聖闘士星矢 The Beginning を観てきた

これもやっぱり随分前に。
ネタバレ感想です。










映画を見る前に原作の一巻目とネトフリ版だけ復習した。
原作とは違うのだろうな、と思いつつ、「Knights of the zodiac」というタイトルロゴがドーンしたところで、なるほど別作品として楽しもうという気持ちになった。

その気持ちの持ち方は今となっては正解だった気がする。聖闘士星矢ではなかった。ものすごくお金をかけた二次創作、と言ってしまえばそうかもしれないけど、そんな風に切って捨てるには惜しいくらい面白かった。

少なくとも、マッケンの顔面と筋肉は星矢だった。すごかった。アクションシーンも見ごたえがあった。ファムケ・ヤンセンも良かった。この人が出てるとX-MEN観てる気分になるのがアレだけど、先走り過ぎたオカンの役にハマってたと思う。

個人的に気になったとこ(聖闘士星矢の実写化として観てしまう自分が抑えられなかったとこ)もいくつかあった。

まず、ペガサスの聖衣。あれはやっぱりでっけー箱からペガサスの形で具が出てきて、その鎧が一つ一つ着装されるっていうところにロマンがあるのに、ペガサスモードがほぼ無くなってて、より鎧とか兵器としての側面が強く押し出されているのが残念だった。

聖衣のデザインやギミックも、口のところがカシュッと閉じる感じとか、トランスフォーマーのコンボイやキャシャーン(実写)のイメージに近くて、それはそれでロマンあるけど、メカっぽ過ぎる気がした。神話の世界のアイテムなので、理解できない高度なメカとして描く方向も一つにはあるだろうけど、外形は中世の鎧風なので、バランスが悪く感じた。(好きなものを詰め込んでるのだとしたら、そういう詰め込みたい欲求に共感はできる。)

それから、流星拳はボクシング系のストレートか空手の正拳突きに類する打撃技だと思っていたので、修行が中国拳法系の動きだった(気がする)のは、ちょっと不思議な感じだった。

題材にするならばここだけは残して欲しい、という部分のうちいくつかが抜けていて、そこは実写化としては残念だった。けど、いわゆる「残念な実写化」というくくりの映画では無い気がしたし、続編が出たら気になりはすると思った。


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