やってよかった親なし親族婚

無事に結婚式が終わった。

親が来れなくなったり、お車代を出すなと言われたり、甥が高熱を出して来れないかもしれないと言われたり、色々あったが何とか終わった。

親族のみで20名弱の挙式と披露宴になった。

結婚式をやることを決めた時は、入籍前に両家顔合わせもできていなかったのでそれもまとめてという気持ちだったが、肝心の父親が結局来れなくなってしまい、父親以外との顔合わせになってしまった。

母、3年前に死去。
父、地方医療従事者のため欠席。

当日は叔母夫婦が両親の代わりに挨拶などしてくれた。
もう30歳間近とは言えまだまだ子供なのだと自覚させられる。

結婚式と言えば両親のためにやりたい!という人が多いし、親も欠席で無関心の私が親族婚をやってよかったと思えた気持ちをまとめようと思う。

メリット

①たくさんの人にお祝いしてもらえた

肝心の親からそんなに関心も持たれてないし、結婚式にも両家顔合わせにも来られないという状況だったため、ホテルですれ違う人たちが振り返り、「おめでとうございます」や「きれいね〜」と声をかけてくれて嬉しかった。キレイなんて私の人生で初めて言われたかもしれないくらいの無縁のワードだったので素直に嬉しかった。

そして、夫の親族にもたくさんお祝いしてもらえた。
駆け落ちしたり、親から反対されたりという夫婦も見てきたので、夫の親族から認められ、祝福されるということが凄く嬉しかった。
勿論自分の家族からの祝福も嬉しかったのだが、初対面の夫の親族も「美人さんだね(酔っ払い)」とか「かわいい〜(ドレスが)」とか「30歳のわりには初々しいわね(褒めてる?)」など終始にこやかにお祝いされ、親も来られない上親族も遠方で少なく、よく思われていないのではないかと思っていたので嬉しかった。

友達のグループLINEでも既読スルーされ、地の底まで落ちていた私の自己肯定感が復活した。

②家族写真をいっぱい撮れた

祖父や母の遺影が結婚式の時のものだったり、大人になってからちゃんと写真を撮る機会は意外と少ない。
特に大人数で集まって撮る集合写真なんて葬式か結婚式くらいだろう。
そして自分もドレスを着て、ロケーションばっちりでプロに家族との記念撮影を撮ってもらえる。
みんなお洒落もしてるし親族の人たちにとっても思い出の写真になれたならすごく嬉しい。

③憧れのドレスを着れた

実は普段着からファンシーでレースが好きな私。
ウェディングドレスというよりカラードレスが着たかった。
特にアイドルが好きで、本当はアイドルみたいな短いスカートのドレスにも憧れていたのだがそれは致し方ない。

当日は苦しくてごはんも食べられずふらついてしまったが、それでも可愛いドレスを着て、おめかしして、たくさんの写真を撮ってもらえてかなり嬉しかった。

自己肯定感の低い方や承認欲求がある方はそれだけでもやる価値があるかもしれない。

デメリット

①費用

やっぱり高い。
総額200万くらいかかったが一瞬で弾け飛んだ。
親族が御祝儀と当日の食事代まで包んでくれたりしたので黒字になったが、それでも勿体ないな〜という感じはする。
でもお食事会ではメリットの自己肯定感を高められわけではないので披露宴をやるとなるとこんなものなのか…。

私自身はやって後悔はないが、夫は結婚式にそんなにお金をかけたくないという考えのようだし、キレイねって言われるのも花嫁だけだしなと思うと申し訳なさはある。

②喧嘩した

費用面についても義母から、うちから多く御祝儀を出してるのだから遠方から来る私の親族にはお車代など出さないで欲しいと言われたり、父親が吹雪くからと結婚式の日程を変更したり、やっぱり来られないという話になって夫が激怒したり色々揉めた。
両親や親族に関することは自分でコントロールできるわけでもないし、間に挟まれるなどしてかなりやりづらかった。
普段は殆ど喧嘩もしないのに本当に揉めることが多くそれもお互いストレスになってしまった。

こうして見ると結婚式というものはケースバイケースである。
それでも私自身はやってよかったと思うので夫もそう思ってくれていたら嬉しい。
アルバムの完成も楽しみだな。

家族のためとか色んな理由でやる人がいるとは思うけれど、最後は自分自身がやりたいのか、お祝いしてもらいたいかなど考えてみると良いと思う。

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