冷たい日記

体調不良でぐったりしておりました。今日はnoteを3件更新しよう。書きだめしておけばいいものを…。
前はやってたんですけどね、今はもうただの私の日記帳でしかないので、note…。もう自由にやりますわ…。

ワクチンの副反応の話を毎日何かしら耳にしますが、それを見聞きするたびに思うのが、
「人間は自分の身に降りかかるまで我が事に引き寄せて考えられない」
ということです。

副反応がどうだったか皆が記述するのは、情報の共有目的でも何でもなく、ただ自分のことを話したいからじゃないのかな。国民の大半はこの話題に日々何らかの形で触れ、避けては通れなくなっている。話題にすれば必ず何かしらの反応はある。たとえ目に見えた形ではそれがわからなくとも、通常よりも検索から目にする人も増えるでしょう。

人は結局自分自身にしか興味がないのです。これがインフルエンザのワクチンみたいに「あくまでもご自由に」の話だったら皆記録もしないかもしれない。自分のところにも接種券が届いて、全国民と一緒に話に加われる。
主人公になれるんですよ、ほんの一瞬でも。

だから語るんです。
他人のためじゃない。

たとえ自分が大切に思う相手だって、長年生活を共にした相手だって、痛みや熱に苦しんでいても気にもかけない場合が大半なんじゃないかと思う。たぶん私もそうです。
けど、自分がその状態になったら、誰にも心配されないって悲しいでしょ。場合によっては身体の痛みより心が痛かったりする。

でも、副反応の話ってみんなが聞いてくれる。みんなが心配してくれる。
本当はその人のことなんかみんなどうでもいいんです。自分がどうなるか知りたい、自分とどう違ったか比較したいだけ。それでも構わない、自分が話題の中心になれるのなら。ほんの一瞬でも。

自分が痛い思いをするまで、他人の痛みなんかわからない。想像力も優しさも知能も何にもない、空っぽの人の形の陶器みたいなもの。それが我々人間なんだなって突き付けられてる気がしてくる。

今後、全国民が同様の状況に置かれる状況があるのかどうかわからないし、もう無いような気もするので、人間の浅ましさといじらしさを見つめる機会にさせてもらおうかと思っています。
きっとこの騒動が終わったら、みんな綺麗に忘れてしまうのでしょうし。

こんな冷たいこと考えてる自分って嫌だなと思うのですけど、「人間は結局自分の話だけを聞いて欲しい生き物」ってことを、ずっと感じてきたので、改めて実感しているだけのような気もします。

なんたって、こうやって、わざわざ公開の形で日記なんて綴ってる私自身が、誰よりも話を聞いて貰うことに飢えた人間ですからね。

けど、だからこそ、他人の話を聞くことに重きを置く仕事ができるようになったのかな、とも思うのですよ。そして同時に、「仕事」にでもしなければ話を聞けないものなのだな、とも感じているのです。

結局私は人間に絶望しているのだけど、それでも未来に希望を見ようとしてしまうあたり、冷酷になりきれない自分に呆れることしかできないのです。

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主にフィギュアスケートの話題を熱く語り続けるブログ「うさぎパイナップル」をはてなブログにて更新しております。2016年9月より1000日間毎日更新しておりましたが、現在は週3、4回ペースで更新中。体験記やイベントレポート、マニアな趣味の話などは基本的にこちらに掲載する予定です。お気軽に遊びに来てくださいね。

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