどの地盤改良費を支払うことになりました。

電話来た瞬間の絶望はほんと今までの人生で1番でしたね。ポケモンで言う「めのまえが まっくらに なった!」をリアルで体感出来ました。無かったらアレもできるこれもできる、ローンにこんなに余裕が出来る、そんな淡い期待は見事にぶち壊されました。何が悪い訳でもないから泣き崩れることも出来ないんで、ただただ虚無の顔で呆然と立ち尽くしました。ホント1週間くらい立ち直れなかったです。なんなら今ですらインスタとかで地盤改良ナシの文字を見る度に若干嫉妬しますね。
それでも唯一の救いは事前に100万円担当者さんが予算に組み込んでくれていたことです。ここは感謝してもしきれません。本当に予算を抑えたい抑えたいと言っていたのに、それでもこれだけ地盤改良費を詰め込んでいた事や、外構などの費用が見積もりより低かったこともあり、何とかローンの破綻や予算オーバーを回避しました。

ちなみにここで予算オーバーがあった場合、予算を上げるためにローンの組み直しか減額調整という苦渋の選択を強いられます。
ローンの組み直しは納期が大幅に遅れたり、最悪ローンに受からないなど大変なことが多いです。そうなると減額調整となるのですが、自分の夢だった家のこだわりの数々を自分で削らなくてはならない悲しみは想像を絶するものだと思います。マジでこれだけは回避出来て良かったです。いや我が家の場合オプションつけて無さすぎて削れと言われても削れるものないんですけどね?

この地盤改良を終えてようやく家づくりはスタートしていきます。ちなみに地盤改良に納得いかない場合、セカンドオピニオンが可能です。逆転勝利して地盤改良なしになったケースもありますが、そんなにそのケースは多くないことや、そもそも1回地盤改良必要という結論が出てんのに無理して覆してもし地盤沈下したらどうするんだという不安がありましたので我が家は行っていません。
本当に地盤改良費は予算に入れておきましょう、最悪家が建てられなくなるので…



次は着工から家が建つまでの流れを書いていきます。家を建ててからは前も描きましたが本当に家建てるの見てるだけなので楽です。今は技術の進化により建築のレベルも一昔前より高く、さらに多くのHMは進捗報告を写真付きでしてくれます。おかげで余程のヒドイ欠陥住宅というのはこのご時世昔と比べたら少ないんだろうなぁと思います。建具の付け方が雑とかそういう話はありますが……


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