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駐妻×外資系本社転籍を目論んだ話②

さて、きっかけは前回話した通り:

https://note.com/usagitail/n/nfc785a31c0de


今回は駐妻×外資系本社転籍を目指す上でぶち当たった壁の数々について書きたいと思う。



イメージは進撃の巨人に出てくるあの何重もの壁に囲まれた世界。

※ちなみに、中心が本社の仕事。進行方向は自分が巨人で中に進撃する向き。




目次
1. ウォール・ビザ【ビザの壁】
2. ウォール・ハズバンドカンパニー【旦那側の会社制度】
3. ウォール・ファミリーリカイ【家族の理解】
4. ウォール・ヘッドクォーター【日本支社と海外本社の壁】→次回
5. ウォール・ジブンノジツリョク【いかに日本支社側と本社側にサポーターを探すか】→次回

1. ウォール・ビザ【ビザの壁】

まずは、なんといっても第一関門はこれ。

ご存知の方も多いと思うが、そもそも働けるビザと働けないビザがあり、国によって種類や取りやすさが違う。


通常、赴任者側は会社が働けるビザの手続きをしてくれ、その際に配偶者ビザというのも合わせて手続きをしてくれる。


この配偶者ビザというのは、夫婦のうち赴任者側(私の場合旦那なので旦那)のビザが出ればスルッと出るものの、


厄介なのが、配偶者ビザ保有者がその国で働けるかどうかは国次第ということ。


私の周りには、まずこのビザの壁によって働きたいのに、泣く泣く諦めて専業主婦としてついていっている駐妻もいる。




じゃあ、自分で働けるビザを取ればいいではないかという説もあるが、チャレンジする価値はあるものの、難易度はまじマックス。


例えば、うちの旦那の赴任先の国の場合は以下の条件に当てはまる必要がある:

【現地採用パターン】
・就職先に出してもらえる
→仕事が決まった状態かつビザを出してくれると会社が言っている

・就職先が国内に適切な労働力がいないと証明できる
→仕事が決まったとしても現地の会社は国内で再度募集をかけなければならないのでその間待たなければならない。
そして、求職者側はその国の人を採用するよりも自分が優れていると証明しなければならない。激ムズ。

【日本の会社から赴任パターン】
旦那と同時期に同じ国に駐在させてもらえるという神会社に勤める必要がある。ツチノコレベル。

また、場合によっては旦那の会社や就職先の会社など経由せずに自力でビザ仲介会社にお金を払って配偶者ビザ、留学ビザ等どうにかとる、というパターンもあるが、これは仲介会社に払う費用がばかにならない上にやり方不明すぎたのであまり深く調査はしていない。チャレンジした強者がいたら是非教えてほしい。

とにかくビザは各国状況が違うので、要チェックポイントである。

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私の場合は運良く『配偶者ビザでも働ける国』だったので、

血眼でその国のビザ制度を調べまくりパワポにまとめて自分の会社のマネジメント層にビザの心配がないむねをプレゼンした。

ウォール・ビザ突破のポイントまとめ
★赴任先は配偶者ビザで働ける国か?
★誰(どの会社)にビザを出してもらうか?
★どれくらいの期間で出してもらえるか?

2. ウォール・ハズバンドカンパニー【旦那側の会社制度】

次にたちはだかるのは旦那側(妻側の場合は妻側で読み替えてください)の会社制度。

真偽の程は不明だが、世の中には赴任先の国の制度上okだったとしても、頑なに配偶者が働くこと(年収に関わらず)を禁止している会社もあるというので確認が必要。

このパターンの場合、おそらく働くと言った時点で配偶者ビザの手続きをしてくれない可能性がある。

まぁ、ビザの手続きにはお金がかかるので、働くのならそっちの会社で出してください、という考えなのだろう。それも分からなくはない。

あとはokだとしても、配偶者が働くことで旦那側の会社からのもろもろな駐在手当をうけられなくなることがある。

一般的にこの駐在手当が割と美味しいので、ここで天秤にかけて諦めてしまう人も多い。

例えば、うちの旦那の会社では『帯同家族』と『扶養家族』というステータスで分かれており、仕事を辞めてついていく、もしくは一定の年収以下であれば両方の手当やサポートを受けられるが、そうでなければ『帯同家族』のみのメリットを享受できる。

