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2002年 カナダヒッチハイクの旅 〜プリンスエドワード島

 モンクトンからバスで4時間、PEI 州都シャーロットタウンに到着。
 その日の宿泊先を決めていなかったのでバス停のインフォメーションに置いてあるいくつかのパンフレットの中から宿を選びそこに行きました。『Aloha Tourist Homes』

4部屋しかない小さなゲストハウス

 宿に到着。長身のおじいさんが手続きと中の案内をしてくれました。かわいらしくかなり綺麗なゲストハウスでした。キッチンは自由に使え、先に宿泊していた日本人の女の子二人が「サーモンのクリームシチューがたくさんあるのでどうぞ!」ということで、お言葉に甘えて夕食にいただきました。
 ずっと移動で疲れていたので、夕食をいただいてからシャワーを浴び早々に就寝。
 ふかふかの清潔なベッドだったので、シーツの登場は無し。

 翌朝9時起床。
 旅が始まってずっといいお天気が続いていますが、この日は格別にぴかぴかのいいお天気!コーヒーとパンとりんごで軽く朝食を摂りさっそく街にくりだしました。
 旅の間はずっと日記を書いていたのでそれをもとにこのnoteを書いているのですが、シャーロットタウンの印象について「石垣島の街並みに似ている」と記録していました。
 当時の携帯電話は写真機能がそこまで発達しておらず、普通のカメラも所有していなかったので写真がなく、いったいどのあたりが「石垣島の街並み」だと感じたのかはわからないのですが、建物の造りとかそういうことではなく、おそらく島特有の時間の流れかたとか人々の在り方とか観光客でにぎわっているとかそういうことだったのかなと思います。
 覚えているのは赤毛のアン関連グッズのお店がたくさんあったこととやたらとカナダの国旗を見たこと。
 グッズのお店たちはあまりにもお土産然としていたので興味が持てず、ぶらっと眺めた程度で過ぎました。日本は一般的に国旗をあまり飾らないし、祝日もタクシーや電車が小さな旗を飾っているくらいなので、あそこまで至るところに国旗を掲げていることがとても不思議ですごく印象的でした。

 さて、本当はシャーロットタウンにもう一泊と思っていたのですがもっとモンゴメリに所縁のありそうな場所に行きたいな、というわたしのわがままで急遽移動することに。
 その場所はキャベンディシュ。モンゴメリの故郷です!

 前日宿を探したインフォメーションに再び赴き、今回は受付のお姉さんにお願いしてピックアップに来てもらえる宿を探してもらい連絡をお願いしました。
 運のいいことに宿はすぐ見つかり、30分後に車で迎えに来てくれるとのこと。
 わたしと姉は、迎えが来るまでインフォメーションの外のベンチに座って待っていました。姉はPEIの地図を広げて場所の確認をしていました。その横でわたしは、アンが駅舎でマシューの馬車を待っていた描写を思い浮かべていました。
 ここまであまり実感がなかったのですが、カナダという異国にいるということ、そして今からモンゴメリの故郷に行こうとしているということ、これがどんなにすごいことなのかと気持ちが追いついてきたのでした。



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