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AZKi 5th LIVE 「R.I.P AZHOOD」  開拓者は全滅しました

安らかに眠れ、AZHOOD。そう名付けられた本ライブは、本来2020年5⽉16⽇(⼟)に開催されるはずだったAZHOODの代替公演として、2020年7月29(土)にオンライン上で開催された。

配信ではたして、今までのように盛り上がることが出来るのであろうか。始まる前にあった一抹の不安。先に言うと全くの杞憂であった。

さぁ、始めましょう!

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開演のブザーが鳴り、流れ出す『Overture』
赤いレーザーが飛び交うなか、ステージ上にはAZKiの後ろ姿。
観客席にはサイリウムを持った開拓者達。
開演前の高揚感はリアルライブに勝るとも劣らない。
そしてAZKiの「さぁ、始めましょう!」の一声から始まる一曲目。

『小さな心が決めたこと』

私はライブのセトリからストーリーを想像するのが好きだ。
このアーティストは何を伝えたいんだろう、それを考えるのが好きだ。
AZHOODの追悼ライブとも言える本公演の1曲目が、
『小さな心が決めたこと』だったことはグッと来てしまった。
続く曲は『虹を駆け抜けて』、『さよならヒーロー』
爽やかなメロディに乗せて歌われる前向きなメッセージ。
先に進まなきゃ、進んでやるぞ。
AZKiチームの心情が伝わってくるようだった。

「最後まで絶対に見てほしいです。」
1回目のMCで力強く告げるAZKi。
画面越しではあるが、画面を飛び越えるつもりで精一杯歌うと。

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MCを挟んで歌われたのは『フェリシア』『猫ならばいける』
AZKiの甘い声、可愛らしさを前面に押し出した2曲だ。
『猫ならばいける』で画面いっぱいに浮かび上がる猫の手を見ていると
自然とニヤニヤしてしまっていた。可愛い。

次は踊れる曲を歌っていくというAZKi。盛り上がったフロアを一度落ち着けるように歌われる『Midnight Song』『Take me to Heaven』
ダンスミュージックを自宅で聞くとどうなるのだろうと思っていたが、ゆらゆらと体を揺らし、光に包まれるAZKiを見て、自然とリズムに身を任せていた。軽快なリズムの『Reflection』では、気づいたら縦ノリしている始末。
自宅では自宅なりの楽しみ方があると発見できた。

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「まだまだ盛り上がっていけますかー?」
まだまだ序盤だと笑みを浮かべるAZKi。一緒に盛り上がっていこうと歌われたのは『のんびりと、』『リアルメランコリー』
コールアンドレスポンスが楽しいこの2曲は、オンラインライブとは思えない一体感を感じることが出来た。

次はどんな曲で盛り上がるのだろう。そう思っていると、ステージがさっと青く染まっていく。背景に映し出されるのは青い海と砂漠。
旧衣装に早着替えしたAZKi。始まった曲は『mirror』

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「繋がり」や「輪」を意識させる曲をエモーショナルに歌い上げるAZKi。
前2曲で楽しく一体感を高めたところにこの選曲。このタイミングで『mirror』を入れようと決めたのはAZKi先生がライブ後の配信で語っていたが、名将……あまりに自分の強みをわかっている。

さて、エモくなって参りました

茶目っ気を込めて始まった次のMCで、改めて、今回のライブは本来ならリアルライブだったことを語るAZKi。
当たり前のことが当たり前じゃなくなってしまっていること。そんな中、配信でライブが出来ることがとても嬉しいこと。「ライブ、生きているって感じがします。AZKiが生きてるなって感じがします。」「AZ輪廻がAZKiの最後のライブだったかもしれない」
今こうして歌えることの喜び、息が尽きるその時まで歌っていきたいという決意を口にする。

ところで、今回のライブのハッシュタグは「#開拓者全滅」だが、
これが本気だったことを、開拓者達は思い知らされることになる。

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満を持して『いのち Acoustic ver.』が始まった。
今回はなんとサビのアカペラから始まる特別ver。会場に響きわたるAZKiの感情を乗せた歌声。配信にも関わらず、開拓者達が息を呑む様子が伝わってくるようだった。
続いて『青い夢』
夢と現実の間に揺れ動く感情を歌うこの曲は、きっとAZKiチームの本心でもあるのだろう。だが、それでも、歌を届けたい。そう思って活動しているんだと信じられる、染み入るような歌声。
激しい感情を連続してぶつけられ、感情を揺さぶられる開拓者達。
畳み掛けるように『世界は巡り、やがて君のものになる』
うってかわって優しく包み込むような歌声。
このときの感情はうまく表現できない。漠然と「ああ、生きているなあ」と思ったことは覚えている。緩急をつけた様々な感情に打ちのめされて、無事全滅した。させられた。