・帯同家族: 配偶者ビザの手続き、引っ越し代、飛行機代、二人暮らしの家代を出してくれる
・扶養家族: 旦那の給料に上乗せがある、海外での医療費会社負担


現地就職的に社会保険制度は頭が痛いので、医療費の対応を旦那の会社側でやってくれて方が嬉しいのはあるが、旦那の給料への上乗せよりも自分の見込み給料のが上であればあんまり『扶養家族』で受けられるメリットは大したことないかな、という感じだった。

あとは、正直、駐在について行くが扶養を外れて働くというのはそもそも想定されていない印象だったので本当は配偶者ビザも突き詰めるとokだったのかどうかはやや怪しかった。

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私の場合、旦那を介すると伝言ゲームのようになってしまうので、
〇帯同家族説明会なるもので旦那会社人事に直接質問
〇最終的に旦那会社人事と直接メールのやりとり

で、どうにか先述の制度確認及び、ok的なグレーな返信をもらい、そのまま突き進むことにした。

そもそも、駐在ついていく妻は働かないという想定で全てが回っている昔ながらのドメスティックカンパニー達に私は物申したい。

...共働き夫婦がこれだけいる世の中で想定してないっておかしくないですか?

いつかこれに関しては別記事で語るかもしれない。

ウォール・ハズバンドカンパニー突破のポイントまとめ
★配偶者の会社制度上、働くことは許可されているか?もしくは、働いてもビザのサポートを受けられるか?
★自分が働くことで受けられなくなる福利厚生とのバランスに夫婦で納得できるか?

3. ウォール・ファミリーリカイ【家族の理解】

さて、基本的な制度上の壁を突破したら次は家族の理解を得ると言うステップが待っている。

ここまでの制度確認だけでも骨が折れるが、実際に仕事でポジションゲットするまでにはもっと時間がかかってしまう。

通常、赴任してから3ヶ月程度で家族も帯同するのが一般的な中、このプロセスをふむと少なくとも6ヶ月程度はかかると思っておいた方が妥当。

そして、残念ながら明確にいつになれば仕事が決まるのか分からない。

もちろん、配偶者がどれくらいの期間待つかも分からない別居期間に理解を示してくれるのはさることながら、

意外と大切なのは義理の両親、自分の両親の理解だったりする。

夫婦は同居した方が良い。

息子/娘が一人でかわいそうだ。

そう思う義父母がいても全くおかしくはない。とても正常だ。

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私の場合、旦那が仏。

気の長さは例のホトトギスのやーつで有名な徳川家康に負けないレベル。


義理の両親が神様のように優しく、理解があったので(本当は大変ご心配をおかけしたかもしれないが...)ここに関してはわりと問題がなかった。

むしろ、自分の両親の方が『ほんとにそんな無謀なプラン実現可能なのか?!』ということでややもめたくらいだった。

あとは、何ヶ月間チャレンジして無理だったら諦めようか、という話は少し旦那とした。

あとでこんなはずじゃなかった!と、夫婦関係にヒビが入ってしまったら元も子もないので、この壁は丁寧に突破していくのがおすすめ。

ウォール・ファミリーリカイ突破のポイントまとめ
★配偶者や家族はチャレンジに理解を示しているか?周りを置いてきぼりにしてないか?
★何ヶ月チャレンジして無理だったら諦めるかなど夫婦で目線を合わせられるところはあるか?



さて、長くなってしまったので、今日はウォール・ファミリーリカイを突破したところまで。


残りの2点は次の記事にて。

つづく

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