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自分がO型ですという話

突然だが、自分の血液型はO型だ。

それが正式に分かったのは、2020年の夏。
それまでは「血液型:不明」というやつだった。

当時勤めていた会社を体調ぶっ壊して辞め、自由時間ができた所にボディメンテを兼ね色々な科に通院しまくっていたのだが、その流れで「せっかくだから不明だった血液型でも測ってみるかー」と軽いノリで検査したところ、判明した。

というのも、検査をするまでは産まれてこのかた自身のことを「B型」だと20数年思っていた。
明確な根拠はない。我が家庭は父親がB型、母親がO型で、両親の共通見解から「お前はBっぽい」と言われ自分もそれになんとなく納得していた。今改めて考えると自分の性格はどちらかというと母親似なので(両親からも言われる)なぜその結論に行き着いたのかは良く分からないのだが。


それに加え、特に血液検査を改めてする必然性が自分の中で無かった。

そもそも注射が嫌いだ。
体質上、自分は採血をされると迷走神経反射を起こしやすく、ベッドに寝た状態で行わないと100%具合を悪くする。寝た状態で採血したとしても直後は半分以上の確率で力が抜け、10分ほど安静にしないと自力歩行できない(2年前採血に思い立った理由は未だ良く分かってない、たぶんその場のノリ)(案の定具合は悪くなった)。

また、極めて中二病な理由だが「血液型不明ってなんかミステリアスでカッコいい」というのも。プロフィールで血液型を書く欄に不明と書いてニチャアッとしていた10代の記憶がある。気持ち悪い。

もう一つ、ちょっとしたアイスブレイクのカードとして有効だったのもある。主に知り合い以上友達未満に効果を発揮。
何だかんだ、日本人は血液型トークが好きだ。何型かを聞かれた際に「実は不明なんだよねー」「何型っぽく見える?」的な合コントークを持っておくのはコミュニケーション不得手の自分にとても重宝した。特に大学時代。合コン行ったことないけど。

勿論、血液型と性格に科学的な相関性はない。上記の通りあくまでちょっとした会話のネタみたいなものだ。それを踏まえてその茶番に乗れるかが社会みたいな所がある。性格診断みたいなものを露骨に嫌悪していた中学時代の自分にはもっと肩肘抜けよ、と言ってやりたい。


↑(ネットで適当に引っ張ってきたやつ)


特に日本人は血液型に対し類型的なものを見出している確率が高いのは言わずともだろう。何となくその人のパーソナリティから「○型っぽい」とは誰しもが思った事があるのでは。

この基準で言うと、自分は初対面ではA型と呼ばれがちだ。幼少期から荒れた地元で育ったことにより初対面の他者への警戒心が強く、土地柄相対的に学力成績も良いほうだったので何となくグループリーダー的なものを任されることが多かった義務教育時代だった。恐らくその原体験が抜けきっていないのだろう。

一方で、親密になった友人や恋人からは高確率で「パッと見A型っぽいけどやっぱお前B型だわ」と評されることが多い。
もともとのASD気質(これはまた別の問題になってくるのだが)もあり、素を見せて良いと判断した他者にはとことん自分の極端な好き嫌いを表明するし、自分のぺースでの行動様式を開放する。
典型的なザ・B型の性格をしているという自己認識があったため、故に自分の事を20数年間B型と思い込んでいたのだ。そしてそこに抵抗もなかった。

また、その独特のこだわりからAB型っぽいと評されることも多少あった。

そして、自分の人生において「O型っぽい」と言われることがほぼなかったのである。


話を冒頭に戻す。
2年ちょっと前、「血液型不明だけどB型ということにしておこう」精神の自分はノリで血液検査をして、確定診断でO型が判明した。
これから自分はO型としての人生を歩まなければいけない。ちょっとしたアイデンティティの喪失である。「O型の自分」とは何なのだろう。誰なのだろう。

その後気軽に連絡を取る関係性の友人や家族に「実はO型だったわ」と報告したら大層驚かれた。わかる。


そして、このnoteを書いている今現在。

当時の自分は「こういった性格だからB型だと思っていたのか」「『B型の自分』を演じていたのか」どっちなのだろうとふと考えた。卵が先か鶏が先か論みたいなものだ。

当時は前者だと思っていたが、よくよく考えると実は後者なのではないかと思い返した。
自身の性質と類型的なB型の特徴を照らし合わせ、そこに親和性を感じたからこそ自身をB型と思い込んだ。そして、そのアイデンティティを守るため、実は無意識にその類型的な枠を守っていたのではないだろうかと。
「B型の自分」にそれなりに愛着があったからこそ、O型だと判明した時にちょっとした低温やけどを負ったのではないだろうか。

そのような結論を出し、じゃあ今の自分の意識は血液型的に言うとどこにあるのだろう、そんなことを本日の夕方に考え、このnoteを書いた。



話は大きく逸れるのだが、自分がO型と判明した時期の前後。
過去noteにも書いているので今更だが、激務とパワハラまがいの元ヤン社長の影響で体壊す→会社辞める→当時付き合ってた彼女逃げるというスマッシュコンボを食らった当時、弱っていた自分はそれまでに存在すらほぼ知らなかった坂道アイドルにがっつりと興味を持ってしまい、現在に至る。

先ほどふと何人か、自分の好きなメンバーの血液型を調べてみた。


B型さようなら!!!O型よろしくお願いします!!!!!


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