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製造業における法務業務を理解したい人へのページ

製造業におけるビジネスモデル

そもそも製造業とはどんなビジネスを行っているのでしょうか。
主な製造業のビジネスモデルとして「受注生産型」と「見込み生産型」が存在します。

「受注生産型」:顧客から注文を受けてから生産
受注ー設計と開発ー購買ー製造ー販売ー代金回収ー製品保守
「見込み生産型」:社内で企画や生産してから販売
設計と開発ー購買ー製造ー受注ー販売ー代金回収ー製品保守


引用:Q&Aでわかる業界別法務 製造 4頁

上記から分かるように、どういったビジネスの流れにしたとしても製造業では以下の項目は必ず発生します。このことから製造業で勤務する法務担当はこれらの項目に関するキーマンとどんなことをしているのかをおおまかに理解することが何よりも大切です。

・受注
・設計と開発
・購買
・製造
・販売
・代金回収
・製品保守

製造業における法務部門の業務

  1. 契約審査・管理業務

  2. 係争案件の対応

  3. 株主総会・取締役会等の運営業務

  4. M&A・組織再編

  5. リスクマネジメント業務

  6. 知的財産権に関する業務

  7. 海外法務対応

  8. 人事労務

対応項目と関連法

  1. 研究・開発部門からの共同開発やライセンス契約

  2. 研究・開発部門からの他社IPの調査依頼

  3. あらゆる部門からのNDA作成依頼

  4. 購買部門からの原材料や部品購買に関する売買契約、取引基本契約

  5. 製造部門からの材料や部品加工等に関する業務委託契約

  6. 製造部門からの金型の製造委託契約

  7. 購買部門からの下請法に関する相談

  8. 製造部門からの購入品の品質不良の相談

  9. 大気汚染防止法や水質汚濁防止法、土壌汚染対策法などの環境規制遵守

  10. 営業部門からの売買契約や取引基本契約に関する相談

  11. 販売後の製品使用状況等の情報を取得する場合の個人情報保護に関する相談


法務担当に求められる素養

  1. 法律知識

  2. リーガルマインド

  3. 論理的思考力

  4. 説得力

  5. 調査・分析力

  6. 全体像を把握する力

  7. コミュニケーション力

  8. 語学力

  9. 執着心

  10. 正確さ

  11. ストレス耐性

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