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☀️🌊

夢を見た。

いや、ほぼ毎日見てるけど。
いつものとは明らかに何かが違った。

海の波に揺られながら、わたしは浮いていて
船とかには乗ってない
ちゃんとわたしのまま海の波に揺られていて

でも今現在じゃなかった

制服を着ていた

学校に海がつながっているような建物の形をしていて
夕方の波が穏やかな時間だけそこに行って
ひとりの時間を楽しんでいた。

制服を着たわたしは夕方の海の波に揺られながら
小説を読んでいた。
2冊でひとつのストーリーが出来上がる第1作目を。
大好きな作家さんの作品だった。
第1作目はオレンジ色の夕焼けみたいな表紙で”楽園”というタイトル
第2作目は藍色のような夜の住宅街みたいな表紙。タイトルは覚えていない。

これを買うときに、目の前にあった最後の”楽園”を
見た目からお金持ちをアピールしているおばさまに奪われて
ついでに文句まで言われた。
”あなたにこれを手に取る資格なんてないわ”みたいなことだったと思う。
わたしは何も思わなかった。
好きな本を、読みたい本を、本屋さん中探し回って
何軒も探し回って見つけたから、その人の言葉なんてすぐに耳から抜けていった。

この”楽園”を読みながら、
これだ。この言葉が欲しかったんだ。
という言葉を見つけた。

のに、覚えていない。

夢ってそんなものなのかもしれないけど
心みたいなものがずっとそわそわしてどきどきしている。

2つ見つけたのに両方とも覚えていない。

だけど

これだ、と感じた時わたしは星をつかんだような感覚で
手のひらをぎゅっと握った。
その時に、砂なのか塩なのか、をぎゅっと握った記憶がある。

あー、なんだったんだろう。

夢の続きが見たくてお昼前まで寝てしまったけど
それでも物足りない。

今夜も見られるかな。

あの本に。
あの言葉たちに。
あの心地よい時間に。
また出会えるかな。

本当に心地よかった。
重力を忘れて、海の生き物もいなくて
ただ波が優しく流れて
”今はここにいていいよ”って
波が教えてくれてるみたいだった。


あー今すぐにでも眠ってあの世界にいきたい。





にゃんにゃんの爪切りしなきゃ。


おしまい


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