キミとチョコレート【一人読み・朗読】

バレンタイン用の一人読みです。

チョコレート大好きです。

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甘くとろけるチョコレート

キミの心も

甘く満たせたらいいのに

私は
チョコレートが大好きだ
年がら年中食べていると思う

私は
キミの事が大好きだ
年がら年中
キミの事ばかり考えてる

ショーケースに並ぶ
可愛らしい
小さなハートのチョコレート
甘さ控えめと書かれた
チョコレートのマドレーヌ
どっちも美味しそうでたまらない

お店いっぱい漂う
甘い匂い

視覚と嗅覚に
容赦なく
襲いかかる

こりゃ勝てない
完敗だ
どれも私の胃袋に誘(いざな)おう

どこを歩いても
そこら中に並ぶ
バレンタインの文字

昔から
お菓子屋の戦略だの何だのと
言われているが

そうは言っても
恋をするとバレンタインは
横目でチラチラ程度に
気になってしまう

気持ちを伝えるなんて
そんな大袈裟なもんじゃないけど

キミに
チョコレート
あげてみたいな

なんて

ちょこっと

あ、
今のは
チョコにかけたわけじゃなく…

いや、そんなのは
それこそどうでもよくて

キミに渡す自分を想像してしまう

でもさ
そもそも私は
キミとどうなりたい？

キミが私とどうにかなる？

失敗したら？

抱えた想いを
もし伝えてしまったら

それ以上考えるのが怖くて
足がすくむ

ふと
どこからか
ふんわり香る
チョコレート

なんでだろ
キミの心地良い声が
聴こえた気がした

あげよう

渡したい

思っちゃったんだもん

せっかくのバレンタイン
のっかってみるのも
悪くない

何だか急にスッキリした

渡してみよう！

どんな顔するか
わかんないけど

どんな答えが待ってるか
わかんないけど

もしかすると
もしかすると
キミも私と同じく
甘い攻撃に
やられてくれるかもしれない

そしたら
その時考えよう

私の
キミの
未来を

甘くとろけるチョコレート

キミの心を

甘く満たせたらいい

大好きなキミに

甘い甘いチョコレートを

甘い甘いこの想いを

ねえ、あのさ

これ、もらって欲しい！