未病、健康負債について

はじめに
ラーメン、超美味しいですよね🍜画像は横浜にある麺場 浜虎のラーメンです。鶏ガラ醤油ベースの焦がし玉葱スープが最高すぎて、高校生の時から通っています。(https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140101/14000361/)

そんなラーメン大好き、ついでに日本酒も大好きという私ですが、SFCでの研究キーワードは#健康です。
健康というと面倒に思われがちですが、親近感を持ってこのnoteを読んでくださればと思います。
何事も程度が大事。「健康になること」を目的とするのではなく「すべてのベースとなる健康なカラダを手に入れ、最大限自分のパフォーマンスを発揮して人生で夢を叶えること」が目標だと思っています。
SFCで毎日頑張ってる皆様が、ちょっと健康について考えてくれたら嬉しいです。

自分の研究活動:女性の未病
私は未病の中で特に「女性の健康」について興味があり、基礎体温と生活習慣、婦人科疾患についてデータを取り解析したり、基礎体温手帳を作って学校教育も行っています。基礎体温が高い人は月経異常が少ないとの研究結果も出ており、生活習慣や栄養状態についても今後調べていきたいです。
この研究をしようと思ったきっかけは、高校生の時に重い月経痛でとても苦しんだことでした。大学生になってから、「重い月経痛は病気かもしれない」「月経困難症のための薬、低容量ピルというものがある」「毎月月経がきていても排卵しているとは限らない」などなど、高校生のときに知っていたらきっと楽になった情報をたくさん知りました。(誰も教えてくれなかった…)
けれど、ほとんどの高校生が「月経」について積極的に知る機会がない。そこで、高校生がとっつきやすいように、等身大のわかりやすい言葉でおしゃれ・可愛いを入り口に自分のカラダについて知ってもらうための活動を研究と合わせてしています。
詳しい活動はこちら
(https://www.facebook.com/Team-BHD-1713404905577964/)
(https://kintre.jp/2482/)

未病とは
私はSFCの健康をテーマにした研究会の中でも、「未病」について扱う研究会に所属しています。なんとなく体調が悪い、けれど病気というわけでもない... そんな「なんとなく不調」を感じたことはありませんか? 東洋医学においてこのような健康と病 気の間の状態を「未病」と言います。 未病をそのまま放っておくと、さらに 症状が悪化し完全な病気になってしま います。しかし、自分の心と体の声に 耳を傾け、未病の状態の時に心身を整える工夫をすることで病気を防ぐこと ができます。

漢方とは
この未病の考え方は東洋医学からうまれました。日本の伝統医療「漢方」でもこの考え方はとても需要です。(漢方は中国の医学だと勘違いされやす いですが、実は中医学をルーツに独自に発展した日本の伝統医学です。びっくり!) 西洋医学では主に病気の治療を目的と しているのに対し、漢方は病気の発症 を防いだり体質を改善することを得意 としています。そのため、同じ病気に 対しても人により処方される漢方薬が 異なったり、逆に1つの薬で様々な症 状に対処できる特徴も持っています。 漢方医学においては気血水という概念 が非常に重視されています。それぞれ が足りなくなったり、多すぎたり、巡 りが悪くなることで病気になるとされ ています。
また、東洋医学では養生が大事。「葛根湯(風邪によく処方される漢方薬)飲んだからPC開いて徹夜できるぞー」はダメです。しっかり休んでから、また頑張りましょう。

具体的に健康な生活とは?
漢方薬の効き目は抜群ですが、「病気になってから薬を飲んで養生」ではなく、SFCの皆様にはぜひ普段から未病を実践してほしい!ということで、研究会の中で考案された「未病を実践する10の行動指標」を共有します。明日から少しずつ生活に取り入れてみてください。

おわりに
最後に、私の所属する渡辺賢治研究会が、今年のORFで展示した文章を紹介して終わります。
こんな想いで執

筆した書籍も3月に出版予定なので、そちらもぜひチェケラ!ではでは。
渡辺賢治研究会(https://www.facebook.com/watakenlab/notifications/)


これは、2050年の私たちからの警告である。
 2050年に私たちは50代になる。ある人は仕事で目覚ましい活躍をし、ある人は家族との素敵な未来を謳歌しているかもしれない。人によってはすでに成功をおさめて、セカンドライフを邁進しているかもしれない。このような未来予想図を私たちは小学校、中学校、高校、大学と親や大人たちから見せられ、目指してきた人も多い。ただ、このような未来をいま20代である私たちが本当に迎えることができるのだろうか。

私たちの研究会では、医学部と環境情報学部を兼任する渡辺賢治教授の元で、「未病」というキーワードを中心に、様々なプロジェクトや調査を通じて人々の心と体について研究をしてきた。その研究から様々なことが見えてきたが、それらを元に考えると我々の思い描く未来を手放しで迎えることが非常に難しいと言わざるをえない。

少子化により、労働人口が劇的に減り、社会保障費は爆発的に増大する。では、そのような未来が到来するとどうなるのか。医療や介護といったような、いま当たり前に享受している公共サービスを我々の両親や祖父母たちのようには受けることができなくなってしまうことは間違いないだろう。大きく変化をする社会の中で、何もしないということは、変化に取り残されてしまっているということを示す。つまりは退化である。自分の心と身体の健康を考えずに昨日までと同じ日々を過ごすだけでは、現状維持ではなく退化をしているということを強く意識する必要があるだろう。

未来をデザインすることは1人の力で成し遂げられるものでは決してないのだと思う。我々は来場者のみなさまに、その仲間となっていただきたいと考えている。我々がなぜ未来を変えるための長い航海に出るのか。そして、どのような船に乗り、どのような目的地を目指しているのかをこの本を通じて感じ、共感していただき、未来を創る仲間になっていただきたい。

一緒に未来を創る航海にでよう。

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