高田健志さんの年収が4000万という話。

本稿では、配信者の高田健志さんが自身の年収が4000万円である旨の発言をされていたことに関して、その理由・実現可能性を自分なりに考察している。

ただし、本稿はネット上の公開情報のみと著者の私見に基づいて作成されているため、信頼度としては高くはないことにご留意いただきたい。

高田健志さんが年収4000万円という話

私は従前よりとある配信者のYoutubeライブをよく見ている。その配信者は「高田村」という配信者グループに属しており、そのメンバーと共にゲームをしていることが多い。その中で同グループの配信者、高田健志さんが年収について触れる場面があり、掲題のコメントをされていた。

高田健志さんは2023年5月末時点でチャンネル登録者数約13万人、総動画再生数は約1億2千万回であり、私のイメージだと大体1000万円程、多く見積もっても2000万円は流石に。。と思っていたので、今回の発言を聞いた時は「冗談で極端に大きな額を回答しているんだろう」という感想だった。

しかし、その後の配信者同士の会話や視聴者のコメントを見る限り、そうではなさそうだった。その場合、どのようにしてここまでの収入になるのかが非常に気になった。
長く続けていらっしゃる方で、配信業も当然大変な部分が多くあると思うものの、個人事業主としてある程度自由に仕事(配信等)をしてそれだけの収入を得られるというのは羨ましいと思う。

そしてただ羨ましいと思うだけでなく、正直なところ「なんでそれくらいの登録者数・視聴数でそんな稼げるんだ!!」と感じてしまった。そんな自分の溜飲を下げるべく、素人ながら考察を行ってみた。


年収の理由と実現可能性

まずはYoutube収益以外に収入が発生していると思われる案件を確認するため、高田健志さんの昨年の活動を簡単に調べてみる。
年収4000万円発言を私が見かけたのは2023年の配信上だったため、2022年の収入である可能性が高い。そのため2022年において調べてみると、大別して以下の2つがあった。

  • 番組出演

  • 高田村各種イベント(コラボカフェ、ポップアップストア、オンサイトイベント等)

収益の内訳を考えるにあたり、収益源を①Youtube、②番組出演、③高田村各種イベントと3種類に分けることとする。
分け方は収益の発生方法に依る。①はYoutubeから、②は番組制作側から支払われると考えられる。③についてはビジネスモデルとして原則ファンがグッズやイベント参加に対して支払った費用から収益になっていると思われるため、上記の分類分けとした。

まず①Youtubeについて考えてみる。
あるサイト(*1)によると約1121万円とのこと。
私の想像とも大きく乖離していないため、Youtube収益を1100万円と仮定する。
また、配信の中で「Youtube収益は半分行っていない」との発言もあったため、上記仮定が大きくずれていることはないと思われる。

次に②番組出演について考えてみる。
あるサイト(*2)によると、「登録者数が1万人~20万人以下のYouTuberで費用は数万円~30万円」とあるため、1回の出演あたり20万円程を仮定する。
また、複数回を想定し、今回は2022年全体の番組出演による収益は合計400万円とする。(恐らく全体の収益における②の内訳は低いのではないかと考えているため、適当な金額設定になっていることはご容赦いただきたい。)

最後に③高田村各種イベントについて考える。
上述の①・②の金額から考えると、4000万-1100万-400万=2500万円が③から発生していることになる。
高田村についてまとめているサイト(*3)によると、8件のイベントが開催されており、それぞれでグッズが発売されているようである。個人的には高田村は所謂「界隈で有名なグループ」なんだろうと思っていたのだが、自分が知らなかっただけで、より広い層において有名なようだ。。

それだけ人気のある配信者であれば、上記のような収入も当然(寧ろ少ない?)な気もするが、1つ気になる点がある。それは③高田村各種イベントはあくまで「高田村」という配信者グループでの開催であり、高田健志さん個人のイベントではない、という点である。

先のサイトによると、開催されたイベントの詳細は以下の通りである。

  1. 高田村ポップアップストア[4月8日-4月17日]

  2. 高田村ローソンブロマイド[4月8日-6月5日]

  3. 高田村グラッテ[4月29日-5月22日]

  4. 謎だらけの火星からの脱出[7月2日-7月17日]

  5. 高田村 presents 夏カミケ in animate[7月2日-7月18日]

  6. たからじ崩壊ライブ~ゲーム&ミュージックイベント~[11月26日]

  7. 高田村コラボカフェ[2022年12月21日-2023年2月12日]

  8. 高田村コラボカフェローソンブロマイド&シール[2022年12月21日-2023年2月12日]

上記イベントの内、4,6がイベント、それ以外はグッズ販売のようである。
ただし、4,6のイベントにおいてもグッズ販売は行われたようなので、こちらのイベントはグッズ販売+参加費が発生したと考えることとする。

