高瀬川陶磁器つくろい工程vol.4
あ、同じかけらが2つあった!ということで。
「固め」をして。ここから大変です。
粘土で型を作ってラップをして、かけらを貼り付け、ない部分を成形していきます。気の遠くなる作業ですが、地道にこつこつと、時間をかけて…
ラップの上から、サビ(漆パテ)をつけて。固まったら研ぎ、またつけて…
なんども付けて、パーツ断面の半分くらいの厚みになったら、布を貼っていきます。
麦漆をぬり、麻布を三重くらいに。丈夫になりますように。
布の目の中にサビを入れて隙間なく…。
厚みが出て、丈夫になってきたら、脱型!ラップのツヤとシワをしっかり写し取っていますね。
バリを切り取って、研いだところ。大まかな形はできてきました。
外側の形もおおよそできたら、高台を作っていきます。
ありあわせの木やらで。
なんどもサビつけ、研ぎ、とにかくそれの繰り返し。
まだまだ。
内側「捨て中」、外側「つくろい」。まだまだかたちが甘い。
すこしづつ進んで、ようやっと納得のいくかたちになったら中塗りをして、仕上げに進みます。ここまでが、長かった。でも力のみせどころですね。
中塗りを研いで、錫粉を蒔きます。「白檀塗り」という仕上げにする予定。
漆を塗ったところに粉が定着。
きれいにみえる〜〜〜
「もうこれでいいんじゃない?」という声が聞こえてきそうですが…まだ終わりじゃありません。ここに透け漆を塗って、研いでツヤあげをします。
漆を研いで、「摺り」をして…
均一な「白檀塗り」って本当に難しい…しかもこの器のつくり方とは相性が悪く、ちょっとムラになっているけれど。でも磨き上げて、水を入れたかのような輝きになりました。
こちらに、磁器のかけらの模様を描いて、完成です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?