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きっとあの頃から羨ましかったのだ

最近、前々職の元同僚から
『ネットでコラム書いてるよ!!😆』
と宣伝のグループLINEがきます。

宣伝が来る以上、一通り読むのですが、一緒に働いてた当時からあったモヤモヤした気持ちがその度燻っていました。

最近、SNSや手帳、読書の時間が増えて思い至ったのですが
『私は、あの子が羨ましいのだ』



その子はとっっっっても不思議な子です。
人生観、恋愛観、人間観、仕事観
何もかもが私と違っていて、理解出来ないだけじゃなくて
みていてとても危なっかしい子であり、正直うz……苦手な子でした。←←
平気で上司や先輩にタメ口使うし、〇〇ちゃん呼びするし。
仕事はいい加減な感じだし、しょっちゅう他部署に行って自分の仕事してないし。

でも、彼女のキャラクター性故か、注意されることは勿論あれど、嫌われることはなく、むしろ逆に結構可愛がられていました。

当時から本当に不思議で理解出来ませんでした。
『なんでこんないい加減な奴が気に入られているのか』
『なんでこんな奴が評価されるのか』
『なんでこいつと同じ給料なのか』

私は彼女とは正反対の性格だったし、目立たないけど精一杯仕事していました。
なのに社内知名度は彼女と一,二を争う程、良くも悪くも有名。
しかもペアにされることも多く、大体どこでも一緒に仕事してました。
まあ、同じように高卒の同じ部署でしたし、ある意味当然なのですが。


当時程々にブラック企業だったその会社を、私は耐えきれず退職し、私は彼女と縁が切れたと思っていました。
でも彼女は、『一度繋がった人間はズッ友!!』な人で、よくメールも送られてきたし、都合が合うときはお茶したり、元同期との同窓会?にも呼ばれました。


私は彼女と交流がある度に、胸の内がモヤモヤもやもやしました。
彼女も私の後に退職し、定職には就かずにバイトをしながら日本一周でもしたいのか、そこらじゅうでヒッチハイクしては東京や沖縄、名古屋などなど全国に旅行に出るのです。
お付き合いする男性も夢追い人といえば聞こえが良いが、地に足が着いてない人が多かったように思う。彼女自身、地に足着いてなかったけど。

当時は彼女が変な事故や事件に巻き込まれないか不安でモヤモヤしているのかと思ってました。
でも違う。私は羨望と嫉妬を彼女に抱いていたのだ。

自由に、思いのままに、気ままに、好きに、やりたいように、煩わしいほどのいろんなものから解放されているようにのびのびと自分自身でいる、彼女が眩しかったのだ。
羨ましくて、憎たらしくて、腹立たしくて、それが欲しくて。
毎日見るSNSでも思っているのだ、『キラキラした毎日を過ごしているこの人達が羨ましい』と。


どうにも私は、他人と比較し『自分は劣っている』と思い込み、『自分は幸せじゃない』と思い、他人に羨望と嫉妬を抱くのが癖づいている。ように思う。そしてそれは、今の私の環境のせいだと勝手に思ってる。
今年で29歳になろうという3児の母たる人間が、こんなのでは教育に良くない。
私が人の子の親になれないのは、こんな考えを後生大事に抱えているからだ。


気付いたからって何が変わったわけでもない。
相変わらず羨望も嫉妬も抱いているし、その八つ当たりを家族にしていると思う。言葉で、態度で、行動で。

私は私だ。
彼女は彼女だ。
SNSの人達はSNSの中の人達。

気付いたのだ。
だから私は私でありたい。
羨望も嫉妬も承認欲求も自己顕示欲も全部ひっくるめて。
私は私の人生の中で、あの子のように自由なのです。


そんな風に考えた、29歳目前の冬。
内面を大人にするのは難しい。

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