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香りと業務の散らばり方の共通点

コーヒーの香りと業務タスクの散らばり方の特徴は非常に似ていますという話です。コーヒーじゃなくても、何でもイメージしやすい香りとかニオイならなんでもいいんですが、これは業務タスクが散らばっていく様と特徴がすごく似ているんです。

コーヒーの香りはコーヒーメーカーでドリップされてマグカップに注がれ、カップからは良い匂いが広がりますよね。その匂いは部屋いっぱいに広がっていって散らばっていきますよね。最初はマグカップのところにあった香りは時間がたつと色んなところに散らばって行っちゃうんです。コーヒーカップに注いだ瞬間に立ち込めるあの香りは次の瞬間どんどん広がって最終的にはもうわけわからないところに行ってしまいますよね。時間がたつにつれてどこにあるのかわからなくなるわけです。

おんなじ事が業務タスクでもあるんです。どこかの部署に異動したりした経験は社会人ならあると思うんです。異動した時は、パソコンの中身スッキリしてると思うんですよね。メールボックスも結構スッキリしている。それがなぜか1年、2年と経過すると散らばって行きますよね?まったく新しいプロジェクトが始まった時も同じです。最初はスッキリしていてどこに何があるのか一目瞭然ですが、時間がたつにつれて何がどこにあったかなとわからなくなってしまうのです。

短い時間で終わる業務タスクであればよいのですが、その道のベテランとかになると実はめちゃくちゃ散らばっています。本人は実はあんまり気づいてないのですが、周りから見るとその人がいないと仕事にならない状態になるわけです。私が関わっている動力設備は製品寿命が30年をゆうに超えていて、そうなってくるともう散らかりまくりなわけです。

そんな部門にパッと配属された新人の方からしたらその散らばりを理解するのがほんとに大変で、なかなか仕事で力を発揮しづらいわけです。資料探しのようなわかりやすい話から、技術伝承といった難しいテーマまで散らばり度合いがいろいろ問題になるんですね。

こういう散らばりの法則ですが、熱力学の分野ではエントロピーとかって言うらしいです。

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