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ここ、みちこさんちでしょ?

白金高輪でのこと(…あ、話題になってるあの事件の話じゃないです)。

上皇陛下、上皇后陛下がお住まいになっている「仙洞仮御所」の周りには警備のために警視庁の警官が50メートルおきくらいかなあ、ずっと立っていらっしゃいます。警棒、拳銃、フル装備で。ただ、まあ、学生も多いし、老人や子供連れも通る住宅街の道ですから、怖い顔して立ってるわけにもいかないのか(いや、あえてそうしているのだろうと思うが)通りかかる人たちみんなに、にっこり、会釈、「こんにちは」をいう のどれか三択ってかんじです。

通行人の方も、何となく会釈しながら通ったり、「お疲れです」なんて言ったり…ふだんちゃんと挨拶なんかしないような男子学生たちも「ち〜っす」くらい呟きながら頭を下げて通り過ぎるのが可愛かったりする。


今日はそんな警備の警察官に道を聞いているおばあちゃんがいました。正門の裏の方のお屋敷の壁の脇、ってかんじのとこです。

おばあちゃん「(地図を開いて)ここに行きたいんだけど…」

警察官「(地図を指さす)あ、あのね、今の今いるところはここなんですよ。だから、この壁沿いをずーっと歩いてもらって…」

おばあちゃん「ああ、壁沿いね。ねえ、ここって、みちこさんちでしょう?

警察官「そ、そうですね、上皇ご夫妻がお住まいです」


立ち止まって立ち聞きするのもアヤシいんで通り過ぎてきましたが、なんか久しぶりに聞いたから「みちこさん」って。私の世代でももう、上皇后陛下は皇太子妃でいらっしゃいましたから「妃殿下」あるいは「美智子さま」としか呼ばれていませんでした。それより少し前の映像とか記事だと「正田美智子さん」(マスコミはミッチーとか書いてた;;)で、とても可愛らしくかつ知的で上品で…こりゃ、惚れるわな、あきひとくん(うわあ!不遜な発言、ごめんなさいTT)

上皇后さまご本人に「みちこさん」って呼びかける方ももうほとんどいらっしゃらないのではないだろうか。上皇さまはおそらく「みちこ」と呼び捨てになさるだろうし…他の人たちはみんな、どんなに親しくても「みちこさま」だろう。

だけど、直接知らない、おそらく同世代の国民は呼んじゃうんだな「みちこさん」って。


美智子様


おばあちゃんの世代はこの世紀の恋をがっつり眺めていたんだろうなあ。だから、つい言っちゃう「みちこさんち」って。若きプリンスと可憐で聡明なお嬢様とのご結婚とそこからの人生をずーっと見てた。親しみを憧れと尊敬をこめて。立ち聞きしたひとことだけど、なんとなく、ニンマリしてしまった。

私自身は、現皇后陛下の「キャリアを捨てて家庭に」とか「メンタルを病んで」とか秋篠宮家の「娘の結婚問題」なんかが自分やまわりの問題とリンクしちゃって人ごととは思えない世代です。

皇族のあり方、とか、意味、っていうようなことも語られる昨今。世論というか国民があのご家族に向ける「敬愛」のようなものが確実に存在することを改めてきちんと見直した上で、法的な整備をする時代になっているんだろうなあなどと、「みちこさんち」のよこで考えたってはなし。


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