「まだ全滅しちゃだめですよ」とAZKi先生が仰るので、床から起き上がる開拓者達。ここから後半戦、盛り上げていくぞとの言葉通り、ここからはハイテンポでアッパーな曲が続くことになる。
まずは『Eternity Bright』『Intersection』
配信であることを存分に活かし、画面全体に飛び交うエフェクト。自然と気持ちが上がっていく。激しいダンスを踊るときはマントをパージ、ラップ時は素早く再び身につけるといった、バーチャルならではの演出も非常にカッコよく決まっており、印象的だった。

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「まだまだ歌いますよー」少しだけ息切れはしているものの、余力が感じられるAZKi。ライブも後半だというのに、その歌声はますます力強さを増していく。AZKi BLaCKの衣装を身に纏い、披露するのは
『ERROR』『I can’t control myself』『ひかりのまち』
激しく攻撃的なロックナンバーを、伸びのある高音でバッチリ決めながら
開拓者への煽りも全く手を抜かない。AZKiのパワフルなパフォーマンスを見せつけられた。

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ライブは一人で出来ることじゃない、スタッフの皆、開拓者の皆がいたから今日この日を迎えることが出来た。皆と楽しめたことが何よりだ。自分が歌うことで「なにか」になっていればいいな。言葉を手繰り寄せるように、思いを述べるAZKi。そしてアンコール前最後の2曲が始まった。
『フロンティアローカス』『from A to Z』
AZKiの「今まで」と「これから」が詰まっている曲だ。
『フロンティアローカス』では一緒に手を振り、『from A to Z』では掛け合って歌う場面があるが、配信でもコメントが見事に揃い、AZKiと開拓者の絆を確かめることが出来た。

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いよいよラストスパート

サプライズ企画、開拓者達のボイスアンコールが見事成功し、笑顔でステージに戻ってきたAZKi。
『Fake.Fake.Fake』『嘘嘘嘘嘘』『自己アレルギー』とアガる曲をなんと3曲連続で披露。既に20曲以上歌っているにも関わらず、その歌声には疲労を全く感じさせない。このライブに向けてどれほどの練習を積んできたのだろうか。AZKiの力強く激しい歌声、怒涛のVJ。アンコール直後だというのに、会場はあっという間に再び熱気に包まれた。

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「今来たばっかり」の定番のやり取りも挟み、和やかにMCが進行していくなか、ライブも残り2曲と告げられる。楽しい時間はあっという間だ。
1曲目に選ばれたのは1stアルバムの代表曲『without U』
開拓者との関係を歌ったこの曲を、全身を使って感情豊かに表現するAZKi。
アーティストとファンの関係ではあるが、お互いに高めあうような関係を築けているのだろうか。そうであればいいなと思わせてくれた。

最後の1曲の前に重大発表が2つも発表された。
1つ目は2ndアルバム『Re:Creating world』の今冬発売決定。
2つ目は新衣装プロジェクトの始動。
世の中は苦しい状況だけど、AZKiチームはまだまだ頑張っていくぞという強い意思を感じられた。信じてついていきたい。

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「最後、この曲を歌って終わりにしようと思います」
最後はやはりこの曲『Creating world 2020ver.』
AZKi最初の曲として何度も歌われてきたこの曲だが、だからこそ今のAZKiの、AZKiチームの想いが伝わってくる。
光が世界を照らすというフレーズに合わせてAZKiに当たるスポットライト。
最後は原点である旧衣装に戻り、笑顔で締めくくる演出は最高だった。

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今回のライブは決してただのリアルライブの代替などではなく、今できる全てを注ぎ込んだ、全身全霊のオンラインライブであると思う。
AZKiのパフォーマンス・セトリ・VJ・カメラワーク全てに、気迫を、魂を感じることができた。
困難を乗り越えてライブを開催してくれたAZKiチームに感謝を。
開拓者は見事全滅しました。素晴らしいライブをありがとうございました。


<セットリスト>
1.Overture(SE)
2.ちいさな心が決めたこと
3.虹を駆け抜けて
4.さよならヒーロー
5.フェリシア
6.猫ならばいける
7.Midnight Song
8.Take me to Heaven
9.Reflection
10.のんびりと、
11.リアルメランコリー
12.mirror
13.いのち Acoustic ver
14.青い夢
15.世界は巡り、やがて君のものになる
16.Eternity Bright
17.Intersection
18.ERROR
19.I can’t control myself
20.ひかりのまち
21.フロンティアローカス
22.from A to Z
EN1.Fake.Fake.Fake
EN2.嘘嘘嘘嘘
EN3.自己アレルギー
EN4.without U
EN5.Creating world 2020ver.

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