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やわらかいパズル

やわらかいパズルは、誰でもどこでもやっている。それはもう、一歳にもならない我が息子もやっている。

赤ん坊が母に見せる顔と父に見せる顔は違う。なぜなら、各々が喜ぶことと嫌がること、許可することとやめさせることが違うからだ。

泣き声に繊細に反応して解消しようとするのは母、今回はどうかなぁどんな対処がいいかなぁと観察しているのは父。
笑いかけたりお願いを叶えてあげたりするのは母、ダイナミックに遊んだり挑戦させてみようとするのは父。

なんとなく、そんな傾向がある気がする。


だから、各々の親が発している「やっていいこととやらないほうがいいこと」という目に見えない力学を赤ん坊は既に感じているようなのだ。
一緒にいる相手によって、楽しむことやテンションや機嫌が違う。


どんな組み合わせでいる時も笑顔があって、ユニークな居心地の良さがあることが大事かな。みんな感情があって、それは等しく大切にされるべきだから。

実は息子も息子で、しっかりと「やりたいこととやりたくないこと」を発信しているのだ。一個の人格として。

みんながやわらかなパズルゲームに取り組む。ある時は穏やかに、ある時は刺激的に。ある時は真剣に、ある時はふざけて。ある時は頭を使って、ある時は感情の赴くままに。

はまったり、はまらなかったりを繰り返して、泣いたり笑ったり、疲れたり回復したり。

どんな絵が完成するのかはわからない。でも一瞬一瞬がすでに完成した美しさを持っている気もする。

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