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突然うさぎが斜頸になりました

恥ずかしながら今まで「斜頸」という言葉を知りませんでした。
そんな言葉が身近になってしまったのは10月29日。
今回はこむぎ(ホーランドロップ2才5ヶ月の女の子)に起こった事を書いていきたいと思います。

1. 斜頸発症時の様子
朝から様子がおかしいと実家から連絡がありました。
眼球がとめどなく動くことが度々あり(眼振)、顔が左に傾き、片耳だけが立ったまま。
左後ろ足は体の内側に入ってしまい上手く歩けなくなっていました。
昨日までもりもりごはんを食べていたし、29日の深夜2時頃に見たときは普段通りだったのに、今は全く何も食べない状況でした。

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(↑10/29 車に乗るこむぎ)

2. 病院で診察
その夜急遽診察してくれることになり、こむぎを抱え病院へ。
状況を説明し診てもらうと、先生が「脳神経系がおかしくなってしまったんでしょう」と断言…。
衝撃的な言葉に母と2人で言葉と失いながら、痛々しいこむぎを撫でつつ、泣かないようにしながら先生の話を聞くのがやっとでした。
「うさぎは神経質でちょっとのことで体調が悪くなってしまうことがある。大きな音や匂い、気圧の変化など様々で、最近大型の台風が来ていたこともあるので、もしかしたらそれが原因の一つかもしれない。」と先生は仰っていました。
「症状は軽めで、現状を見る限り、命に別状はない。けどこのままごはんを食べないと衰弱してしまう。」
命に別状はないという言葉にホッとしながらも、ごはんが上手く食べられず衰弱していった晩年のらびぃの姿が浮かび、やっぱり安心はできませんでした。
(らびぃとは2年前に亡くなった12歳のうさぎのこと)

3. 療養中の様子-ごはん
薬を数種類貰い、帰ってから活動範囲を狭める為に、ケージに大量のタオルや毛の長いバスマットを丸めて置き、ケージの半分くらいのスペースにしました。
ごはんや牧草は今までと変わらずケージに置いたままにしましたが、この時点ではほとんど食べてくれず…。
このままだとどんどん弱ってしまうので、ごはん(ペレット)をすり潰してシリンジを口に突っ込み、強制給餌をしました。
らびぃも同じ形でごはんを与えていたので、慣れてはいたものの、おじいちゃんうさぎと若いうさぎとでは嫌がるときの力が違い、与えるのにだいぶ苦労していました。
(ただ、こむぎはどんなに嫌でも絶対に噛まないのですごく良い子)
ごはんを少ししか食べられなかった時は、カロリーのあるくるみやバナナ。
療養中なので制限はせず、食べられるだけ食べてもらいました。
(バナナはお腹が緩くなってしまうかもしれないので、沢山与えるのは×)
牧草も食べなかったので、食物繊維を摂るため他の野菜でカバー。
葛の葉が食物繊維が豊富でいいらしく、スーパーなどでは売っていないのでうさぎ屋さんで購入。
(葉脈がはっきりしている葉の方がよく、水分の多い葉っぱは与えすぎるとお腹が緩くなってしまうので注意)
葛の葉は少し食べてくれたりしたので、色々な種類の食べられそうなものを根気よく口に持っていったりしました。

4. 療養中の様子-撫で方
そんなこむぎは体調が悪いながらも、撫でてもらいたいような感じで、ヨタヨタしながらこちらへ寄ってくるので、いつもよりゆーーっくりと撫でてあげました。
眼振はめまいをしているような状況なので、本当にゆっくりと。

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(↑11/24 久しぶりにサークル内で過ごすこむぎ)

5. 現在の様子
斜頸になってから1週間で、撫でた時に背骨が分かるくらい痩せてしまったのですが、だんだんと食べられるようになり、日によっては頭の傾きも軽くなってきたりしてきました。
発症から1ヶ月経った頃には斜頸もだいぶ良くなり、いつも30g食べていたごはんも完食するくらいに回復してきました。
ただ、足は内側に入り込んでいたものが今度は外側へ向き、力が入らないような状況が続いています。
脳との関係性があるのか、体調が悪くなったタイミングで足を怪我してしまったのか、理由は分かりません。
今は沢山ごはんを食べてもらいながら、斜頸や足の調子が良くなるようにケアをしています。
ただ完治することはほぼないようで、症状が軽くなっても、また何かのきっかけで症状が出てしまうことがあるようです。

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(↑先代のうさぎ「らびぃ」)

6. 斜頸うさぎとの向き合い方について考えた事
前の子らびぃはおじいちゃんになるまでずっと健康で、怪我や病気が全くなかったので、2才の若いこむぎがこんな状況になるとは思ってもいませんでした。
家族同然だったらびぃを失って2年が経った今でも、失った悲しみは薄れる事なく残っていて、「死」に対して敏感になっていたので、「病気=すぐに死んでしまうのでは」という思考に家族全員なっていたところがあったと思います。
今回のこむぎの症状は、そこまで重度ではなかったけれど、「脳の病気」というワードが衝撃的すぎたんです…。
そんなときにお世話になっているうさぎ屋さんのお姉さんに「一番辛いのはこむぎ自身。本人も突然こんな状況になってしまってパニックになっていると思うから、飼い主が動揺したり不安になってはいけない。ちゃんと支えてあげて。」と言われハッとしました。
長年うさぎを飼っていた自負が少なからずあったものの、こむぎの失うのではという不安ばかり抱いてしまって、飼い主としてこむぎのために全然動いてあげられていなかったと、とても反省しました。
上記に書いた療養中にしてあげたことのほとんどは、このお姉さんからの助言によるものです。
家族である私たちがこむぎの一番の理解者となり、支えていこうと再認識させられました。


「斜頸、うさぎ」で検索をかけても欲しい情報が見つけられず、病院に行くまでの間、すごく不安だったので、同じ状況になってしまったうさぎさんがいた時の参考(?)になればと思い書きました。
今のこむぎを見ていると、今までのこむぎのは違うけど、首を傾げているような姿がとても愛らしくて、この子の個性なんだと今は受け入れることができています。
どんな姿になってもうちの子は可愛いです…
いつだって可愛い…親バカです、、
ああnoteを書いているうちにこむぎに会いたくなってきました。
近いうちにこむの好きな果物を買って会いに行こう…!

記録も兼ねて拙い文章で長々と書いてしまいました。
まだまだ療養生活は続くので、また随時書いていきたいと思います。
でも今度は軽めのものを書こうっと。