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韓国コスメ好きの私がコスメを選ぶときに気をつけていること


皆さんは、韓国コスメを選ぶ際、どんな基準で購入していますか?

「SNSで人気だったから」「広告が魅力的だったから」

こういう理由で選んでいる方も多いと思います。私もその一人です。

私は、メインブログやTwitterでも充分ご理解頂ける通り、韓国コスメ・特にスキンケアが大好きで、沢山のアイテムを使っています。私が韓国コスメを好きな理由は、以下の通り。

・革新的なスキンケアアイテム
・新しい商品がどんどん出てくる、市場スピードの早さ
・圧倒的コストパフォーマンス


ですが、もちろん、ミーハー心だけで韓国コスメが好きなわけではありません。韓国コスメを使ってから、肌がすごく改善したという実感があるので、品質ももちろん信頼しています。でも、今までとにかくたくさんの韓国コスメを使ってきたからこそ、時々「あ、これ買って失敗したな・・・」という物があるのも事実です。

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◆口コミや広告は「絶対」ではない

はじめに書きましたが、韓国コスメを選ぶ際に重要になるのが「口コミや広告」だと思います。特に、今は韓国にもなかなか行けないし、日本で買えるコスメもネット通販に頼りがち。だから、口コミや広告はますます重宝されています。

でも、口コミや広告は、本来あくまでも"参考程度"に留めておくべきで、決め手となるのは使われている成分や、処方であるはず。だって、口に入る食材は産地や栽培法を気にするのに、肌に塗る化粧品は中身を気にしない、というのは本来おかしな話ですよね?そこで大切になってくるのが、「自分で化粧品の中身を判断できるようになる」ということです。

おすすめのコスメを皆さんにお伝えしている立場でありながら、こんな話をするのはすごく申し訳ないですが、一昔前と比べ化粧品の選択肢が加速度的に増え、SNSでの情報も氾濫している今だからこそ、化粧品に対する「自分なりの判断基準」を持っていないと、際限が無くなってしまいます。
なので今回は、私がいつも韓国コスメを選ぶ時に「立ち止まって考えていること」を3つご紹介します。(そして、今回書く内容は、このnoteで私が伝えたいことの総論でもあります。)



1.広すぎる化粧品市場。自分に合うコスメを選ぶのは日本のコスメより難しい!?


韓国の産業界の中で、化粧品業界は、"成長産業"として非常に注目されている産業です。特に、輸出産業としての期待度は高く、日本進出はもちろん、最近では欧米進出を進めている化粧品会社も多く、ますます韓国コスメのグローバル化が進んでいます。その為、世界を見据えた成分処方や、コンセプトを掲げたブランドも多いと感じます。

「国や地域により、遺伝子的に肌質が異なる」という話は、皆さんもご存知の事と思います。(一般的に、私たち日本人の肌は、欧米の方よりも肌表面の角質層が薄く、刺激に敏感だと言われています。)

今まで、それぞれの国の化粧品会社は、基本的にはその国の人の肌質に合う化粧品を作ってきました。韓国の化粧品会社も然りで、アジア人の肌に合う化粧品を作るのが主流でしたが、グローバル化の流れにより、そうとも限らない化粧品の処方も組まれるようになってきたと感じます。ですから、選択肢が増えたというプラスの側面もありながら、自分の肌質と合わないものを使ってしまうリスクも大きくなったと思っています。

もちろん、「肌質に合わなかった」というリスクは、日本のコスメでも十分あり得えますが、韓国化粧品企業が今まで以上にグローバル化を見据えている今だからこそ、私達消費者は、口コミや広告に頼り切らずに、自分で化粧品の中身を判断する力が必要になっていると感じます。


2.流行りを流行りと認識し、最後は自分で判断する


クッションファンデーションやBBクリームなど、韓国化粧品市場は、今までも間違いなく"世界の先駆者"としてたくさんの流行を生み出してきました。革新的なアイテムを生み出していくところがまさに韓国コスメ界の魅力の1つでもあります。ただ、現実的なことを言うと、これは「ブームを作る」という1種のビジネスモデルであると言うことも、我々消費者は忘れてはいけません。

化粧品は、私達に夢やワクワクを与えてくれますが、化粧品メーカーがやっていることは慈善事業ではなく、紛れもなくビジネスです。「消費者の美と健康を守る」という企業命題はありつつも、「売れるものを作り、利益をあげる」というのがビジネスの原則ですから、流行りの商品を沢山作り、たくさん流通させるのは当然のことです。そして、韓国の化粧品市場は、流行を生み出してからそれを製品化するまでの流れがとんでもなく早いと感じます。

SNSでよく見るアイテム=企業によって作られた"ブーム戦略"の可能性も

例えば最近だと、シカクリームブーム、拭き取りパッドブームなどがありましたね。現在進行形のトレンドだと、"精製水を使わない"とか、"バイオームコスメ"とか。最近では、オーガニックやヴィーガンへの関心も高まって、新しいブランドもどんどん生まれています。

新たなブームが生まれると、必然的にSNSの口コミなども多くなるので、どうしてもそういう商品に手が伸びてしまいますが、それが自分の肌に本当に必要か、というのはしっかり見極めなくてはなりません。ここでも大切なことは、「正しく、客観的に流行を理解し、自分に合うか判断する」という消費者のインテリジェンスさだと思います。


3.「敏感肌にも安心」に騙されない


韓国コスメの広告には、「敏感肌にも安心」という表現が良く見られます。むしろ、最近だとそうと書かないと売れないのでは、という位、デフォルトの表現になっているようにも感じます。ですが、この抽象的な表現には法的根拠は必要がないので、本当の意味で「敏感肌にも安心なのか」は、我々消費者が中身をよく理解して判断する必要があります。

最近では、化粧品成分への関心も高くなってきたので、成分解析アプリ「ファヘ」なども登場し、化粧品への信頼獲得に一役買っています。ですが、"化粧品の成分が本当に安全か"というのは、広告やファヘを見ただけでは、わからないのが事実です。

"「敏感肌にも安心」と書いてあるから使ったのに、余計肌が敏感になってしまった。"

こういう経験は、スキンケアを頑張っている人こそ陥ってしまいがちな現象です。
例えば、最近よく見る「パラベンフリー」という言葉。パラベンとは防腐剤のことですが、化粧品には品質保持のために防腐剤が欠かせません。パラベンが入っていない代わりに、より危険性の高い成分を使っている可能性がある・・・ということを、理解して使っていますか?

他にも、「敏感肌向けニキビケア化粧水」。ニキビに効くと言われている化粧品には、AHAやBHAなどという酸性成分が入っている事が多いのですが、これらは硬化した角質の除去作用は確かにあるものの、バリア機能が弱った結果ニキビが出来ているようなお肌の方は、毎日使用する事で、より状態が悪化してしまう可能性があります。

このように、お肌が敏感である人こそ、広告や口コミに頼りすぎず、成分を読み、自分で責任をもって判断する必要があります。このnoteが、皆さんの化粧品選びのお手伝いになっていけたら幸いです。


4.最後に


以上が、私が韓国コスメを選ぶ上で気にしている3つのことでした。この3つの観点を常に意識するようになってからは、「いまいちコスメ」に出会うことも減ってきたと思っています。

このnoteでは、この3つの観点を軸に、私が学んだ化粧品成分のこと・肌の構造のこと・そして化粧品業界のことを絡めながら、私なりの「化粧品の選び方」や「スキンケア論」を発信していきます。次回から本格的に情報を発信していきたいと思っていますので、お付き合いいただけると嬉しいです。

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