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高瀬川陶磁器つくろい工程vol.1

あみ1

とても模様の面白いこの磁器。

パーツも揃うものが多かったので、これを作品にしてみます!

あみ2

まず割れた断面全てに生漆(きうるし)を吸わせて「固め」を施します。

あみ3

しっかり拭き取っても、固まると、漆は色が濃く出ます。

次に接着。

あみ4

接着したい面に麦漆をつけて。

あみ5

丁寧に接着。このときずれてくっつくと、ずっとずれたままなので慎重に。

あみ6

ずれそうなところはマスキングテープ。

あみ7

あみ8

足りない部分を作っていきます。MDFという素材を用いました。

あみ9

まるみを合わせて彫って研いで。

あみ10

うまくいきましたが、二重線のライン模様のところまで高さがほしかったですね。あとで高くすることにします。

あみ11

MDFも「固め」をして。

あみ12

あみ15

磁器の方がはるかに重いので、このまま接着しただけだととれてしまいそうと思ったので、断面を短く切った釘をいれて補強することにしました。

ハンドリューター大活躍でした。

あみ16

高さの足りないMDFには麻紐を貼り付けて、その後サビ(漆パテ)で成形。磁器のあまり綺麗に割れてなかった部分も作りました。

あみ13

あみ14

サビで綺麗に接着面も見えなくなった。

あみ18

ちょっと飛んでしまいましたが、(写真撮ったはずなのに見つからず…)磁器の面白い模様を形にすることに。

こちらはフェルトを二重にして、型を作って巻きつけて漆で固めています。

あみ19

確認したらこんな感じ、綺麗につくれました。

あみ20

固めたフェルトにサビで成形し、中塗り。

あみ21

模様と同じ色に上塗り。下の皿もちゃっかりくっついて模様もついてる。

わかりにくいですが、波模様の下は素焼き部分でザラザラしているので、漆の部分も同様にザラザラを表現するため、錫粉を蒔いています。

あみ22

ここでやっと模様接着。隙間をサビで埋めて、もう一度上塗りします。

そのままの色だと生っぽいので、「溜塗り」をして、深みを出して…。

あみ23

磁器の模様から、漆の模様、そして立体へ…

上の部分にも「溜塗り」を施して、完成です!

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