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貴方短歌

私とあの子の思い出だけを歌にしました。


貴方との思い出だけを歌にする その営みが世界平和

私が貴方との思い出を歌にするとき、それは何ものにも邪魔されない。だから私が貴方との思い出をつづるときは、世界が平和なんだ。


アラウンドユーの原子が妬ましい貴方に触れる許可をください

酸素や窒素は、貴方の中に入ってるんですね。それはとても羨ましい事。ねぇ、今死んだら、私は原子になれますか。


苦しいと叫ぶ私を抱きとめて現世に縫った貴方は天使

現世という布に刺繍をするように貴方は軽々と私をこの世に留めた。貴方のおかげで私は美しい糸になった。


カメラ越し貴方を越してその先のペンギンみてる なんて嘘吐く

明らかに貴方にピントが合った写真は、未だフォルダーに残っている。ペンギンに目を輝かせる貴方は私が見たことない顔をしていた。


貴方の目に映る私が好きだった私が私を嫌いでよかった

貴方越しの私を好きになれた。私が私を嫌いだったから、貴方は私のもとにやってきてくれたんだね。


これほどに科学が進化してるのに貴方のすべて分からない 何故

貴方が何で存在してくれているのか、何でこんなにも貴方は貴方でいてくれるのか。ずっとずっと分からないまま。


君の言う赤と私の見る赤が一緒じゃないと、他もそうだと

貴方が言ってる赤は同じじゃないんだ。他もおんなじじゃない。だって貴方はこの世界で特別な存在だから


海好きの貴方が持ってる潮風の匂いがするとこ見せあってみたい

なんて。冗談だよ。貴方は貴方のままで。

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