生半可には愛せない・5〜羽生結弦〜(2022追記)
はてなのお題記事に投稿しようかどうしようか迷って、結局保留にしていた文章を、オリンピック前なので置いておくことにします。
もう2年ほど前にnoteに書いたこの記事↓
https://note.com/usagipineapple/n/n7a3127493f68
に追記する形で載せようと思っていたのです。はてなにもセルフ転載したので。
けど試合の記事をのんびり載せたりしていて入れるスキマが無かったので、初心に帰って(笑)noteにひとまずは置いておこうと思います。
よろしかったらリンクを置いた記事をお読みいただいてから、以下の追記を読んでいただけたら嬉しいです。
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ここからは、この度の全日本選手権を受けての追記です。
平昌が終了したあと、彼はどうするのか気になっていました。彼がスケートをものすごく好きなのは発言からもわかるし、まだ能力的に天井でもないと思った。けど、彼の気持ちは連覇でかなり満足してしまっているように見える。個人的には続けるように思うけど、どうするのかと。
そんな折に開催された『Continues 〜with Wings〜』。プルシェンコは羽生君にこう言ったのです。
4回転アクセルを跳んで。北京でも金メダルを取って、と。細かい部分は違うかもしれませんが、だいたいこういったニュアンスの言葉だったと思います。
スケートファンの間ではよく知られた話だと思いますが、プルシェンコによるフィギュアスケートの未来に関する発言は非常に高い予測の精度を誇ります。羽生君に関しても、平昌はトゥループとサルコウだけで勝てると明言していたこと、そしてその通りになったことを覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。
映画館の客席でプルシェンコのその言葉を聞いた時、思ったのです。
プルシェンコがそう言うなら、羽生君はきっと北京にも出場すると。根拠はありません。強いて言えば、羽生君がこれで満足する人に思えなかったからでしょうか。私の周囲では、もう彼は現役続行しないと決めてかかっている人が多く、なかなか言い出しづらかったですけれど。私の勝手な想いでしかなかったですし。
彼自身が言葉にするまでは、待つ。
2021年の全日本選手権。大会前についに彼の口から告げられた、北京への出場の意思。譲る気はないという言葉。誰よりも好戦的な、あの羽生結弦が帰ってきた気がした。久しぶりにゾクゾクしました。
全日本での演技の感想は別の機会に譲りますが、優勝で代表の座を掴み、代表発表時の会見で彼が口にした「3連覇」の言葉。
ずっと、どこかで胸に抱いていたその言葉を、やっと私たちファンも、口にすることが許された気がした。
平昌以上に素晴らしい大会になるだろう。たくさんの煌めくような才能が、素晴らしい演技を見せてくれるだろう。結果は神しか知らない。きっと想像もつかなかった物語が待っている。その中に、また羽生結弦の姿を見つけることができるのだ。
2002年のソルトレイクシティオリンピックで、フィギュアスケートのファンになってから20年。本当に胃が痛くて、最高に楽しい時をありがとうとスケートに関わっている皆さんに言いたい。まさか20年後に、日本からこんな不世出のスケーターが出てきて、その活躍をリアルタイムで見つめられる喜びを味わえているなんて。
この社会情勢で、北京の地で応援することは叶わなくなってしまったけど、自宅から全力で応援しています。最高の大会になりますように。
追記は以上です。
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去年の年末から今年の年始くらいに書いたはずの文章なのですが、今のタイミングで載せられてちょうど良かったのかもしれませんね、今読み返すと。
私の気持ちはこれを書いた時と変わっておりません。最高の大会になりますように。それだけを祈っています。
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