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自費出版して良かったコト悪かったコト⑤

校正作業は誰の仕事?

次のステップ、校正。

イラストと文章を組み合わせてレイアウトした校正紙が送付されてきて、こちらはそれをチェックする。何かあれば2回まで訂正が可能。

校正について、先方のパンフレットにはこう書かれていた。
編集者・校正者・オペレーターは
文字の大きさや作品全体の構成を考えレイアウトしてくれる。
脱字のチェックや、こうしてはいかがでしょうかという提案をしてくれる。
表記や意味的な整合性からの細かい提案もしてくれる。
らしいのだが。

なるべく労力をかけない先方がよこした校正紙に愕然とする。やっつけ感がありすぎて…
まず背景と文字色のバランスが酷かった。読みやすく整えてもらわねば。文章の段組みもただ並べてるだけで読みづらい。
が、しかし。こちらでは色合わせのシミュレーションや行替えをした時のイメージを画像として見ることができないのだ。想像で最善の指示をするしかない。

申し訳程度に書いてある提案。
いいね、と思うものもあるけど、だったら他の箇所もそれに揃えなきゃじゃね?とか。

文章表記を、漢字か平仮名どちらに揃えるかの問題。
だいぶ前に対象年齢を聞かれて、大人向けだけど、あまり漢字だらけにならないようバランスよくお願いします、と話した記憶がある。だからせめて表記揃えは先方のプロがやってくれてると期待していたのだが…全く最初に送ったままの状態だった。提出期限と膨大な作業量を見比べ胃痛をおぼえる。が、全ては作品を良くするため。出てくる漢字を全部書きだして自分で決めよう。指示さえすれば直してくれるはず。

9割方仕事を完了している先方に、残り1割でやってもらえるとは思えないクオリティーを求めているので仕方ない。
しかし先方も世に出す使命だけは守ってくれるはずなのだ。ただ提出期限を守れなかった場合、書店に並ぶ時期がどんどん遅くなるのだろう。
膨大な作業量をこなしながら、校正作業は誰の仕事ぢゃ〜💢と湧きあがる怒りと溜息を沈めつつ作業をする日々。でもね、そんなに嫌いじゃなかった、この作業。笑。


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