動画文化と演技、そして創作

・執筆状況:雑文集シリーズの第4弾が現在86000文字くらい。また、単発本『意識の低い創作術(仮)』が10000文字ほど。前者は年内には書き終わりそう。後者はもう少しかかるかも。
・最近読んで面白かった漫画:松本大洋『東京ヒゴロ』
・その他読了本:科学するブッダ 犀の角たち (角川ソフィア文庫)

動画文化と演技

↓このショート動画がなんだかツボでした。

帰国子女のバイリンガルが日本とアメリカの違いを面白おかしく演じて見せるショートコントシリーズなのですが、文化の違いが面白いのは勿論、演技が迫真で面白い。最近は演技目当てで見ているようなところがあります。声だけでなく、フェイシャルエクスプレッションが素晴らしい。

演技といえば、小学校の頃までは学芸会みたいなのがあって、何かを演じさせられる機会が時々あり、自分はそれがとても嫌でした。ダンスの授業とかも恥ずかしくて嫌だった。くだらない、と思っていた。自分だけでなく、多分他の人も殆どは嫌だったのではないだろうか。

しかし今、YoutubeとかTiktokが全盛になって、「演技」は日常になりましたね。むしろ「イケてる人」=「演技出来る人」みたいな雰囲気がある。今の若い人は「演技」に全然抵抗が無いのでは?

動画でエンタメコンテンツを作ろうと思った場合、一番てっとり早いのが「演技(コント)」です。歌とかダンスはかなり難しいですが、演技ならなんとなくハードルが低い。勿論、芸を極めようと思ったら難しいし、どういう台本でやるのかを考えないといけませんが…。

↑こんな感じで、簡易なアニメーションをつけてコントをやっている人も居ます。今は動画全盛の時代なので、こういうコンテンツなら漫画ではなく動画で見せた方が多くの人に見てもらえる感があります。

↑この方も最近お気に入りです。クオリティの高い声真似と、下ネタ系のひどい台本のギャップが面白い。これは「声」の才能が無いと出来ないタイプの演技です。声質だけじゃなく、イントネーションというか「読み上げ方」みたいな部分まで真似しているのが凄い。

演技と創作表現

迫真の演技を見ていると、無性にそれを絵に描きたくなってきます。
感情のこもった振る舞い、声色、そういうのは絵にするとサマになります。

というか、もしかすると、「絵を描く」というのも一種の「演技」なのでは?
アニメーションなどはわかりやすい。アニメは演技そのものだ。同様に、イラストも、漫画も、全部「演技」行為なのかもしれない。

いや、絵を描くことだけじゃない。歌うことも、ピアノやギターを弾くことも、ダンスも、小説の執筆も、創作表現は実は全て「演技」行為なのではないだろうか?創作とは、つまり演技なのか?

……そんなことをふと考えました。


kindleにて、創作についての思考をまとめた個人出版本を出しています。kindle unlimitedに入っていればどれも無料で読むことができますので、気になった方はぜひ読んでいただければ幸いです。


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