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児童相談所から子供が帰って来ない時の最終マニュアル

児童虐待が叫ばれて、ニュースでも良く見かけるようになりました。

子供が日常的に虐待を受けていて、虐待死、または酷い怪我を負って実名報道される方も多く見られます。

児童虐待を疑われ、児童相談所に通報、保護されるケースも目立ってきました。

政府はそれだけ児童虐待に対して本気で取り組んでおります。

でも、その陰で、

・何度言っても聞かない子供の将来を願って手を上げてしまった。

・社会的に許されない事をしてしまったので、手を上げてしまった。

・自分の幼少期と同じしつけを行って手を上げてしまった。


こんなケースで児童相談所に保護されるケースも多く見受けられると思います。

政府は改正虐待防止法を2020年の4月から適用します。

これからは、親の懲戒権も改正が行われます。


何が言いたいかと言うと、どんな理由であれ、現在、手を上げてしつけをしている方全員が、児童虐待で一時保護される可能性があるという事です。

今は昔とは違います。自分が厳しく育てられ、成長があったと思っていても、それは、勘違いであり、非常に危険な行為だという事を忘れないでください。

このnoteに辿り着いた方々は、もうすでに後悔と不安の中、方法を探っている方だと思いますので(私がそうでしたので、痛いほど分かります)、私の経緯を織り交ぜて本題に入っていきたいと思います。

でも、その前に一言だけ言わせて下さい。

あなたは、本当に子供の為に頑張っていたんですね。分かります。子供の事を思わないなら、しつけなんてしません。児童相談所の平日度返しの呼び出しになんて応じません。私と一緒に考え方を変えて、もう一度やり直しましょう。


私の子供の一時保護の経緯


児童相談所に子供が一時保護になる経緯は様々だと思います。

学校や保育園から連れて行かれた、警察から連れて行かれたケース。

目を離した時に連れて行かれるケース。

家に来て一時保護と言われて子供が連れて行かれるケース。

公的機関である児童相談所ですが、穏やかではありません。

保護と決めたら、言い方は悪いですが拉致していきます。

それは、子供を守る強力な武器であり、

国から与えられたその権力は、たとえ親が連れて行くなと言ったところで、強制的に連れて行く権利を持っています。

私のケースでは学校からの通報で一時保護されました。

上の子は何が起こったか分からず、大泣きしながら連れて行かれたそうです。

私のケースでは、下の子を厳しくしつけるという『虐待』で児童相談所へ一時保護になりました。

最初は1週間もかからず帰ってくると考えていました。

11月の中旬、クリスマスや正月の予定などを大まかに考えていた矢先の事。

でも甘かったんです。

一時保護というのは、2カ月を大まかな区切りとする非常に長いスパンを保護するもので、短期間で返すようなものでは無かったのです。

『家出』や『非行』などでの一時保護で、家庭の中に取り除く問題が少ない場合はすぐ返されたりするみたいです。

ただ、『虐待』の場合は、違います

家庭の中に大きな問題があります。児童相談所はそれが解決するまで、子供を返すことは絶対にありません。

そのスパンは問題が解決されなければ、軽く2カ月を超える場合が多く、

話し合いを進めて1年経っても戻って来ない事もあります。

それでも、児童相談所は、特に急ぐ感情は持ち合わせていません。

また、親権喪失や親権停止などの権利を持っており、話し合いの場で感情的になってもどんどん不利になっていくばかりです。


子供を保護する期間には、2カ月未満と2カ月以上がある。


この2カ月という数字は、児童相談所での保護で良く目にします。

何故なら、2カ月以上になると、児童相談所は、家庭裁判所からの延長許可が必要になるからです。

ですが、この措置があるから、2カ月で帰ってくると思ってはいけません。

児童相談所には、入所措置というものもあります。

これは、家庭裁判所に、子供の強制的な施設入所を申し立てるものです。

申し立てから結果が出るまでは3ヵ月程時間がかかるようです。

また、家庭裁判所で入所が棄却されても、控訴することができ、また3ヵ月程時間がかかります。

そして、入所が決まれば、2年間は特に延長の許可を取ることも無く子供を保護し続ける事が出来ます。

つまり、2カ月が経ち、その時点で児童相談所が、施設への入所の申し立てをすれば、最低でも8カ月程は簡単に子供を拘束し続ける事が出来ます

その間、児童相談所は、月30万円の補助金を得る事が出来ます。

児童相談所にとって、子供が運営の生命線であり、ドル箱なのです。

これが大前提にあり、児童相談所は保護解除までのプランを決めていきます。

これが、子供を家庭へ返すことを急がず、長い期間の保護を検討する一番の理由です。

もちろん、公的機関であり、常識的な判断をしてくれると考えておりますが、これは、

警察にノルマがあり、グレーな取り締まりをしているのと色が似ており、

組織としてこのような雰囲気があることは頭に入れておかなくてはならない事だと思います。

また、児童相談所職員も仕事で一時保護を行っております。

そして、案件を複数抱えております。子供や親の心情などほぼ知った事ではありません。

あるのは、一時保護になった原因をまとめ、会議の出来る資料を作り、会議をして、どのように解消するかのみです。

親子が離れていて辛かろうが、子供が泣いていようが、子供の精神状態がおかしくなろうが、学習が遅れようが、知った事ではありません。(フォローは指示するでしょうが)

仕事との両立は時間的にも精神的にも非常に努力が必要


子供が一時保護になると、児童福祉司という担当者が付きます。

私の場合、担当と副担当の常に2人体制でこの方々と面談を重ねました。

基本的には、平日の9時から17時の間に面談の日程を調整します。

面談をしたら、すぐ次の面談の日程を聞かれます。

最初のうちは週に1、2回程度面談があります。

面談の時間はおおよそ2時間ぐらいです。

場所は、児童相談所の施設内であったり、自宅だったりします。

もちろん、担当者は、こちらの仕事なんて考慮するはずがありません。

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沢山が無くなったら、今まで以上の人に出会いました。 やはり、何事も一歩踏み出す事が大事なのだと、しみじみ思います。 私の記録を貴重な物からトリッキーな物、参考程度な物までお届けします。