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演者と鑑賞者の作る場の空気が変わった

usaginingenの音楽担当シンイチです。

宮城での2公演を終えて一路秋田に向かいました。当初は青森県のれんが倉庫美術館での公演が次の日に予定されていて、かなりハードなスケジュールを組んでいたのですが、コロナの影響で臨時閉館になってしまったために公演はキャンセル。1日空いての秋田男鹿市のカフェににぎの公演に向かいました。

大自然の中に佇む素晴らしい環境のカフェ、宿でした。オーナーの猿田さんとは計画時から細かいやりとりを続けて、実際にお会いして色んな話もでき、会場に飾られたレコードや本などからもその興味深い人柄が窺い知れました。話の内容も超マニアック!すごく楽しい出会いでした。

公演は感染対策で収容人数を減らすため2回に分けて行いました。加えて久しぶりのお座敷公演!

1回目、とても嬉しかったのは前日に予定されキャンセルになった弘前れんが倉庫美術館の方々が遠路来てくれました。ありがたかったですし、ぜひリベンジ公演したいとお伝えできました。あと美術大学の学生さんが来られていて、目を輝かせながらエミちゃんに色々と質問している姿がとても印象的でした。

2回目、感慨深い再会は高松工芸高校出身の美術大学生。かつて授業で工芸高校を伺った時に在籍してた生徒さん!実はオンライン予約で名前を見た時からそうじゃないかと気がついていて、俺もどうして彼女の名前を覚えているのかすら定かではないんだけど。。帰ったら当時もらった感想文を探してみよーっと。合計3人の工芸高校出身に学生さんが来てくれてめっちゃ嬉しかった。エミちゃんと母校感あるよねって勝手に言っちゃってましたw 若い世代の人たちには俺らの経験から使える様な事があれば何でも頼って欲しいわ。

公演後にオーナーの猿田さんから締めの言葉があり、今の状況での開催には大変気苦労があった。でも楽しそうに帰っていくお客さんを見て、やって良かったと思えたし勇気をもらったって。
こちらこそです。ありがとうございました

次の日は隣町から来られていたお客さんの案内で次回の公演の場所探し。こういう早い展開大好きです!また秋田きますので皆さんその時の再会を楽しみにしています!!

そして次の公演場所の石巻へ再度南下、の途中で大船渡に立ち寄りました。

2011の東日本大震災のあとに訪れて以来、およそ9年ぶり。ずっと長い間こころの引っ掛かりになっていました。当時ベルリンからの一時帰国時にボランティア(視察)として訪れたのですが、やりっぱなしにして来た感をずっと抱いていて。。ずっと気になってた。

まず最初にあの時も受け入れてくれた友人で舞台演出家、三陸国際芸術祭プログラムディレクターのジュウさんに事務所で再会。相変わらずのパワフルで嬉しい。懐かしい話で盛り上がり楽しいひととき。

そのあと当時お話しを聞かせてくれた魚屋のシタボさんを訪問。震災で沢山の人が話を聞きに来るって仰ってたから覚えてる訳無いだろうけど。。
以前の仮設店舗ではなく近くに新しいお店を構えられていた。以前と変わりないご夫婦の様子を外から見てお店に入り、10年前にかくかくしかじかと自己紹介したところ、あっ!!ネズミなんちゃらの!!って旦那さん!!すごい記憶力だ!!間髪入れずにウサギです!!って言って、そこからはあれよあれよと沢山の記憶が蘇った様で当時の話に華が咲きました。

当時訪ねた時のblog→コチラ

10年前に訪ねて、それから来れなかった事を悔やんでいたと、何だか当時の流行りに乗ったかの様な形になっていた事が心苦しかったと伝えたら一笑。また来てくれてありがとって。全ての心のつっかえが取れました。所詮俺の自己満足に過ぎないんだけど。本当に来れて再会できて良かった。お元気で!また来ます!!
大船渡シタボ鮮魚

そのまま晴れ晴れしい気分で石巻入り。
ここでも受け入れてくれた、石巻劇場芸術協会の方が親身に協力してくれて会場のIRORIは満員御礼!各会場とも感染対策で人数少なめに設定しているとはいえ、これまで殆どの会場で満席。これはもう協力者に感謝しかない!!合わせて今こそ生のライブパフォーマンスを観たい人がいるという事もハッキリとわかった。残りのツアーもそんな人たちに届けたい!

公演後のお客さんとの会話でコロナ前と今と何か変わったかと聞かれた。演者と鑑賞者の作る場の空気が変わったと感じている。当然俺は演者として久々に人前で演奏できて嬉しいと感じているのだけど、それよりもお客さんの変化を感じていて、大きな熱量を感じている。欲しい欲しいが伝わってくる!きっと何か明確な意図というか、以前より少し、或いは相当な意思と覚悟を持ってこの場にいるからかもしれない。と、俺が思ってるだけかも知れない。

いずれにせよ我々は常に現在進行形の瞬間の中にいる。この空気を吸えるかどうかは、行動するかしないか。

あと香川の実家がご近所でソウルうどんが同じ店の女性に出会ったり、エミちゃんはデザイナー時代の知人と十数年ぶりに再会できたり。人数少ない分顔が見渡せる状態って良いですね。

石巻での公演のあとは当地で行われているReborn-art festival (現代美術の芸術祭)を散策しました。いくつかの素晴らしい作品に出会えて気持ちが充実。
文化芸術に触れる事は不要不急ではないって思ってます。

さぁ、いよいよ国内ツアー東日本編も終盤です。どんどん南下してますよ〜

お知らせです
この後一度豊島に戻りその後中部地方からまた再スタートします。この1ヶ月でめちゃくちゃフットワーク軽くなってますので、ちょっとでも近くにusaginingenライブに来て欲しいなぁ、呼びたいなぁって思ったら、とりあえず連絡下さい。何とか行こうとしてみます。今後もしばらくはコロナの感染者数は波があるでしょう。そろそろ共存の方法を取得しよう。次の山までに多くの人に会える事を期待しています。

つづく

2021国内ツアー特設サイト
https://usaginingen.com/japantour2021
今回は感染対策のため全会場で定員を設けてます。早めの予約をお願いします。そろそろ西日本情報も少しずつ解禁していきます。
オンライン予約、info@usaginingen.com、070-8594-5894で予約を受け付けていますので、よろしくお願いいたします!!


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