【麻雀】第一打五萬・五筒・五索の意味する手牌 ~捨て牌から推理する①~

第一打でど真ん中の五萬・五筒・五索のを切り出すと
「何々??何してんの?」
とつい騒ぎ立ててしまいたくなってしまうと思います。
五萬・五筒・五索の切り出される
以下のケースを考えながら立ち回り方を説明します。

もし当てはまると思ったら是非とも気付きとして相手の手牌読みの参考になれば幸いです。

  • 単純に配牌がいい、搭子が足りている

  • 役を作りに行っている

  • 愚形だらけで守備的、受け入れ枚数を最大にしてる



一つ目に
単純に配牌がいい、搭子が足りているです。

そのままになってしまうので「普通のこと言ってるじゃん」と言われそうなので
少し深堀をしてその後の打ち回りで
手牌がいいか悪いかの判断材料を説明します。

まず五という位置づけですが
ど真ん中ということもあり五を絡まない両面があります。
二・三と七・八です。

なので早い牌の周りは安全神話を信じている人だと
うっかり放銃することがあります。
これを回避するために五が出た後の手出しを見逃さないようにしましょう。
共通事項としてど真ん中を切り出すということは
五がなくても高打点が狙える
混一色・清一色・全帯・純全帯・対々和等があることは気にしとく必要があります。



 ①同じ色の四・六が出てくる場合
  ⇒両面を落としに行っているので含まない高打点役に気をつける必要があります。
   例外の可能性としてドラの受け入れはあるのでドラ何かは確認しましょう。
   また123と789にスライドが考えられますが
   2345と5678と両面や三面張になる牌姿で切り出すなら
   役か打点が絡まないとないので疑問に思いましょう。

 ②同じ色の三・七が出てくる場合
  ⇒上記同様にですがフォロー牌のある両面持っている、
   または嵌張を払って良形選択の可能性があります。
   二・三/七・八の両面を持っている場合五はでるのですが
   五にくっつく三と七が後から出てくる形として
   二・三・三の形があります。
   四の二度受けになっている2搭子です。
   フォローの効く形なので搭子が足りている場合
   五から出るのがわかります。
   順目が遅くなってからでも同じですがくっつきの広い方よりも
   関連牌が外筋側が出てくる場合には
   関連牌が周りにあるか安全度を見て持っていたことになるので
   ケアする必要があります。
   セオリーとして五⇒三(五⇒七)と切り出してリーチの場合
   一四(六九)待ちとなるので気をつけましょう。

 ③役牌が出てくる場合
   和了れる役がなかった可能性が含まれます。
   リーチに向かうにしては遠い場合や役に絡みにくいドラを重ねている場合
   愚形過ぎる場合があります。
   周りへの役牌をギリギリまで絞った場合や数字牌よりも安全度の高い字牌を残した場合もあります。

 ④オタ風(自風含む)が出てくる場合
   五の周りが使えない上で安全度の高い字牌を残した可能性が高くなります。
   一番手が進んでいて五を切り出すケースになります。

 ⑤その他色の違う中張牌が切り出される
   単純に手がよくて関連しない牌やあとで危険牌になるものから切り出しているか
   染める色を一色に固定したか

「五切られた情報からなんでもあるじゃん。」
なんて感じたかもしれませんが麻雀は不完全情報ゲームなので
可能性をつぶしていくことでぼんやりとしていたものの輪郭が見えてくるものになります。



二つ目に
役を作りに行っているです。

五を含まない役ですがいっぱいあります。
 ・ほかの色で混一色、清一色
 ・五を含まない三色同順(345,456,567)
  (二度受け・中膨れになって不要として切ったら含み三色同順あります)
 ・一盃口(二盃口)
 ・全帯・純全帯
 ・対々和(七対子)
 ・役牌
 ・字一色、国士無双、小三元、大三元、小四喜、大四喜、三槓子、四暗刻、四槓子、混老頭、清老頭……
なのであくまで情報の一つとして五が出てきたということを認識して
なんで出てきたのかを推理する必要があります。

一応七対子を入れましたが
ここで覚えておいてほしいのは七対子の和了率としては19字牌が高いのですが
ドラのない七対子は1600、あっても6400(断么九・リーチ・七対子)です。

最近のMリーグルルーでは赤牌が五に3枚入っているので
七対子が見える手で断么九かドラドラが見えていない場合
五は出にくいのでよっぽど別の牌で和了安そうがなければ
七対子に決め打っているとするのは尚早でしょう。

まとめるとわかることは五を一枚切ってもできる役を目指しているということだけなので
周りの着実な順番で切り出しているプレイヤーよりも異質さは感じるで留めるのが
全体に目が届く程度の集中力になるかもしれません。




三つ目に
愚形だらけで守備的、受け入れ枚数を最大にしてるです。

「あれ?その言葉、相反してない?」
実は1パターンだけそうなる牌姿があります。





二五八と持っているパターンです。

搭子が足りていない場合と良形探しをしている場合で切り出す順番が変わります。
下にフォローの範囲を示します。




搭子が足りていない時に二(八)を切り出すと
一・二(八・九)の二種類を一度に受け入れ否定することになります。
二・八を持っている状態でフォローできない(搭子にならない)牌は五だけになるので
五の対子だけがロスになります。


逆に言うと五は3~7の関連牌になるので最後まで残せば
仕掛けやリーチが入った際に扱うことが難しい危険牌になりやすくなります。




いかがだったでしょうか。
五が切り出されるということがどういうシチュエーションであるか想定することで
情報として活用しやすいのか
ノイズのような情報でしかないのか
次の一手で活用できる場面が増えます。

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