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オリーブは「低温要求性※」が強い果樹です。
※低温要求性とは、ある一定量の低温にさらされることで自発休眠が打破され、他発休眠に移行する性質のこと。オリーブの他、モモやブルーベリーなどの果樹やイチゴなどの野菜にも見られますが、温度や光などの外的要因が生育に適していない場合に「自発休眠」が起こります。「他発休眠」は徐々に休眠が浅くなり、生育に適した環境条件になれば生長が再開する段階を指します。
オリーブは、1月の平均気温が10℃以下にならないと花芽がつきにくい特性があります。そのような性質から、成木であれば、短時間なら氷点下10℃にも耐えられる耐寒性があります。
→うちの土壌の気温はまずまずであろう
国産オリーブ栽培に挑戦するなら、知っておきたい基礎知識
大量の肥料が必要な樹木ではありませんが、定期的な施肥を行いましょう。施肥に最適なタイミングは以下の通りです。
3月中旬(芽吹き前) 6月下旬(開花後) 10月下旬(休眠前)
栄養不足かどうかは葉の色で分かります(葉がやや黄色みがかってきたら、栄養不足のサイン)。様子をみながら肥料を与えましょう。土壌pH矯正として適量の苦土石灰も用意しましょう。オリーブの主な病虫害はオリーブアナアキゾウムシによる食害、炭そ病が挙げられます。炭そ病はカビの一種が招く病気で、た葉や実に円形の病斑が発生します。葉は穴が空き枯死しますし、実は腐ったようになって落ちてしまいます。いずれも適切な時期に農薬による防除を行うか、オリーブアナアキゾウムシは補殺、炭そ病対策は、まずしっかりと剪定を行い、日当たりと風当たりを良くすることが重要です。炭そ病が発生してしまった場合には、雨が降った時、雨水に胞子が溶け出して感染を広げるため、早めに収穫することで被害拡大を防ぎます。