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ナノブロック奮闘記

私はゴロリとベッドに寝転び、名前もわからないキャラクターの大きいクッションに頭を乗せた。最近やることがパターン化されてそろそろ飽きてきた。私は京都へ行くみたいなノリでポケモンストアへ繰り出した。ポケモンカード講座の誘惑と子供にぶつからないようにしながら店内へ入る。まず目に入るのはぬいぐるみコーナー。知っているポケモンの中に知らないのが混ざってても案外気づかないものだ。店内を一周してみると、ある棚の下の方にnanoblockと書かれた袋があった。nanoblockとは、ミニサイズのブロックを私たちが組み立てて作品を作るものらしい。大人版LEGOだと言うのが簡単かもしれない。よく昔はLEGOで城とかを作ったり、ホームステイ先で箱を作って、「これは城のしたの部分だよ!」って嘘ついたりしたことを思い出してちょっと申し訳なくなった。どうやらnanoblockポケモンバージョンにはいくつかラインナップがあるようだ。難易度まで書いてあってとても親切である。一番簡単そうに見えたポッチャマを手に取って私は連れ帰った。

そこから数週間が経った。やっっと解放してあげられる。ハサミを取り出すのが面倒だった私は、内袋をカッターでなぞってちぎるというなんとも危ないことを危なくないようにして行った。色も形もバラバラなブロックたちを見ているとなんだか並べたくなって、気づけば必死に色と大きさごとに並べていた。

下の画像のように、ある程度終わったところで机から顔をあげて目をぎゅっと瞑る。なんだか痛みと共に涙が出てきたので休憩にする。

外袋は手でフンッとやりました。

休憩(積読の片付け)に飽きてくるとまた並べ始める。綺麗に並べようと思うほど手がプルプルして予期せぬ場所に落としてしまう。水色を並べている時点で綺麗に並べるというミッションを私は諦めることにした。残るは白と青のみ。ついに仕分けと並べるという単純作業にまで飽きてきた脳が遊び出して、ブロックを組み合わせ始めた。おかげであるはずのないピースが出来上がったり、謎に1ピース多いものが出来上がってしまった。

終わった頃には何が目的か忘れていました。

そんな感じで開封を長々としたのだが、いざ作ろうとしても謎に離れないブロックやすぐに離れる協調性のない奴らしかいなかったので今日だけで3回くらいバラバラにしては組み直すという明らかに無駄な工程をしてしまった。私がこれを書いている時には胴体が完成していて、尻尾が可愛いなと思っている。明日か明後日くらいに頭を作ろう。明日の自分に期待して机の電気を消す。さあ、明日と待ち合わせしようか。

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と言うわけで最近オニオンスープを飲んでいるusaです。久々に小説風日記を書きました。ちょっと画像と文字数多めでお送りしております。読みにくかったらもうちょい字数減らします。

ほいじゃ。


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