こんな近未来はちょっと嫌だ…。『犬ヶ島』を観ました

先日、飯田橋のギンレイホールで『犬ヶ島』を観てきました。

映像も物語も素敵でしたが、何よりも作った方たちの熱意というか。「きっとこの映画作ってた時ってめちゃくちゃ楽しかっただろうな~」というのが伝わってくるような気がして、ついつい前のめりになりました。

ただ、その舞台設定はちょっと怖かったです。

『犬ヶ島』のあらすじ

物語の舞台は、日本。

メガ崎市という架空の都市です。

犬インフルエンザが猛威を振るう中、メガ崎市の市長は、すべての犬を「犬ヶ島」と呼ばれる島に追放することを決定します。犬という犬がすべて、犬ヶ島に送られてしまう中、一人の少年が自分の愛犬を助け出すために、単身、犬ヶ島に潜り込みます。

その裏で、市長はさらに、島に送り込んだすべての犬を抹殺しようと、恐ろしいプロジェクトをちゃくちゃくと進めていきます。

物語の設定は、日本に住む私からしたらちょっと怖い

昔々、犬と人間の争いがあって・・・。といった序章から始まる物語ですが、その設定は少し怖い感じがしました。

物語は近未来の日本を舞台にしている(と思う)のですが、まず、犬ヶ島の様子。環境は破壊されていて、人が住めるようなところではありません。遊園地のような施設が廃墟になっていて、昔は栄えていたんだろうなという感じの場所。どうして廃墟になっているのか?その理由はわかりません・・・。

一方、メガ崎市の模様はというと、人々の生活する場面はややレトロな懐かしい感じですが、、、何でしょう?市長が演説する場面とかは、なんとも薄気味の悪い世界だなと感じました。言いたいことを形だけは言えるけど、そのあとで、言葉ごと抹殺されてしまうというか。これも息が詰まりそうです。

物語はハッピーエンドですが、隠れたところに問題は山積みなんだろうなと思うと、そんな未来にはしたくはないなあと思いました。

ストップモーション・アニメーションってカッコいい

さて、この映画はストップモーション・アニメーションといって、人形などを少しずつ動かして、ひとコマずつ撮影していきます。コマ撮りした写真をつなげて、動いているように見せる手法です。写真のパラパラ漫画みたいな感じでしょうか?

個人的にはこういうアニメ、カッコいいなあとあこがれていて、子どものぬいぐるみを少しずつ動かして写真を撮って、アニメ制作に挑戦した日もありましたが。根気が続かず、犬のぬいぐるみがよたよたと部屋の中を数歩進んで終わりという、悲惨な仕上がりでした。

おわりに

『犬ヶ島』を観て、何となく東欧の人形アニメを彷彿とさせると思って検索していたら、11月17日にアップリンク渋谷で「This is チェコアニメ! 2018」というイベントがあるみたいですね。行けるかな?もし行けたら、またご報告します。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

#映画 , #ギンレイホール , #犬ヶ島

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