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『西一番街ブラックバイト』

このシリーズについて


池袋ウエストゲートパークシリーズの12作目です。
ドラマ化され長瀬が真島マコトを演じてましたね。シリーズ最初のころは、はまって新作が出れば読んでいたのですが、途中から読まなくなっていました。

このシリーズは、現代の世相を反映しているので事件も時代に即したものになっています。
シリーズの一作目は1998年の出版でした。もう24年も前なんですね。私もそのころとは、考え方も違っていると思います。
今、一作目を読み直したらきっと違う感想を持つでしょう。今度読んでみたいと思います。

本作では、マコトは相変わらず実家の果物屋の店員で、池袋の町のトラブルシューターをやっています。以下の4つの短編が収録されています。

西池第二スクールギャラリー

おさななじみのサエコがやっているギャラリーの展示物が襲撃され、マコトに調査の依頼があります。
作者の小門屋は何か知っているようですが何も話してくれません。そんなな中、小門屋が動き出します。
犯人がやったことは悪いですが、犯人には犯人の事情がありました。マコトとタカシはどのように解決して収めるのか。

ユーチューバー@芸術劇場


ユーチューバーと
改めて仕事としてのユーチューバーについて考えました。
人から見られるとこと、日々ネタを映像化しなければならないこと決して楽ではないということだけではなく、
対既存のメディアだけではなく個人の発言力が増すことで世界が変わっていくその中にいるのだ

立教通り整形シンジゲート

外見にコンプレックスがある女性を整形依存にし、高額な整形手術をさせていく、
マコトが女性
今回の作品の中では前者と悪者がハッキリしてました。

西一番街ブラックバイト

 やりがいを与えて洗脳し、人を都合の良い労働力にしていくブラック企業の従業員をマコトが助けることになります。
 ブラック企業だから安くて良いものが提供できていると言うのも事実です。
 最後にブラック企業がどうなったかぜひ読んでみてほしいですが、
物の適正な値段ってなんなのか、「安くて良いもの」だけで選んでよいのか。なるべく「安い」というだけでは選ばないように心がけたいですが、やっぱり「安い」を重要視しているところがあります。
 自分が一消費者としてのふるまいを考えさせられました。

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