グッズ販売は、こちらも配信での発言を考慮すると「それぞれのメンバーのグッズ販売益がそのメンバーの収益となる」と思われるため、グループでの収益であることを考慮すべきなのはイベント参加費のみである。
そうすると、先述の2500万円をA.個人収益(グッズ販売益)とB.グループ収益(イベント参加費)に分ける必要がある。

この内訳についてはどうにも調べようがないものの、B.グループ収益について、イベントに「出演している」という風にも捉えられると考えたため、②番組出演の収益計算を参考に仮定してみる。
調べてみると4は②番組出演のような形式と思われるため、(蓋然性はないが)高田健志さん個人の収益を50万円を仮定する。

一方、6については完全に高田村で企画しているイベントであるため、より高額になってくると思われる。本イベントは昼夜の2公演開催され、参加費用は5000円/人、会場のシートは約800席とのこと。全席完売している。立見席はないものとして計算すると2回×5000円×800席=800万円が参加費からの売上高となる。
利益率を60%と仮定し、参加メンバー9名の内、高田健志さんの役割を勘案して重み付けして按分すると、本イベントの参加費からの収益は50万円と考えておおきくずれることはないのではないかと思料する。

以上より、B.グループ収益は100万円(=50+50)であると考えられる。
従って、A.個人収益が2400万円ということになる。イベントを見てもグッズ販売が多いので、Aが多くなるのは当然かもしれないが、そんなに儲かるものなのか。。アニメイト、ローソンといった大手とコラボしているのだから、(手数料率は不明だが、)それなりの額が入ると踏んでいるはずである。
私の想像より人気であることに間違いはないと思われるが、それを踏まえても「グッズ販売の利益率」がどうしても気になった。

ネットでグッズ販売の利益率について調べていると、やはりかなり利益率はよさそうだ。80%という記事まで見かける。仮にそれを真として計算してみると2400万円の収益は3000万円の売上である。
ここで販売されていたグッズの例を見てみる。
「アクリルスタンド2000円」「アクリルキーホルダー900円」etc…
ファンの方が一通り高田健志さんのグッズを購入したとすると1回のイベントで1万円弱はかかりそうであった。しかし、Twitterで調べてみると、複数個同じグッズを購入していたり、ガチャ要素のあるもの(高田村メンバーの誰かのコースターがもらえます等)を相当数購入しているコアファンが散見された。従ってファンの顧客単価を1回あたり1万円と仮定する。

年間8回のイベントに全てファンはグッズを購入しているとすれば、年間顧客単価は8万円になる。3000万円に到達するには400人弱が購入していればいいことになる。

ここで、高田健志さんのチャンネル登録者数とTwitterフォロワー数を見てみると約13万人と約8万人であった。これを見ると400人という数字は全く不思議ではない。仮定が雑なだけで、もっと多くの人が購入されていても全くおかしくない。(前述の通り、グループとはいえイベントで800席×2回のチケット完売しているし。)

さらにいえば、上記の年間顧客単価8万円という数字はそこまで大きな数字ではないように思う。そうすると顧客単価がさらに上昇し、必要人数はさらに下がる。数百人のコアなファンがいればグッズ売上3000万円は成立するということだ。(というかシンプルにコアなファンが百人単位でいるってすごいことだと思う。)

勿論、全ての金額設定があくまで仮定のため、本稿の信憑性など改めてまるでないが、こんなに雑な計算でも十分発言されていた金額に到達するのだなと驚いた。一方で個人的な疑問が解消されたので、すっきりもしている。

まとめ

以上の通り、高田健志さんの年収4000万円は十分実現可能性のある数字だということが分かった。こうしてみると、やはりYoutuber・配信者というものは改めて夢のある職業だなと思い知らされる。
元々「この登録者数で~」等と考えていたものの、上述の通り「数百人のコアファン」を獲得するためには、10万人規模の登録者・フォロワー数が必要なのかもしれない。

さらにいえば、高田村の他メンバーも似たような収入とのこと。当然高田村メンバーだから、という理由だけでそうなっているわけではないと思うが、高田村というグループで人気があることで相乗的に各メンバーの人気が向上している部分もあるのだろう。

私は所謂「推し活」のような経験が殆どないため、どうしてそんなに儲かるのかさっぱり分からなかったが、細かく切り分けて考えると内情がよくわかった気がする。(何故グッズにそんなに使うのかという「推す」気持ちは全く理解できていないが)

さて、これで溜飲も下がったことだし、今回の件の発言を聞いてからモヤモヤして見ていなかった、今まで見ていた配信者さんの配信をまた見ようかな。

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