二次創作の内臓

 最近ドラクエXIをプレイしてドハマリして生まれてはじめてpixivに二次創作小説を投稿して(昔二次創作の活動してた頃は個人サイトに置いていたので)、さっきガンダムに関する文章を書いてnoteに投稿したので、自分の二次創作に関する内臓の話をします。

 もともと私が二次創作小説を書き始めたのは、スレイヤーズというライトノベルシリーズがきっかけでした。
 当時、スレイヤーズの小説が毎日数本投稿される投稿小説サイトがあり(実は今もある)、スレイヤーズが好きだった小学生の私はそこに足繁く通って色々な小説を読んでいました。今日の二次創作文化においてはやや特殊かと思われるのですが、このサイトではスレイヤーズの世界に自分が考えたオリジナルキャラクターを登場させる文化が自然に存在していて、いわゆるカップリング畑の人も自然にそういった創作を行っていたんですね。
 こういう創作をだれが始めたのかは分からないんですが、スレイヤーズには本編とは別にすぺしゃるというシリーズがあって、ゲストキャラクターが登場させやすい土壌があったのが大きいのかも知れないと勝手に想像しています。オリキャラと原作キャラクターを絡ませるだけではなく、オリキャラ独自の話を展開する人もいました。原作キャラとオリキャラの恋愛、夢小説的なものを書く人はそういえば絶無だった気がする(自然に観測範囲から外してただけかも)
 そういう流れの中で、私も自然にオリキャラを原作の中に組み込んだ二次創作を書いていくようになりました。
 ネット上にふつうにまだあるので探せば見つかります。そこにすべてを置いてきた。女子中学生の時に書いた文章なので見られると爆発するかも。許して。

 ドリーム小説というものに触れたのは2001年~2002年ぐらいだったはず(我楽多CGIさん (WEBアーカイブ)にドリーム小説のページができたのは2001年ごろの模様) 確かハンターハンターの幻影旅団のBL二次創作小説を血眼で探してた時期に遭遇したんで、恐らくヨークシン編ごろですね(アニメもすでにヨークシン編まで到達してたかも知れない)
 ちなみにWikipediaによるとドリーム小説がネット上にはじめて登場したのは97年ごろらしい。夢に歴史あり。

 このドリーム小説という文化は、基本的に原作のキャラクターと名前を好きに設定できるオリジナルキャラクターの恋愛を取り扱ったものであるためにめちゃくちゃ嫌う人が多く、この文化に関わってた人もまあまあ口が重くて、言及してもネタ的な側面にのみだったりするんですよね。弾圧されるしな。
 そういや腐女子について自己投影がどうのとかいう雑な分析する人未だにツイッターで見るけど、夢女子についてこういう雑な放言してる人あんま見ないな。いたら教えてください。
 ツイッターのTLに流れてくる夢女子は、みんなで集まって彼氏(原作キャラ)が選びそうなプレゼント送り合ったり、夢小説に出てくるタイプの跡部様の取り巻き女とか演じたりして、なんか楽しそうですげえいいので、末永く元気でいて欲しい。テニプリも20周年らしいし。

 話が逸れたんですけど、まあそれはそれとして、当時からドリーム小説を嫌ってる人はおり、2chにヲチスレとかアンチスレとか立ってたんで、前述のようにオリキャラ文化に親しんできた女子中学生にとっては、まあ非常にショックな出来事でした。口さがない悪口はいくらでも見つかる時代だったので……今もそうかも知れないけど。自分(が属するもの)を嫌う人を視界に入れずに棲み分けるという知能がまだない年頃だったんですね。

 しかし、私はそういう弾劾を見た時になぜか、じゃあこういう人たちでも面白いと感じられるような、文句なく面白いドリーム小説を書こうと思ったんですよね。あんま覚えてないけど。なんかそういう意味不明の情熱をもってしてドリーム小説に手を出したのだと思う。
 この、面白いものを書いてやろうという気持ちが、好きなものが書きたい、書きたいものが書きたい、よりも欲望として存在している気がしています。
 やっぱ夢女だからかな……面白い女だな……って言われたいのかな……

 ここまで書いてきて、では私は『自分を嫌いな人々』『自分たちに興味がない人』へ向けて必死に文章を書いて、それらの人に積極的に見せに行くわけでもなく(まあそれをやったら単なる狂人だからな……)自分のサイトでぼんやり公開していたのか……? そんなんだったか……? と思ったんすけど、よく考えたら高校の時に所属してた文芸部の部員に何人かが夢小説に理解があったから、お互いのジャンル知らんけどお前に私の文章は読んでほしい! みたいな感じで夢小説書いて読ませてたことを思い出しましたね。
 つまり、ジャンル知らん×夢小説に理解がある or ジャンルは知ってるかも知れないが夢小説は嫌いな人のふたつに向けて(後者は直接見せるわけではなくて、内心のターゲットですが)書いてたんですね。
 つれなくされるほど燃え上がる人か?
 まあでもこの、二次創作的なマインドセットとはちょっと違うんですけども、馬鹿にされがちなジャンルだからこそしっかり書きたいよね……みたいな気持ちがかなり書く上での原動力になってきたと思います。やっぱ夢女だからかな……? 反発心を糧に成長しちゃいがちかな……?

 そういうバックグラウンドがあるため、知らん・興味がない、みたいな、こちらへの感情値がゼロの人へ向けても「読んで欲しい……!」という気持ちを強く持って書いているところがあります。
 サークル・イヌノフグリで頒布している本のなかには、「霧のひと」が製作されている定期ゲームの二次創作小説本があります。本の中で世界設定について一部詳しく紹介しているのは、もちろん霧のひとが作る世界観が好きだからというのもあるのですが、知らない人にも手に取って欲しい、という気持ちがあるからだと思います。知らない人にも読めますアピールめちゃくちゃしてるしね。
 世界設定とか歴史とか自分の言葉で噛み砕いてくだ巻きながら説明するのが好きだからと言うのもあるけど……
 そう言うわけで、「アルファベットの境界線」「境界線のAとB」「歩け、その血まみれの足まで」を手に取ってくださった皆さまは本当にありがとうございます。霧のひとのゲームはめちゃくちゃ面白いので、ゲーム未プレイの方も原作にも触れていただければ幸いです。次はゼロ城というゲームです。

 それはそれとして、キャラクターに狂ったファンフィクをぶちまけて転げまわったり、なんか一次創作も書いたりしています。
 いろんな面があるふぐりなので、付き合いやすいように付き合ってやって下さい。

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