漆が手についた時
2023年2月20日
こんにちは。漆貴 山猫堂という名の工房をやってるスミダと申します。
「漆 x サムライ」をコンセプトにモノを作っています。
日々の作業を動画でお届け。
その解説と考えてる事などを書いたnoteでございます。
デジタルじゃない限りモノを作ると汚れます。漆作業もまた然り。
削りカスは部屋中に舞い散り、手は真っ黒。
こんな感じで。
汚れるだけならまだしも、(完全に硬化してない)漆は「かぶれ」ます。
皮膚に付いたまま放置するとただれます。
ただれてしまうとこれがまた痛痒いんです…
なので作業が終わった後は漆がついた部分をキレイに洗わないと大変なことになってしまいます。
では、どうやって洗うか。
僕がやっている方法をご紹介いたします。
(他にもいい方法があると思いますので、個人に合う方法で洗ってください)
⒈ 油
漆は油に溶けます。漆を塗った刷毛や筆を洗うのにサラダ油(菜種油)を使うので作業場には必ず油があります。
(手に付いたな)と思ったらすかさず油で漆を拭ってしまえば、かぶれるリスクはかなり減ります。
メイク落としに使う「オイルクレンジング」も効果的です。
⒉ アルコール
塗装にはよく使われる「溶剤」ですね。シンナー、ベンジン、アセトンなども漆を溶かします。
でも体に悪いのでアルコールを使うなら「無水アルコール」などの無害なモノを使った方が安心。
以上が漆が付いた時にすぐにできる落とし方。
でも時には漆が付いていることに気が付かずに固まってしまうこともあります。
「何でこんなとこに?」っていうことがよくあるんです。
僕は掌の皮が厚くなって「漆プルーフ仕様」なので掌に漆がついて固まってもかぶれませんが、手の甲や手首の内側などに漆が付けばしっかりかぶれます。
そんな時には「軽石」!
固まった漆はこそげ落とすしかありません。
軽石で擦れば擦りむけることもありますけど、そのまま放置してもかぶれるだけなので致し方無し。
最善の方法は「漆を触る時は常にゴム手袋を着用する」
これに尽きるのでしょう。
じゃあなぜ手袋をしないのかって?
手袋をしていると手に漆がついたかどうかがわからなくて、塗っているモノや意外な場所に漆が付着することがあるんです。それを避けるために素手で塗っています。
と最後にプロっぽいことを言って今週は終わりにしたいと思います。
それではまた来週!
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今日も見ていただきありがとうございます。
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