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うさぎにダニがついていたら?ダニの対策方法は

ダニと言っても、種類もたくさんあり寄生しても無害なダニと有害なダニがいます。

また、うさぎにもダニは寄生しますから、ダニ寄生は犬猫に限ったことでないのです。

もし飼っているうさぎにダニに寄生が分かっても、慌てず適切に対処すれば問題ありません。

 

ダニはサソリやクモの仲間で、世界中にたくさんの種類がある虫です。

フケや毛、ホコリなどをエサにしているダニもいれば、体液や血液を吸うダニもいます。

うさぎに健康被害のあるダニは多くありませんが、どんなダニがいるのか知っておくことで、ダニに寄生される前に対応することができます。

うさぎ特有のダニがある

犬猫に寄生するダニとうさぎに寄生するダニは少々違います。

ダニはとても小さいため、飼い主が異変に気付く頃には既に数が増えているか、ダニの影響で炎症が起こっています。

異変に気付いたら、悪化させる前に早めに動物病院へいきましょう。

 

ウサギズツキダニ

多くのうさぎについているダニで、ついていてもほとんど無害です。

健康状態に異常がなければ体への影響はありませんが、

 

●   肥満で体が曲げられず上手に毛づくろいができない

●   ケガなどで毛づくろいができない

 

このような状態だとダニが繁殖しやすく、毛をかきわけると、黒コショウを振ったような小さな黒い粒がくっついています。

数が増えても皮膚炎が起こらないとは限りませんが、気になる時は動物病院で相談しましょう。

 

ウサギツメダニ

大きな口に爪のあるダニで、うさぎの皮膚に寄生しフケを食べたり体液を吸ったりします。

うさぎの皮膚に寄生しフケを食べたり、体液を吸ったりします。

ツメダニに感染しているうさぎは、他のうさぎにもツメダニを移してしまうので注意が必要です。

また、健康なうさぎならほぼ症状は出ませんが、加齢などで免疫力が落ちるとツメダニ症になります。

ツメダニ症になると、

●   皮膚が赤くなりかゆみが出てくる

●   フケや薄毛、脱毛

 

このような症状が頭や首の後ろ、背中に見られます。

ツメダニは犬や猫、そして人間にも移るので、ツメダニを見つけたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。

 

耳ダニ

うさぎは耳にもダニが寄生します。

耳ダニになると、

 

発疹ができたところからグジュグジュした液体が出る

はがれた皮膚が固まり茶褐色のかさぶだができる

かさぶたの下でダニが増殖

 

このような流れでダニが増え、症状が進むと耳垢が出て、耳に激しいかゆみが起こります。

耳を気にしたり、後ろ足でしきりに掻いたりします。

搔きまくった結果、外耳炎を起こしどんどん症状は深刻化させていくのです。

耳の汚れが気になったら、軽度なら飼い主さんがケアし、症状が酷いようなら動物病院を受診してください。

有効なダニ対策方法は?

うさぎがダニなどにかからず、健康的に過ごすには普段から飼い主さんのケアなどが必要になります。

虫除けスプレーを使う

 

もちろんケージに使えるものがあれば、ケージにも吹き替えておくことで、ダニを予防することができます。

 

ブラッシングをする


 


うさぎは犬のようにお風呂に入れることができないので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。

また、飼い主さんもできれば着替えとシャワーを浴びてから部屋に入ると尚良いです。

こまめに掃除をする

ケージ内に落ちているチモシーやトイレを放置しすぎると、それだけでダニの発生率が上がります。

また人間の生活空間もゴミやホコリだらけでは、ダニが発生しやすくなります。

常にうさぎの生活するケージと人間が生活する空間は掃除をしておきましょう。

まとめ

うさぎが痒がっていたり、白っぽいフケなどが出たらダニが寄生している可能性があります。

体力や免疫力を低下させないためにも、日頃からうさぎのケアとケージや部屋の掃除を欠かさず行いましょう。

 

講師:ヤグルマ キク

うさぎから爬虫類、両生類まで飼育放棄された生き物からペットショップで乱暴に扱われていたエキゾチックアニマルを専門に保護活動をしている。

これまでに、うさぎ3羽、両生類3種類、爬虫類3種類の保護、飼育を経験。

うさぎを含めたエキゾチックアニマルの「生涯飼育推進」「虐待反対活動」を行っている。

うさぎの飼育にお困りの方へお役に立てる情報を発信して参ります。

 

 

 

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