問答日記⑨

ここまで冷静に淡々と分析してきたように見えるけど、実はどうしたらいいのか本気で全然わからない。わからなかった。

こういう話が私は昔から本当に得意じゃない。他人の話ならおそろしく冷静に聞けるのに、自分のことになるとまったくわからなくなってしまう。「他人にはあんなに的確なアドバイスができるのに、自分のことになるとどうしてあんなに馬鹿なんですか?」って後輩に言われたことがあるけど、本当の本当にそのとおりでしかない。


彼の仕事なり趣味なりを「頑張ってね」と言うことなら余計なことにはならないだろうし、それを嫌がる人はあまりいないとも思う。だからその感情以外は彼に見せないようにしてきた。頑張って欲しい気持ちも本当だし、純粋にその感情だけ持っていたい気持ちもある。半々くらいかなと思う。そこは徹底的に気をつけてきたから、彼は何も知らないはずだ。そうでなくてはいけない。


だから余計に期待したって無駄なのに、もしかして、の気持ちが拭えない。繋がりを切らないように、でも邪魔にはならないように、と一応ちゃんと考えて行動にも移した。どれだけ勇気がいったか、彼は知らないと思うけれど。

でも現実はやっぱり何の変化もないわけで、動揺する彼を目にした3ヶ月後くらいには、やっぱり勘違いだったんだなと強く思うようになって、勝手に勘違いして申し訳ないなと思いつつも酷く落ち込んでいた。それからも、好きな相手にそんなことしないよな、と思うことがいくつかあって、一時期はかなり暗黒だった。そんな自分のことは大嫌いである。勝手に期待して勝手に落ち込むとか、鬱陶しい以外の何者でもない。


けど、きっと勘違いだったんだ、そう思うたびに、これは偶然なんだろうか、この気配は彼なんだろうかと思うことがある。その繰り返しだった。決して霊感的な話をしてるわけじゃない。私にはそういう力もあるようだけど、私がここまでに書いてきた内容はそれとはまったく関係がないものばかりである。


なんで私のことなんかどうでもいいのに、私をからかうような、試すようなことをしてるんだろう。本当はどうでも良くないんだろうか。じゃあなんで、どうでもいいとしか思えないことをするんだろう。やっぱり全部ただの偶然で、私に敵意ある誰かなんじゃないか。

いくら考えても、答えが出せなかった。


続く


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