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私だけのジグソーパズル

物品にあふれ、欲しいものが簡単に手に入る世の中、自分たちの手で作り上げることの大切さ、そしてそれが世界でたった一つしかない自分だけのものである、というこだわりを体に染み込ませてあげたいものです。

  この頃、子供達と遊ぶ機会が多くなってきました。
何か集まりがあるたびに、元気のいい子供達の声が弾みます。
 
初対面、小さな子はモジモジしていて、すぐ馴染んではくれませんが、そんな時このようにしてはどうでしょう。
 
その子がじーっと見ていようが、恥ずかしそうにしていようがお構いなく、一枚の紙を取り出して「絵、描く?」と呼びかけます。

するとほとんどの子は紙に向かい自分の好きな絵を描き始めます。
そうなれば、「うわっ ピカチュウだね」とか「電車上手!」と声をかけながら描きたい絵を描かせ、さらには、その子の絵に花を加えたり、道をつけたりしながら参加していくのです。
 
さて、ここからが、すずバーバの本領発揮です。
 
描き終わったら、「さあ、何ができるかな?」などと言いながら、絵を裏返します。そして、ハサミでそれを5~6個のピースに切るのです。
 
そうです。自分だけのジグソーパズルができあがりました。
ジグソーパズルとは、一枚の絵をいくつかのピースに分け、バラバラにしたものを再び元の絵に組み合わせるという遊びです。
 
小さな子だったら3~4個のピースで、少し大きな子だったら10個ぐらいの細かいピースで切り分けてあげましょう。
 
これで遊ぶと、なかなか楽しくて子供達の関心をつかむこと、請け合いです。

鉛筆一本と、ハサミがあれば、どこででもできる遊びですが厚みのある紙を使い、いろいろな色を塗って丁寧に作り上げると、いつまでも楽しめるジグソーパズル保存版を作ることもできるのです。

 ここで大切なことは、「このパズルは世界で一つしかない、あなただけのパズルである」と伝えることです。

 物品にあふれ、欲しいものが簡単に手に入る世の中、自分たちの手で作り上げることの大切さ、そしてそれが世界でたった一つしかない自分だけのものである、というこだわりを体に染み込ませてあげたいものです。

 一枚の紙と、鉛筆から目の前でみるみる出来上がっていくこんな遊びも、ささやかながらそんなこだわりに一役買うことができるかもしれません。

ジグソーパズルで遊んだ子供達は、遊び終えたパズルを宝物のようにビニール袋に入れて大切そうに持ち帰ります。                        

               次回、お楽しみに!

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