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不動産女子が紡ぐ(これからの)20年

前回の投稿が2022年10月17日
宅建試験が終わったあたりで書いて、チンカン試験でバタバタ真っ最中に「3日後には続編」とか書いときながらもう半年以上経っております。
(もう「3日後」とか編集して消せばいいのに←自分🥹🥹🥹)

そしてこの記事も3月の「不動産業界20周年記念日」に下書き保存して1ヶ月放置してました。
最初書き出したころは順を追ってちゃんと書き残すつもりだったし、いずれはそうして時系列で整理するつもりです。
ただ、実際に20周年を迎えてみると感慨深い反面「や、それほど大したことでもなくね?」みたいな感情もあり、一旦PCを閉じてしまいました。

次の20年が始まった

20年周年当日は、先日Tweetした「私が今まで生きてきた中でもっとも辛い時期に住んでいたエリア」の案件の打ち合わせでクライアントさんのところにお邪魔していました。
https://twitter.com/pyokorinchan/status/1633084918594174976

2003年3月のカレンダーを調べると、当時は祝日の春分の日が金曜日で21、22、23日と3連休だったので、初出勤は3月24日の月曜日(今年は金曜日でしたね)。
何を隠そう前述のクライアントさんは、実は20年前の当時、私が生まれて初めて不動産業に携わるときに入社した会社です。
そうです、あれから20年、自分は私が師と仰ぐ社長から「この案件をお前にやってほしい」とオファーを頂くに至っていました。

夢が現実になることの「手応え」とは

繰り返しますが、自分が不動産屋になる、と決めたきっかけは「フラれた彼氏が不動産屋で、なんとかしてもう一度会いたかった」から。
しかし「遠くて遠くて背中すら見えない」と思っていた元彼との契約は、買取再販業の飛び込み先で頂いた収益物件を直接買ってもらうという「日常の仕事」のひとつとして終わり、しかもその後フィーをめちゃくちゃ千切られたにも関わらず(←はい、ここ笑うとこね)そのことに何の感慨も持たなかった自分がいました。
noteで改めて書くとなっても、そんなに思い入れが持てないとでもいうか。

こうしてずっと言い続けてきた「元彼との契約」はとうの昔に終わっているにもかかわらず、何の疑問も持たずにここ(不動産業界)にいる自分にいる自分に気づいたときふと思ったんですよね。
「夢とか目標とかって、日常の延長線上にあるんだ」って。
こうなりたい、こうする、と決めたことのためにただただ歩き続けることが、その夢への道を「舗装してくれた」とでも言えば伝わるでしょうか。

けっして特別な努力をしたわけでもないし、周りの「自分よりももっとすごい人」たちにひたすら教えを請い、道を照らしてもらいながら気づいたら目的地に着いちゃって、しかもそこで休憩して感慨に浸るほど疲れてもおらず、またそのまま歩き続けていたら20年が過ぎた、というのがいちばん近い感覚です。

もっと感動的なお話になるかと自分でも思っていたのに、私自身凡人なので盛り上がりに欠けるお話になってしまってすみません。

ただ、この気づきのきっかけになったのが、冒頭でTweetをぶら下げた師匠からの仕事のオファーを受けたことだったのです。
「え、この時期にこの場所で、この物件?」って。

「神はサイコロを振らない」

アインシュタインはこう言って、観測される現象が偶然に左右されることを嫌ったと言われます。
みなさんも「偶然は必然」という意味の言葉をどこかで耳にしたり、経験したりしたことがあると思います。

私には、なんだかんだと20年という節目を、元居た会社の仲間と20年という期間を経てもなお「物件を通じて」一緒に迎えることが出来たということがどうしても偶然に思えませんでした。
しかもその物件は、自分が人生で一番辛い思いをしていた時に過ごした場所から徒歩2分も掛からない、当時からそこにあった物件。

「もう一度初心に返って仕事をしなさい」と、不動産業界に足を踏み入れてすぐに亡くなった母がわざわざ整えてくれたような、パーフェクトな演出のもとで実際に仕事をしていることに「見えざる意思」を感じずにはいられませんでした。
そしてその「見えざる意思」に連れてきてもらった、今回の案件を取り巻くすべてが「尊敬する人(当時の元彼も含めて、ね)と仕事をする」という「本当に目標としていた仕事」で、自分が無意識に望んでいた場所に歩いてこれたんだな、と感慨深くなったわけです。

「いい仕事」を続けていこう

この日を迎えるまだ数か月前、まだ案件の仕込み段階だった昨年末に、社長へご挨拶に伺ったとき「一緒にいい仕事しようぜ」と言われ、私は社長に向かって「いい仕事って何ですかね?」と無邪気に尋ねました。
それに対して返ってきた答えは
「『理想の自分』に向かって一直線に向かう、道の途中にある仕事のこと」

20年前の私は「元彼と契約する自分」が理想の自分でした。
そこに至る道のりは一直線どころか平坦ですらなかったし、たくさんの人たちに手を引いてもらったことで通ることのできた場所がいくつもあったと思います。
そのことに感謝するのはもちろん、これからは手を引いてもらうばかりではなく、私が誰かの手を握ってあげられるようになりたいし、いろんな人たちの「20年後の自分」のお話を聞かせてもらいたいなと心の底から思っています。
リアルの私とお会いした方はご存じですが、私が飲み会なんかで解散するときの挨拶でよく言うのは「一緒に仕事しましょねー!」ですから。

今からの20年後の理想とする自分をここnoteで一方的に語るよりも、どうか一人でも多くの人とお話をして、お互いの理想の自分、理想の仕事を共有できますように。
そして願わくば、その場面を一緒に共有できますように。

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