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調性とか五度圏とか

今日は自分のための覚書のようなものです。興味のある方だけどうぞ。

・調性のイメージはあるようなないような
調性というのは、不思議なものだ。ただの音の順番と高さである。

なのに、ハ長調は安定、素朴、粗野。ト長調はキラキラ、快活。ト短調は永遠の悲しみ。等と言われる。
論理的に考えると、長調は明るく、短調は悲しく、以上のことは何も言えないはずなのに。

実際に楽器で演奏するならば、響きやすい音の高さが違うため、楽器によっては開放弦や共鳴の関係で、より明るく聞こえる調や、より悲しく聞こえる調というのはあるだろう。

調性そのものに色合いはない。でも伝統的に調整のイメージというのは存在していたので、それにならって作曲家が調を選んでいることは演奏上考慮する。

・♯と♭は、足して12になる調号が同じ意味
♯5つはH-Dur で、これは♭7つのCes-Durと一緒。
♯6つのFis-Durは、♭6つのGes-Durと一緒。
♯7つのCis-Durは、♭5つのDes-Durと一緒。

同じなんだけど、弦楽器を弾いているとなんとなく違うような感覚になる。
何が違うのかはよくわからない。やっぱり、♯は高く、♭は低くというイメージがあるからかな。同じなんだけど。

・調号から主音を導く
スケールは
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド と並べたときに、音の幅が
 全 全 半  全 全 全 半  となる。

調号は、♯は元の調の下属音(主音の5度下、ファ)につくことで、次の主音は元の調の属音(主音の五度上、ソ)になる。
ゆえに、♯はファドソレラミシの順につき、それぞれ主音はソレラミシファ♯ド♯になる。
つまり、最後についている♯の音が次の調の導音(シ、主音の短2度下)になり、その次の音(短2度上)が主音になる。短調の場合は、最後についている♯の前の音(長2度下)が主音になる。
例)♯5つだと、最後のシャープはラについているのでラ♯が導音になるためH-Durになる。短調の場合はラ♯の前の音が主音となりgis-mollとなる。

同様に、♭は元の調の導音(主音の短2度下)につくことで、次の主音は元の調の下属音(主音の5度下、ファ)になる。
ゆえに、♭はシミラレソドファの順につき、それぞれ主音はファシ♭ミ♭ラ♭レ♭ソ♭ド♭となる。
つまり、最後についている♭の音が次の調の下属音(ファ)になる。でも数えるのが面倒なので、最後から二番目についている♭の音が主音であると考えればよい。(♭一つの主音はドの五度下なのでファは覚えられるとして。)短調の場合は、最後から二番目についている♭の二つ前の音(短3度下)が主音になる。
例)♭四つだと、最後から二番目の♭はラなので、As-Dur、短調はf-mollとなる。

・調号から主音を導く⑵
丸暗記法もある。
♯の長調は
トニイホロ嬰へ嬰ハ (とにいほろへは)と覚える。
これが、♯が1~7つまでの調性である。
♯の短調はその短三度下で、
ホロ嬰ヘ嬰ハ嬰ト嬰ニ嬰イ (ほろへはとにい、上の四つ目から読み始める)と覚える。

♭の長調は
ヘ変ロ変ホ変イ変ニ変ト変ハ (へろほいにとは、長調の「へ」から逆読みである)を覚える。
これが♭が1~7つまでの調性である。
♭の短調はその短三度下で
ニトハヘ変ロ変ホ変イ(にとはへろほい、上の五つ目から読み始める)と覚える。


それにしても、ドレミ、ハニホ、CDE(ツェー、デー、エー)という複数の読み方をするのは効率が悪い気がするのだけれども、何とかならないのだろうか。
クラシック音楽をするならドイツ読み必須だけれど、個人的には英語のC-Major、A♭-Minor表記の方がシンプルで分かりやすくて好きだな。
ツィス、ツェス、ディス、デス、エイス、エス、アイス、アス、ハー、ベー…ややこし!

大事なのは、考える道筋を繰り返して少しずつ覚えてしまうようにすること。
チェロで弾く場合も、音名を言いながら弾いているとパターンが頭と耳と左手に刻まれていく。
鍵盤楽器よりも明確に全音と半音の感覚を自分で作っているという実感がある。難しいのは、ポジションが上がるほど狭くなるという特質があることだな。
(管楽器の仕組みはどうなってるのだろう…)

自分の整理のためにまとめてみました。
もし皆様の知っている、より簡単な覚え方とかがあれば教えてください~。
(間違ってたら教えてください)

#調号 #調性 #24調 #長調 #短調

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